フィギュアスケートグランプリシリーズ2013 ロシア大会(3):女子シングルFS

「スポーツ酒場語り亭」見ました、富井です。ホンダバンの栄光を詳しく振り返っていて大変楽しかったです。ホンダバンは早すぎましたね。もうあと4年くらい生まれるのが遅ければ!
解説はトリノ金メダルの荒川さん、実況は清水さん。
村上佳菜子。映画「愛のイエントル」より。きれいな衣装。3T+3Tは申し分ない出来。3Lzもオッケーですが、ちょっとエッジがどうかな。3Loもきれいな回転ですね。ステップもなかなか。レイバックスピンもきれい。3Lo+2Tもばっちりですが、もう少し、スムーズにジャンプが入れば良いなあ。3F、2Aも成功。3S+2Lo+2Loもオッケー。ジャンプはノーミスですね。最後まで隙がない演技でしたね。162.45
今井遥。ピアノコンツェルト。今井の衣装もオシャレですね。3Fは両足着氷になってしまいました。3Loもステップアウト。3Sもステップアウトになるのかな。ステップは音楽とあって優雅。2A+3Tは良いジャンプになりました。3Lo+2Tもこらえましたが、3Sで転倒してしまいました。2Aはオッケー。スパイラルがきれい。レイバックスピンはビールマンになってからが短かったかな。うーん、素晴らしい表現力があるのですが、ちょっとジャンプが残念。145.30
ロシアのニコル・ゴスビアーニ。ラフマニノフ「前奏曲ト短調」。3F+2Tは最初のジャンプで両足になってしまったかな。2Aは良いジャンプですね。3Loもオッケー。指先の動きが美しいですね。3Lz+2Tも最初のジャンプで両足着氷のよう。3S、3Fもオッケー。ステップもおもしろいです。3T+2Tもきまりました。いいできにガッツポーズ。持てる力を全て発揮できました。157.17
宮原知子。「ポエタ」。3Lz+3Tは見事。その後すぐのスピンもいい。3Fの流れも素敵。ピンと張った緊張感がいいですね。3Loはちょっと回転不足のよう。2Aはオッケー。上半身をよく使えています。2A+3Tも成功。ステップの密度も濃い。もう少しスピードがあればもっと良いのですが。2Lzになってしまったのが残念。でも、スピンでそのことを忘れさせます。3S+2T+2Tもオッケー。最後への盛り上がりはNHK杯の方がよかったような気がしますが、全体的にさらに上手くなっていますね。あの手をたたくところがちょっと緩んでしまうような気がするのでもうちょっと首とか使ってハイライトに仕上げて欲しいと思います。ランビエールの代表曲なのでもっと細部をつめて魅せて欲しいと思います。169.76
ロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワ。「マラゲーニャ」。3Lzは転倒してしまいました。3Lz+2Tは成功してしかも高い。3Fも転倒。回転の速いレイバックスピン。2A+3Tは大きなジャンプです。3S+2T、3Loもいい。ステップも濃いなあ。2Aも高い。最後のコンビネーションスピンも迫力があります。非凡さは感じるのですが、ジャンプミスがミックスされたちょっと残念な出来になってしまいました。2転倒は痛い。成長期だから大変なのかな。171.87
アメリカのミライ・ナガス。「ジェームズ・ボンド・メドレー」。3F+2T+2Loは高いジャンプ。2A+2Tも迫力ありますね。3Lzもオッケー。ステップはもう少しスピードが欲しい。3Lo+2Tも高い。3F、3Loも成功。スパイラル、イーグルもきれい。2Aも成功。ノーミスですね!フリーがノーミスって久しぶりのような気がします。175.37
アメリカのアグネス・ザワツキー。「ラ・クンパルシータ」ほか。3Loは両足っぽい。3T+3Tは幅のあるジャンプ。3Fもちょっと両足着氷気味。3Lz+2Tもオッケー。思わずカメラもよってしまう切ない表情。2Lzになってしまいましたが、2S+2T+1Loと次もミスが出てしまいました。2Aもバランスを崩しながら踏みとどまりました。しかしタンゴを表現するのが上手ですね。最後のスピンも美しかった。163.71
イタリアのカロリーナ・コストナー。「シェヘラザード」。動く彫刻のような美しさですな。3Lz、2Aは見事。3F+2Tもいいですね。スピンも終わった後が美しいですね。3Tはちょっとバランスを崩しましたがこらえました。3Loはステップアウト。3Sは手をついてしまいました。もったいない。しかし、スピン、ステップはうっとり。優雅だ。3Sはオッケー。ちょこちょこミスがありましたが、美しかったー。やっぱりコストナー、いいわー。190.12
ロシアのユリア・リプニツカヤ。映画「シンドラーのリスト」より。3Lzは手をついてしまいました。2Aもバランスを崩しています。珍しい。スピンは言うことないですね。ステップは体中を使ってよくバランスを崩さないものだと思います。3F+2T、2A+3Tと軽々と成功。3Loもいい。2S、2Lz+2Tと最後のジャンプもミスが出てしまいましたが、イナバウアーも見事。最後のスピンは素晴らしいI字です。優勝へ力んでしまいましたかね。でも少女ならではの美しさ爆発していて映画を見ているみたい。190.80。おお、僅差で逃げ切りました。
○最終結果(アイソン彗星にちなんで)
1.リプニツカヤ彗星
2.コストナー彗星
3.ナガス彗星
4.トゥクタミシェワ彗星
5.宮原彗星
1位のリプニツカヤは珍しくミスを連発しましたが、SPの貯金が生きました。3-3もフリーでは跳んでないし、追い詰められる経験をするのは初めてぐらいだったのでしょうか。グランプリファイナルはロシア代表の前哨戦ですからここでも良い経験を積みたいですね。そして2位のコストナーはノーミスとはいきませんでしたが、かなりいい出来でした。ファイナルは出場できませんが、今までのオリンピックシーズンに比べると順調にきているような気がします。楽しみ。
3位のナガスミライも国内代表に向けて準備が整っているようです。2度目のオリンピックに出場して欲しいですね。4位のトゥクタミシェワは去年ぐらいからちょっと調子を落としていますね。ちょうど成長による変化の難しい時期に重なってしまいましたか。ライバルが多すぎて気楽に出場が決まらないところが辛い。5位の宮原は日本代表の3番手に近づいてきましたね。3Lz+3TがSPでも入れば間違いなくあります!そのぐらい成長している。

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