大相撲11月場所2010:3,4日目

新潟、静岡と奇しくもプロ野球の本拠地候補を視察してきました。富井です。誰にも頼まれてないのでもちろん自腹です。アクセスや人口からすると静岡は集客が見込めそうです。静岡のみなさんが野球が見たいかどうか分かりませんが・・・。おでん片手に野球観戦、こいつぁ縁起がいいやぁ。
ということで旅行中にあった九州場所の3日目と4日目をレビューします。3日目は片男波親方が解説ということで、マイク松にやってもらいました。ダイジェストには出てきませんでしたが、静岡で少しみていました。

3日目。実況は藤井さん、解説は正面が友綱親方、向正面はわれらが片男波親方。全然ダイジェストでは出てきませんでしたけどね。慎み深い。
豊桜×春日王。右四つ。豊桜が右下手をとるのですが、春日王が小手に振って振り回して寄り切り。豊桜は離れてとりたかったところですね。うーん。
光龍×隠岐の海。またわかりやすい対戦。隠岐の海が左四つに組み止めました。しかし寄りの力は隠岐の海。光龍もあたまをつけてしのごうとします。もろ差しになって攻め手をさぐりますが、隠岐の海が上手投げ。やはり四つでは苦しいですね。
豪栄道×翔天狼。翔天狼が素首落とし気味にはたきこみました。ゴーエードー相撲をとる前にやられましたね。ある意味理にかなっているのですがあっさり相撲では。
蒼国来×雅山。雅山がうまくはたいて崩そうとしますが蒼国来はしっかりくらいついてがまんします。そして潜り込んで前まわしをとりました。雅山も体重をかけて体勢を作ろうとしますが、まったく休まず攻めて寄り切り。蒼国来よくがんばりましたね。雅山には簡単に勝てませんよ。
栃乃洋×時天空。時天空のど輪から出て行きますが、土俵際で栃乃洋が突き落とし!逆転で下したかと思いましたが、時天空がわたしこみにいったところで栃乃洋の足が出ていました。でもベテランらしい粘りありましたね。
猛虎浪×武州山。猛虎浪は前まわしから起こしにかかりますが、武州山も左をこじ入れて逆に起こそうとします。猛虎浪は頭をつけて出ます。武州山の出し投げをしのぎ寄り切り。でも差し手が抜けずひじを痛めました。大丈夫かな。
高見盛×土佐豊。土佐豊思い切って当たりますが、両かいなではさみつけてもろ差しになった人造人間。完全に起こして寄り倒しました。理想的な攻めですが土佐豊はなかなか苦しいですねー。
旭天鵬×豊ノ島。もろ差しになった豊ノ島、旭天鵬はかいなをかかえてしのぎます。きめにいく旭天鵬、振ってきめだしました。豊ノ島もああなると苦しいですね。抜けないし。
臥牙丸×霜鳳。右四つから霜鳳が上手をとりました。ガガかまわず出ますが、上手でひねって倒しました。このへんの技術はまだまだ霜鳳。
琴春日×玉鷲。思い切って突き放した玉鷲。しっかり胸を突いて押し出しました。今日の向正面の解説は片男波親方。師匠の前ですばらしい相撲!オマエも師匠思いですな。えらい!
黒海×木村山。張り差しのような不思議な立ち合い。木村山もずらしながらしっかり応対し、張り手が空振ったところをおっつけから押し出しました。黒海の悪いところが出てしまいましたねー。せっかくこどもたちが応援してたのに。
嘉風×若の里。嘉風左を差してすくい。若の里もスピンしますが嘉風もついていってはたき。スピードで翻弄しました。というかよくわからないくらい速い相撲。
白馬×徳瀬川。白馬変化で上手をとりにいきます。徳瀬川がっちりひきつけて最後はすくい投げから寄り切り。相手のスピードにこちらは翻弄されず、おちついてとりました。実況陣も評価。
豊真将×豪風。豪風おっつけで崩しますが、豊真将もしっかりディフェンス。動き回る嘉風をしっかりみて、張り手を耐え、出るところで一気に出ました。豊真将らしいいい相撲。あとは波に乗るだけですね。キャッチザウェーブ。
阿覧×鶴竜。鶴竜前まわしから差しにいきますが、阿覧がきめようとするのをみて右四つに。阿覧も左上手をとりました。引きつけあいに持ってきた阿覧。これはいい体勢。しかし鶴竜腰を落として引きつけて寄りきり。引きつけはパワーだけではないことを実証。証明終わり。
栃煌山×北太樹。栃煌山もろ差しから起こして寄り切り。流れのあるすばらしい相撲。まったく問題なし。ベリーグッドですね。
安美錦×把瑠都。張り差しの把瑠都にアミーくいついていきますが、把瑠都が高々とつってつり出し。アミーはそんなに軽くないというかかなり重いはずなのですが。すごいな。
琴欧洲×朝赤龍。なぜかこの位置でとっている朝赤龍。うまく下から攻めようとします。右四つになりますがまわしをとったカロヤンが寄り切り。もう少し朝赤龍も抵抗したかったところです。
栃ノ心×魁皇。魁皇かちあげ気味に当たって右上手をとりました。そこから一気に出て寄り切り。踏み込みがよかったですね。かちあげ、ひっかけ、右上手。いい流れです。
日馬富士×稀勢の里。突き押し合いになりますが、右ひじがのびないハルマ、キセの突き押しに下がってしまい、最後は突き出し。すきのない突き押しでした。
白鵬×琴奨菊。突き押しから右を差したところで、左からの小手投げ。勝つには勝ちましたが寄っていってもよかったかも。あ、友綱親方も同じこといってました。

4日目。正面は芝田山親方、向正面は中立親方。実況は“ゴッド”岩佐アナ。
日馬富士が休場・・・残念ですが、初日から体調が悪そうだったのでゆっくり治して次の場所では大暴れしてもらいたいです。
光龍×佐田の富士。つっぱった光龍を押し返す佐田の富士。押し相撲同志良い攻防が続いたが、光龍のはたきが決まった。佐田の富士、惜しい。
春日王×雅山。雅山のつっぱりに防戦一方の春日王。立ち合いが悪く組めなかったのが敗因だな。
蒼国来×隠岐の海。上手をがっちりとつかんだ隠岐の海が寄りきり。これで4連勝とのってますな。中立親方が蒼国来は立ち合いから攻めながら自分の形を作ることを覚えたらもっとよくなるとアドバイス。
翔天狼×栃乃洋。翔天狼のあたりは良かったが、栃乃洋の凌ぎ方もベテランぽい。栃乃洋が左を差したところをぐっとふって土俵に転がしました。翔天狼も4連勝。
高見盛×豪栄道。合い口の悪さか、豪栄道の低い立ち合いにとことこと下がってしまった高見盛があっけなく土俵を割りました。
猛虎浪×時天空。時天空が両差しになり、そのまま寄りきりました。いいですね。
武州山×土佐豊。右四つになった土佐豊が寄りきりました。立ち合いでいちど突きかえされますが、その後すぐに中に入れたのが良かったですね。
旭天鵬×臥牙丸。丸くなって当たった臥牙丸を旭天鵬が受け止めました。重い臥牙丸を堂々と寄りきった旭天鵬。まだまだ若いですね。
玉鷲×豊ノ島。土俵際でひらりとかわした豊ノ島が逆に体勢を崩した玉鷲をつき出しました。豊ノ島の動きがいいですね。
琴春日×霜鳳。琴春日がバンザイさせてから下手を取り、タイミング良くすくい投げ。琴春日に初日が出ました。
木村山×徳瀬川。木村山の引きに徳瀬川がついていけず。攻めていたのは徳瀬川だったんですが。
黒海×若の里。場内から若の里コールが。割と珍しいような気がします・・・。若の里が先につかまえましたが、投げの打ち合いで負けてしまいました。黒海の足腰の方が強かった。若の里、惜しい。
白馬×豪風。変化した白馬をつきおとし。豪風、十分に変化を見越していましたね。
嘉風×北太樹。両者いい当たりだったんですが、その後の引きに嘉風がばったり。当たった後だから、嘉風がああぱったりいくのは残念。もっと攻防のある相撲が見たかった。
栃煌山×阿覧。両差しのまま前に出た栃煌山。巨漢の阿覧相手に力強い相撲!技だけじゃないというのもすばらしい。
栃ノ心×鶴竜。低い当たりからおしこまれた鶴竜がよく残しましたが、まわしの取る位置が深すぎたためか振られて寄りきられました。左手一本で持ち上げて振りまわす栃ノ心の怪力!鶴竜も調子がいいのに・・・うーん見応えがある一番でした。スゴイ、スゴーイ(プルシェンコの口調で)
日馬富士×朝赤龍。朝赤龍は2場所連続の不戦勝。
琴奨菊×把瑠都。つかまえた把瑠都。そのまま寄りきりました。あれだけがっちりと引きつけられたら菊もがぶれません。
琴欧洲×豊真将。豊真将の低い体勢に琴欧洲が引いてしまい、豊真将の豪快なすくい投げをくってしまいました。低い体勢から攻められると琴欧洲がちょっともろいですね。しかも豪快に負けてしまうのがなぁ・・・。見ている分には派手で面白いけど、横綱を狙うには残念なところです。はやく横綱になって欲しいのですが(星になってしまったあの人の分まで)。
稀勢の里×魁皇。がぶり寄りの稀勢の里でしたが、右を添えているだけなので土俵際ですくい投げをくってしまいました。中立親方は右を絞っていけたら稀勢の里の一方的な相撲になっていたのにと残念そう。白鵬に勝って魁皇に負けてではいつまでたっても横綱になれそうにありません・・・。あーあ。
白鵬×安美錦。白鵬が後ろから当たり、瞬時に上手をひき、危なげなく寄りきりました。こう万全の攻めではアミーも何もできませんです。

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