フィギュアスケートグランプリシリーズ2011 NHK杯(8):ペアFS

サンデースポーツに高橋と鈴木が出演してました。おもしろかったですね。お互いのことをどう思うか?といって高橋は鈴木を「躍動感」、鈴木は高橋を「芸術家」と評していました。いい答えですが、たとえば鈴木がなんかおもしろいこといったらおもしろいのにと思ったマイク松ですこんにちは。もう山岸さんも高橋も呆然として絶句するような評価。

さて!(話題を変える魔法の言葉)NHK杯もペアFSをみておきますね。あとはエキシだけです。ゴー・トゥ・ザ・ルーム!

フィギュアスケートグランプリシリーズNHK杯、ペアFS。実況は曽根さん、解説は若松さん。
カナダのピュリッチ・シュルツ。「スペル・バウンド・コンチェルト」。ソロジャンプ3Tはシュルツがステップアウト。まわってはいますね。3Twはシングルに。このパターンはじめてですね。がんばれ。3SThはピュリッチががんばったし、すぐに次の演技に入ってます。アクセルラッソーリフトは少しこわごわな感じ。曽根さん初歩的なことをいくつかいってくれるので確認になりますね。2A+2Aを決めてきました。タイミングはずれたけど大きい。Dsからスパイラルへ。終わりはStLiですね。若松さんはスピードを出すよう指摘。3LzThはステップアウト。スターリフトはまだこわごわ。でソロスピンでピュリッチがまわりそこなって、一人だけ静止してました。これも珍しいですね。どこか痛めたんだろうか。リフトからペアスピン。ここはまずまず。最後まで演じきりました。128.17。文字通りお通夜のようなキスクラですが、曽根さんも「いい経験としてがんばってほしいですね」とフォロー。そんなにフィギュアスケート実況のキャリアないのにそつなくこなしてきますね。
アメリカのカステリ・シュナピア。身長差カップル。ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」。スピードはありますね。3Twはその延長できっちり。3T+2T+SEQはシュナピアが転倒。アクセルラッソーはいいですね。上のカステリはいいポジション。そして3AThに挑みますがこれは転倒。勢い余ってという感じでしょうか。でもナイスチャレンジ。ソロスピンはずれていきますがうまくリカバーしてます。スパイラルはまだ雄大さが出せるかも。身長差があるから難しいか。トゥラッソーリフトはワンハンドで大きく見せました。2Aは決まりましたね。ペアスピンはポジションチェンジを意識して回転との調和がいいです3SThは大きく距離もでるいいジャンプでした。Dsはバックアウトサイドで難しいと若松さん。スターリフトはI字ポジションでキャリーにチェンジ。最後も曲終わりにしっかりあわせました。充実の演技でしたね。今の力は出せました。3Aに挑むのはアメリカ勢としての宿命。井上・ボールドウィンのともした灯りを消さないでね。149.02。
ロシアのイリュシェチキナ・マイスラゼ。「コーラス・ライン」より。音楽に乗った出だしからソロジャンプはイリュシェチキナは2Tになりました。3Twはすごい高さ。マイスラゼのパワーありますね。3T+2T+SEQはファーストがダブルに。まずまずのジャンプですね。3FThはタッチしそうでしたがなんとかもちこたえました。曲が変わってイリュシェチキナのスパイラルを追いかけるといういい振り付け。そのあとのリフトはとてもデンジャラスなポジションでワンハンド。持ち味出してますね。3LoThはツーフットか。ペアスピンはしっかりレベルを確保。スターリフトはエントランスで工夫があって、難しいポジションをとったままあげてました。スパイラルでもユニークさをだしてますね。ソロスピンは回転が速いし、よくあわしてました。アクセルラッソーは動きもスムーズだしイグジットに工夫。Dsでしっかり締めました。これはすごい!怖い物知らずの超絶リフトを次々と。大きくなりそうですね。ロシアの伝統をソチで開花させましょうや。159.01。けがには気をつけて。
川口・スミルノフ。この位置ですか。相変わらずスミルノフはいい胸板してますね。ドビュッシー「月の光」。静謐な出だしからなめらかなスケーティング。小さいスパイラルから3T。シークエンスは自重したみたいです。3Twはおっけー。昔の苦手は克服してるみたい。3SThは重力をしっかりひざでリカバー。Dsへの入りもスムーズだしスミルノフのシットが深い。ソロスピンは一番あってましたね。完璧なユニゾンは持ち味です。川口のスカートがきれいになびいて美しい。スパイラルはその流れが物語につながります。2A+2A+SEQは川口がツーフットになりましたが、遅れずにセカンドつけました。すばらしい。3LoThは幻想的なエントランスも魅力。ラッソーリフトはポジションチェンジもなめらかで、スミルノフのホールドもイーグルに。アクセルラッソーを続けます。この雰囲気をよく表現。ステッピングラッソーから片足ラッソーにチェンジ。連発で盛り上げていきます。それでいて曲の雰囲気もよくつかんでますね。ペアスピンでフィニッシュ!これはすばらしい!ベリッシモです!川口の表情からも充実の演技だとわかりますね。曲との調和がばっちり。富井はこれはテープなのか、横で伴奏しているんじゃないかと。月の光の静謐さと、ペアのダイナミックさを完全に融合させたすばらしい演技。これだからペアはおもしろい。可能性をみせてくれましたね。177.51。
アメリカのデニー・コフリン。プッチーニ「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」。3Tから入りました。いいですね。3Twはすごい高さ。デニーの飛び上がりもアシストしてますね。2A+2A+SEQはしっかり決めましたね。これはいい出だし。でも3LoThで転倒してしまいました。だいぶ軸が傾いた。Dsはてきぱき。ペアスピンはポジションの組み合わせが対照的でいいですね。アクセルラッソーリフトは思い切りを感じますね。さすがキャリアはありますからね。3FThは成功。ソロスピンはシットスピンで少しずれましたが質は高いです。トゥラッソーリフトは回転も力強い。スパイラルから音楽のいいところを使ってキャリーリフト。いいポジションからローテーショナルリフトにしてフィニッシュ。エレメンツはしっかりできてましたね。そして音楽もつかんでる。もうカップルとしては心配なさそう。163.75。隣のコーチがすごいでかい。魔神ブウみたいな人だ。
イタリアのベルトン・ホタレク。色をあわせた衣装。「弦楽とオルガンのためのアダージョ」。曽根さんのいうようにSPとはだいぶ違いますね。3T+2T+2Tをいきなり決めてきました!ジャンプは強いんですね。2Twは自重したのかも。スターリフトは空中でポジションチェンジ。スパイラルでは顔を見合わせます。3Sはベルトンが手をつきました。お互いシングルの経験があるんだろうか、ソロスピンも質が高い。そしてばっちりユニゾン。アクセルラッソーリフトはイグジットも工夫。3SThは余裕ありますね。ペアスピンは入り方にとても工夫があります。レベルを上げる工夫。ポジションもいいですね。3LoThはダブルになりました。もったいない。ステップラッソーリフトからDsへの流れが音楽にも乗ってました。いい演技でしたね!強みをしっかりいかしてました。163.83。
高橋・トラン。がんばって。「ケベックの協奏曲」。軽いステップも動きが切れてますね。3Twは大きなツイストでした!ばっちり。つなぎの部分もかっこいい。3Sは持ちこたえましたね。軽いカーブリフトはダンスみたいですね。3Tはステップアウト。まずまずです。Dsは持ち手と足換えをいれてますね。すごい。ソロスピンは回転も速いしユニゾンばっちり。特に意気込みなくあわせてますね。つなぎの部分の表現もいいですね。アクセルラッソーリフトは手を2回変えてます。3SThもしっかり確実に。また3TThはツーフットになりました。おしい。ペアスピンは難しいポジションをてきぱきと移行させていきます。よく訓練されてますね。若松さんも指摘のなにげないつなぎの動きもとてもしっかりしてます。スターリフトからローテーショナルリフトはI字ポジション。スパイラルからトゥラッソーリフト。大きなリフトでした。フィニッシュまでもっていきました。ガッツポーズの高橋。ミスは最小限に、曲を雄大に表現できましたね。172.09。シーズンベストでました。点にびっくりしてるかも。
サブチェンコ・ソルコビー。シンプルな衣装のときほどすごい演技しますからね。期待したいです。人という字を作ってるみたいなでだし。映画「ピナ」より。3FThはすごい高い。サブチェンコどこまであがるのか。3T+3T+SEQを狙いますが、ソルコビーが両方ダブル。ソロジャンプの狙うところもすごいな。スパイラルはどちらもポジションが難しい。ちょっとしたリフトをつなぎに入れて、ソロスピンはめずらしくちょっとずれました。Dsは独自のポジションがかっこいいです。3Twはまずまず、2Aはシングルになりました。今日はあんまり調子がよくないみたいですね。まだ作ってる最中か。スターリフトはリバースローテーションからイグジットがとても工夫がありました。アクセルラッソーを続けます。キャリーのときのサブチェンコのポジションもナイス。ペアスピンのポジションもたんにこなすだけではなく、一工夫があるんですよね。流すエレメンツがほんとにないというか。ラッソーリフトで上げきれないミスが。これは珍しい。3SThはツーフット。最後はおもしろいポジションでフィニッシュ。今日はたくさんミスが出ましたね。でも難しいプログラムを構築している途中だと思うので、まあ気長に取り組んでもらえれば。171.68。うわー出ませんでしたね。
○最終結果:
1. 川口・スミルノフ
2. 高橋・トラン
3. サブチェンコ・ソルコビー
4. ベルトン・ホタレク
5. デニー・コフリン
1位は川口・スミルノフ。サブチェンコ・ソルコビーの失速もありましたが、間違いなく「月の光」は今日一番の演技でした。お互いのために滑ろうという気持ちがあったらしいですが、心の交流が滑りの中に映し出されているような、心洗われる演技でした。4位からの大逆転ですが、これを続けて行ってほしいですね。いやーすばらしかった。かぜにはストレスが大敵だといいますが、いやなことがあったらこの「月の光」をみたらいいんですよね。
2位は高橋・トラン。前だけ向いた力強い演技。ベストのパフォーマンスを続けた結果が2位です。これが日本のペアとはうれしい限り。日本のペア競技を切り開く2位ですよ。ありがたい。これからもプログラムを高めていくと高橋もトランも気合い十分らしいので。こういうカップルほんと頼もしい。がんばれ!
3位はサブチェンコ・ソルコビー。珍しい順位ですが、まあたまにはいいでしょう。どうせ最後にはトップなんですからね。早いとこ、ファイナルあたりで完成型見せてくれると助かります。でも今日の川口・スミルノフの演技みると気合いも入ったかもしれないですね。
それにしてもレビューは大変でしたが、やっぱりペア・アイスダンスがみられるのはうれしいですね。そしてNHKの良質実況での観戦はほんとに気持ちいい。曽根さんもペアをそつなくこなしてましたし、船岡さん、鳥海さんは安定してます。何よりやはり刈屋さんの実況は、ミンポーの実況が多少向上しても手の届かないところはやはりあるなと思わせました。ありがとうございます。

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フィギュアスケートグランプリシリーズ2011 NHK杯(8):ペアFS への2件のフィードバック

  1. YM5 のコメント:

    Grossman is baaaaaccccckkkkk!!!!!
    Wooooo!!!!!
    今からでも遅くない。
    シャナハンJr.とトレードしてでも、サウスカロライナ大学からOCとして奴を呼び戻せ!
    シャナハンSr.よ、決断を!
    フィギュアはさっぱりなので的外れなコメントかもしれませんが、真のファン・アンド・ガンを披露したセクシー&スパリアーみたいに、この選手とコーチでなければ機能しないコンビってどの世界にもあるんですかね?

  2. マイク松 のコメント:

    YM5さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
    シーズン中なんですから、NFLのコメントはそちらにしていただけると助かります。
    でもセクシー復活は支持ですね。どうせ負けるならセクシーフットボールで負けたいです。

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