Archive for 6th 5月 2019

フィギュアスケート世界選手権2019(4):男子シングルFS

アルバース先生が9失点・・・こんなこともありますね。富井です。さて、フリースケーティング。解説は岡崎真さん、実況は小林さん。グループ3、4の12人。

ロシアのミハエル・コリヤダ。「カルメン組曲」4T+3Tは成功。続けての4Tはステップアウト。3A+2Tもいいですね。シットスピンも回転が美しい。コレオシークエンス。3Fも成功。3Aはこれも高さがあって素晴らしい。3S+1Eu+2Sはこれで良かったのかな。3Lzも美しいジャンプ。ステップシークエンスはちょっとバランスを崩すところもありましたがOK。キャメルスピンも丁寧。コンビネーションスピンは最後のレイバックがちょっと短いでしょうか。ジャンプがステップアウトした4T意外はすべて高い加点がついていました。262.44

ジョージアのモリス・クビテラシビリ。「モーツァルト・ロックオペラ」4S+3Tはステップアウト。3Aもなんとか成功。3F+1Eu+3Sはコントロールされたジャンプ。3LoもOK。キャメルスピンはまずまず。コレオシークエンスもまずまず。4T+2Tも成功。ここで入るのは大きい。4Tは大きく転倒。でもすぐに立ち上がりました。3Fは成功。すごい精神力。シットスピンもいいです。落ち着いています。ステップシークエンスはややスピードがないかな。でも丁寧。コンビネーションスピンもコントロールされてます。顔を打ちそうなほど転倒したのに偉いです。240.74

ロシアのアンドレイ・ラズキン。「ロミオとジュリエット」4T+2Tは高さのあるジャンプ。4Tの単独も立ちました。3Aはフリーレッグをついてしまいました。キャメルスピンはまずまず。3FもOK。ステップシークエンスは姿勢がきれい。でももうちょっとスピードが欲しいなあ。3F+2T+2Loも美しい。3Lz+2Aのシークエンスも成功。3LoもOKです。素晴らしい出来。コレオシークエンスもいい。シットスピンはちょっと回転速度が遅いかな。コンビネーションスピンもやや疲れが見えます。しかし最後までこらえて回りました。終わった後にほっとして笑顔。ロシア人にしては珍しい雰囲気。248.74。素晴らしい成績。

フランスのケビン・エイモス。「In this shirt」4TはOK。イーグルがすてき。3Lzは素晴らしい。イナバウアーからの3Aも素晴らしい。3Loも高さがあります。キャメルスピンも見事。本当にエイモスのスケートは素晴らしい。イーグルからの3Aは残念ながら転倒。3Lz+3Tはステップアウト。3F+1Eu+3SもOK。コレオシークエンスがすてきすぎる。シットスピンは回転が足りないか。コンビネーションスピンはOK。ステップシークエンス音楽に合ったドラマチックなステップ。最後のポーズもかっこいい。しかし手が痛そう・・・と思ったら切ってしまったようですね。失敗したところもありましたが全体的にエイモスの世界に没頭して楽しめました。247.47

中国の金博洋。「Hable con ella」4Lzは成功。すごい高さ。4T+2Tも成功。3A+1Eu+3SもOK。キャメルスピンもまずまず。ステップシークエンスも工夫があります。4Tは跳ぶ前にスピードがなくて着氷がもう一つ。3Aは成功させました。3Lz+3Tも流れはなかったですが成功。3Fはいい。シットスピンは回転が速い。コンビネーションスピンもいいですね。コレオシークエンスもがんばっています。ちょっと疲れた感じだけどほぼすべてのジャンプを成功させました。262.71。久しぶりに素晴らしい金博洋が見られました。

チェコのミハル・ブレジナ。AC/DC「サンダー・ストラック」ほか。高さのある4S+2Tは成功。3A+2Tもコントロールされたジャンプ。3Fも流れのあるジャンプ。シットスピンも素晴らしい。ステップシークエンスも渋い。渋オジステップ。コンビネーションスピンもいい。3Lzもきれいな着氷。3Aも素晴らしい。3Fは転倒。流れがいいジャンプに見えたのですが。イーグルからの3Lzは素晴らしい。コレオシークエンスもロックに合ってる。コンビネーションスピンも素晴らしい。最後はロックスター。満足そうに氷を叩きました。転倒もあったけど、素晴らしかった。254.28

アメリカのヴィンセント・ジョウ。映画「グリーンディスティニー」より。4Lz+3Tは素晴らしいでは足りないぐらいのジャンプ。4Sも美しい。3Fはまずまず。4Tもコントロールされているジャンプ。美しいイーグルのコレオシークエンス。3A+2Tは着氷がもう一つでしたがOK。3AもOKです。キャメルスピンもいい。コンビネーションスピンもいいスピン。3Lz+1Eu+3Fも空中姿勢がきれい。ステップシークエンスはまあ普通かな。シットスピンは面白い形。しかし、最初のジャンプのすごさですよ。素晴らしかった・・・。全体的にもよくまとめました。出せるものをすべて出し切った演技でした。281.16。いきなり280点越え。

宇野昌磨。「月光」4Sはきれいだったんですがステップアウト。4Fも両手をついてしまいました。素晴らしいスピードの滑りなのですが速すぎるのでしょうか。4Tは素晴らしい。キャメルスピンは素晴らしい。コンビネーションスピンもため息が漏れそうな曲に合ったスピン。コレオシークエンスもすごいイーグル。あんなに長い間滑れますかね。4Tがセカンドジャンプをつけられずに単独に。3Aは素晴らしい。3A+1Eu+3Fは見事、見事。3S+3Tも素晴らしくコントロールされたジャンプ。ステップシークエンスも素晴らしい。足換えのコンビネーションスピンも回転が速い。うーん、完全にはほど遠かったですが、いつ見ても素晴らしいプログラム。270.32

イタリアのマッテオ・リッツォ。「クィーン・メドレー」ユニバーシアード優勝。4Tは転倒。3Aも軸が斜めでしたがなんとか立ちました。3Lz+3Tは成功。3Loもいいジャンプ。キャメルスピンもOK。コレオシークエンスも曲によく合ってます。3A+2Tも成功。3F+1Eu+3Sもきれいな3連続。3Lzも流れのあるジャンプ。シットスピンも回転が速くて美しい。ステップシークエンスも盛り上げますね。そのままコンビネーションスピン。最初のジャンプが上手くいきませんでしたが後半はよくまとめたと思います。最終グループでよくやりました。257.66

羽生結弦。歓声がすごすぎる。「オリジン」4Loは立ちました。すぐにイーグル。すごいです。4Sはしゃがんでしまいましたが立ち上がりました。すごい。コンビネーションスピンも素晴らしい。ステップシークエンスもプルシェンコより上手いよね。3Loは助走をほとんどつけず成功。4Tは流れのあるジャンプ。素晴らしい。4T+3Aもややバランスを崩しかけましたがこらえました。3F+3Tも流れがあります。3A+1Eu+3Sもまとめました。コレオシークエンスもなんかすごい。シットスピンもいい。コンビネーションスピンは高速回転で。終わってすぐガッツポーズ。「周りの放送席の拍手が鳴り止みません!」投げ込まれる無数のプーさん。観客の歓声もロックコンサート並み。滑るロックスター。300.97

アメリカのネイサン・チェン。「Land of all」すごく静かな表情。4Lzは素晴らしいコントロール。4Fはややバランスを崩し前傾姿勢になりましたが見事な着氷。4Tも流れがります。3Aも流れと幅のあるジャンプ。キャメルスピンも美しい。ステップシークエンスも流れるよう。4T+3Tも二つのジャンプの調和が素晴らしい。3Lz+3Tも見事。3F+1Eu+3Sもいい。コレオシークエンスもいいしその後すぐにコンビネーションスピンがまたすごい。そのあとのコンビネーションスピンも美しい。素晴らしく清浄な世界。心が洗われます。323.42。これはすごい・・・。あの羽生以上か!!

アメリカのジェイソン・ブラウン。「サイモン&ガーファンクルメドレー」4Sは転倒。3Aは着氷がつまってしまいました。3Sも着氷がもう一つ。キャメルスピンは男子で一番美しい。コレオシークエンスのスパイラルも美しい。3LoはOK。1Aとジャンプが抜けてしまいました。3F+3Tは見事。3Lz+2T+2Loも見事。コンビネーションスピンもレイバックポジションの美しさよ。ステップシークエンスはさすがに上手いですがちょっとよろけてしまいました。コンビネーションスピンもすごい回転スピード。やや苦笑いですがさわやか。254.15

○最終順位
1.ネイサン・チェン
2.羽生結弦
3.ヴィンセント・ジョウ
4.宇野昌磨
5.金博洋
6.ミハエル・コリヤダ

1位のネイサン・チェンが完全優勝。フリーの前の静かな表情が印象に残りました。平常心でしたね。対する羽生は闘志むき出しで不動明王のような激しさがありました。しかしそこがいい。その激しさあってのスター。ネイサン・チェンに負けたままでは引退できませんから来年は怪我なくシーズンを終えて欲しい。しかし、次から次へと好敵手が現れて羽生はある意味もってますね。ずっと優勝だと燃えないタイプだと思うので。年上の高橋、パトリック・チャンからはじまって、同世代のハビエル・フェルナンデス、そして年下のネイサン・チェン、宇野昌磨、まだ見ぬジュニア世代。楽しみ。

ヴィンセント・ジョウは素晴らしい出来でした。文句なしのジャンプ。4位の宇野はジャンプの失敗は残念でしたがそれでも美しいプログラム。来年こそ、優勝。5位の金博洋は復活してきました。偉い。6位のコリヤダはSPで失敗してもフリーで巻き返してきてさすがの実力をみせました。

6人ともすごかった。今年はレベルが高すぎる。来年も楽しみですね。