フィギュアスケートグランプリシリーズ2010 スケートアメリカ(3):女子シングルFS

ぐずぐずしていたら、ロシア大会が始まってしまいました。11月はどうしてもぐだぐだになってしまいますが、お許しください。さて、実況は森下さん、解説は荒川姐さん。
ビクトリア・ヘルゲソン。ヘルゲソン姉妹の姉の方。「ザ・ドラマー」他。3Lz、3F+2T、3Loと成功です。スケーティングも滑らかでステップもステキです。入り方が工夫された3Tもオッケー、3Lo+1Tではちょっと手をついてしまいましたが、3Sは跳んだ後もきれい。2A+2Aも成功し、今日はとてもいい出来でした。どうして最初に滑っているのか分からないくらい、素晴らしい。142.26
ジェナ・マッコーケル。「ヴォイス・オブ・ヴァイオリン」。2Aはもう一つでしたが、3Lzはいいですが、3Fでは手をついてしまいました。良かったり悪かったりだ。頑張れ、マダム。3Loは成功、3Fは回転が足りずに両足とここも成功と失敗が交互に続いてまるで幸せと不幸せをかき混ぜる銀色のスプーンのようです。が、3T+2T、2A+2Tとコンビネーションは続けて成功で、今回はジャンプの転倒がなくまとめました。うん、まずまずという顔。127.76
カク・ミンジョン。「ジプシーの主題による奇想曲」。3Lz+2Tを成功してちょっと動きが良くなったような。3Fは着氷が乱れましたが、2A+2Tはオッケー。この曲の繊細な感じが良くマッチしていると思います。スパイラルがきれい。1Lz、1Sとここでジャンプミスが続いてしまいました。3S+2Tからステップ。短いスパイラルを入れて2A、スピンの軸がきれい。去年のような素晴らしさは見られませんが、実力を端々に感じました。125.21
アレクシ・ギルス。「アダージョ」。最初の3Lzは跳んだ瞬間から軸がずれてしまい、ダイナミックな転倒。続いてのアクセルは跳べませんでした。3F+1T、3Loと良いジャンプが跳べません。しかしこの人もスピン、スパイラルがきれい。3T+2T+2Loはきれいにきまりました。2A+2Tもオッケー。ステップもがんばりました。しかし最後の3Sで転倒。音楽も悲しそうな曲に変化。うーん、ちょっと残念な出来でしたが、そういう経験もこれから生かせるはずです。まだまだこれからの人ですからね。122.46
エレーネ・ゲデバニシビリ。「オペラ座の怪人」。衣装がピンクでかわいい。3Lz+2Tは最初のジャンプが高い!3T+2Tも成功。3Lzもオッケー。1A+2Aになってしまいましたが、3Lzが2つはいったので良し!しかし次が1Sになってしまいました。残念。でもスパイラルの美しさはさすが。3Tは成功の後、1Aに・・・残念。SlStの最後の方の動きがダイナミックでいいですね。全体的にはまずまずの出来だったのでは。139.36
マエ・ベレニス・メイテ。この人、SPで一目惚れしました。「ギター小協奏曲」他。3Lo+2T、3Lzと成功しましたが、3Fでは転倒。高さはもう一つなんですが、飛び上がる時にバネがあるのかふわっと揚がりますよね。レイバックスピンも柔らかい。荒川姐さんもスピードがでるようになればもっといいとアドバイス。3Loも着氷がもう一つ。3Lz+2T、3T+2A、2Aと後半のジャンプは良くなってきたように思います。最後のポーズもかっこいい。いやー、面白い。何かつかんだら一気に上に駆け上がりそう。フランスらしい個性的な選手だし、期待しています。137.05
アメリー・ラコステ。「シェヘラザード」。2A+2Aはスピードもあるし、きれいなジャンプ。3Lo+2Loも見事。しかし次がタイミングが合わず1Lzに。3Fはこらえました。クールさと曲がマッチしていてステキです。3T+2Tはオッケー。スパイラルは鳥のように雄々しい。が3Tで転倒。うーん、いいところでちょいちょいミスが混じります。緊張しているのかな。2Lo。スピンもきれいだし、ジャンプがちゃんと決まればかなりいい出来だったと思うのですが、ちと残念。146.68
キャロライン・ジャン。「チェロ協奏曲ロ短調」。3F+2Tは成功して今日は調子が良さそうだと思ったところで1Lzで転倒・・・残念。2A、3Loはオッケー。スパイラルは相変わらずの美しさですが、1F、3Loとジャンプミスが続いてしまいます。2Aは成功。最後は必殺技のレイバックスピンで締めました。まだまだジャンプの矯正中ではありますが、ジャンプ以外もとても素晴らしい選手なのでがんばって欲しいです。132.49
レイチェル・フラット。「10番街の殺人」。2A+3T、3Lz+2Tとキレのあるジャンプ。フラットちゃんのスゴイのは体型が変わってもジャンプが変わらないところです。日頃肉襦袢着てジャンプ練習しているんじゃなかろうか。3Fも流れがあります。あのお芝居のような手のつかい方が素晴らしい。3Lzもいい流れだ。3F+2T+2Lo、3Loも余裕。SlStも公園を犬を連れて散歩しているような余裕。3Sも見事ですだ。マイク、お茶を持ってきてちょうだい!(召使いを呼ぶ口調で)昔のハリウッド映画のようにゴージャスでしたね。見ているこちら側も兼高かおる気分になりましてよ。
森下さんも「熟練のフラット」とかいってますが、この人はカナコちゃんと2つしか変わらないんですのよ。チャック・ウィルソン似のコーチが腕立て伏せを始めましたが、なんでしょう。コーチをやめてお庭番への転職でしょうか。162.86
ヨシ・ヘルゲソン。「パラディオ」他。3Lzは高さがありますね。3Loもいいですね。3T+2Tも決まって動きも軽やか。3Lz+2Tは少し流れがありませんでしたね。ストレートラインステップは音楽によくあっています。スパイラルの手の動かし方もいいですね。3T、3A+2T、2Aもオッケー。大きなミスはありませんでしたね。最後のポーズも気合いが入っていました。いい出来ですね。厳しいことをいえば、フラットちゃんのようにジャンプの後に流れがあればさらによかったと思います。これからの課題ですかね。とにかく良かった。本人も満足そう。146.90
村上佳菜子。「マスク・オブ・ゾロ」。3T+3Tは素晴らしい!3Lzもいいですね。スピンの回転も速い。1Fになってしまいましたが「これからです」と荒川姐さんも。3F+2Tのあとすぐスパイラル。3Loは手をついてしまいましたが、2Aは見事なジャンプです。3S+2Lo+2Loに観客からも大きな拍手。SlStもいい動きです。転倒はなく、最後はとてもいい笑顔。この人の愛らしさは人を引きつけますね。あれ、山田コーチ、痩せました?髪形のせいかな。164.93で、フラットちゃんを上回りました。
カロリーナ・コストナー。「牧神の午後への前奏曲」。3T、2Aといい入り方だったのですが、1Aに。がんばって。スピードのある3Sはオッケー。しかし3Loで転倒。次も2Loに。この2つはコンビネーションの予定だったのですが。スパイラルからSlStへ。3Sはバランスを崩しましたが、どうにかこらえました。最後のスピンもきれい。うーん、ジャンプは残念でしたが、このプログラムはやっぱり大好きです。私の中ではこれこそ女子シングルの王道。優雅!洗練!!154.87
1 村上佳菜子(投手)
2 レイチェル・フラット(捕手)
3 カロリーナ・コストナー(DH)
4 ヨシ・ヘルゲソン(ピッチングコーチ)
5 アメリー・ラコステ(外野手)
6 ビクトリア・ヘルゲソン(内野手)
1位は村上佳菜子、これでHARUKIと並ぶ世界のMURAKAMIへ!・・・の一歩を踏み出しました。ファイナルはノーミスが目標ですね。2位は抜群の安定感のフラットちゃん。フリーは見事でしたね。そして3位がコストナー。フリーは残念でしたが、逆にあのジャンプでこれだけでるんだからスゴイとも言えます。コストナーの最高レベル・ジャンプでこのプログラムが見たい!
4位のヨシ・ヘルゲソンも村上同様これからの飛躍を感じる出来でしたね。5位はラコステ。ラコステにしてはちょっと残念な出来、でもよかった。6位は姉ヘルゲソン。妹に直接対決で負けたのは悔しいと思いますが、これを糧に姉妹でがんばって欲しい!

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