フィギュアスケート四大陸選手権2011(1):男子シングルSP

以前アイスダンスでレベル7の技ってどんなのかというのを考えたことがあって(例:相手の腕に歯でつかまってリフト)、今でもたまに考える時があります。で今別に必要ないのに、ドーナツスピンとかを上からのアングルで撮る時がありますよね。あれでぐるぐる回っている間にそれがうずまき状に変化して、いつのまにかウルトラQっていう絵になるというのを富井が考えました。これはレベル7だろうと思うマイク松ですこんにちは。それが赤く広がってウルトラマンっていう字幕になるという展開もあります。
さて今日から四大陸選手権です!JSPORTSでみてるので今日から。今日は男子シングルSPからです。民放でも中継されていたと思うのですが、何人放送されたんですかね。こっちは20人全員見ることができています。中継はやかましかったかもしれませんが、こっちは予想以上に静かでした。何しろ解説が途中までいないんですよ!

フィギュアスケート四大陸選手権、男子シングルSP。実況は藤吉さん。あれ?解説いないのか。最初だから?けっこうわれわれの目が試される感じですね。
ウズベキスタンのミーシャ・ジー。じいさん。マンダムっぽいポーズから。3F+3Tを決めてきてますね。ステップからの3Lzも成功。ジャンプいってくれないんだ藤吉さん。ちょっと一人でやるには早いんじゃないか。2Aはおっけー。終わってばたばたした動きがある。結構表現重視しているみたいですね。スピンは無難に。SlStは歯切れのいい動き。なかなかいいステップからスピンでフィニッシュ。こいつ意外にできますね。ウズベキスタンもしっかり強化しているんだろうか。58.60。上々ですね。
それにしても会場ががらがらだ。まだきてないのかなあ。ほんと見に行けばよかった。
オーストラリアのブレンダン・ケリー。シドニーの人。「シャーロック・ホームズ」より。やっぱりあのポーズはそうだったか。3Lzはステップアウト。コンビネーション予定してたか。次に2Aをもってきてますね。これは流れのいいジャンプ。スピンは無難に。ちょっと何もしないで止まってるところが多い感じですね。ステップからの3Lo+2Tでここにコンビネーションをつけてきました。うまくリカバー。SlStの動きはなかなかいいのですが、全然音楽を聴いてないのでそこはがんばってほしいところでした。国内チャンプらしいのでもっとのばしていきましょう。45.45。自己ベストはマーク。
途中からジャンプ少し指摘してくれるようになった。解説者いなくて大変だけどお互いがんばりましょう。
台湾のジョーダン・ジュー。じゅうさん。「火の鳥」。地元なのにあんまり声援がない。3Lz+2Tからですね。しっかり飛びました。ステップからの3Loもしっかり。スピンは回転が速いですね。2Aはステップアウト。この火の鳥ヒーローソングみたいなアレンジだ。なんだろう。SlStは進むのがめっちゃゆっくりです。最後はなかなかいいスピンで締めました。細かい表現力はあるので演技全体にスピードがでるようになればいけるでしょう。44.37。
台湾のウーチャン・スー。佐藤信夫先生の指導を受けているようです。なかねあやこ「オータム」。3T+2Tをしっかり成功。3Sも決めました。なかなかいいエッジワーク。さすが佐藤先生ですね。SlStは途中まで片足で、なかなか密度の濃い構成をしっかりこなしてます。2Aをなんとかこらえて、しっかりスピンで締めました。堅実な演技が光りましたね。40.36。ジャンプのレベルが高くないのでなかなか伸びませんが、じっくり育っていきましょう。
カナダのジョーイ・ラッセル。いなせな外国人スシ職人みたいになってる。ラッセルこんな人やっけ?チャイコフスキー「序曲・1812年」。3Aにトライしましたが転倒。惜しい惜しい。3F+3Loは成功。ジャンプは得意なんですかね。スピンは回転速く決めてます。3Lzはあぶないところをなんとか踏みとどまった。SlStは躍動感といい今までとはだいぶ違いますね。最後は微妙なポーズでフィニッシュ。なにしろスシ職人みたいになっているのがびっくり。57.67。会場にラッセルのファンの人がいた。
第2グループはマーク・ウェブスター。「シャーロック・ホームズ」。2Aはほんとは3A狙ってたか。3T+2Tは成功。3Loはオーバーターン。ジャンプはまずまずですね。スピンからCiSt。すいすい滑ってますね。スピンはA字スピンとがんばってはいるのですが、いまいち集中力をもってみられない演技でした。シャーロック・ホームズが多すぎるからかなあ。48.26。でもがんばってました。キスクラの目つきが悪い。
韓国のキム・ミンスク。濱田コーチに師事しているんですね。3Aをきっちり決めてきました。高さもあっていいですね。3Lzもしっかり。そしてドーナツスピンも。去年のナショナルチャンプらしい。3Sはツーフット。コンビネーションの予定だったみたいですができませんでした。これはきついな。スピンからSlSt。途中まで片足でした。最後のスピンもI字スピンを入れたり、柔軟性をアピールしてフィニッシュ。素質の高さを見せてますね。コンビネーションにしておきたかったところ。53.67。濱田コーチは相変わらずおきれいですねー。
台湾のステファン・リー・チュン・コー。チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲ニ長調」。ステップから3T。単独ですね。つなぎの部分はしっかりやっていますが、3Loは転倒。コンビネーションになりませんでした。ジャンプはあんまり得意じゃないのかも。2Aは手をつきました。スピンはポジションもしっかりしてるのに。SlStも躍動感がある。他の技術はわりとありそうなので、あとはジャンプの技術を高めていくだけですね。37.82。キスクラでの顔はコンビニでバイトしてそう。ローソンで。
中国のジンリン・グワン。なかなかスピードに乗ってる。3F+3Tを決めてきました。ステップからの3Lzも余裕がある。着氷もやわらかいです。スピンもてきぱき。2Aも流れよく決めてジャンプはしっかり成功。SlStもよくすべてtますね。上下の動きもしっかりつけてます。けがで昨シーズンは棒に振ったみたいですが、しっかり復活してきて何よりです。64.68。自己ベストに近い出来でした。
アメリカのアルミン・マーバヌーザデー。きましたね。今日はいい出来なんだろうかと富井が心配しています。「マリオ・テイクス・ア・ウォーク」。3Aを歯切れよく決めてきました。よっしゃ。スピードに乗って3F+3Tもばっちり。いいじゃないですか!スピンのポジションは一工夫入れてドーナツスピンも。今日はよさそうですよ。つなぎ部分の表現もいい。ようやく拍手が出てきました。3Lzもきっちり決めた。スピンは回転も速い。のってきてますね。きっちり音楽も聴いて。SlStはチェンジオブペースも効果的。これはすばらしい。スピンもきっちり決めて最後はガッツポーズ!全米はあんまりよくありませんでしたが、これはいい演技!世界で名を上げましょう。66.40。これも自己ベストに近い出来。でもこれはどこか回転不足あったでしょうか。
第3グループから放送席が変わってる。ここからは実況は小林さん、解説は樋口地蔵尊。まさかの放送席交替。今までは十両ってことなのか。まあなんにしてもありがたいです。藤吉さんおつかれさまでした。
カナダのショーン・ソーヤー。変なポーズから。「アサシンズ・タンゴ」。3Aの予定が2Aになりました。3F+3Tを成功。みなごろしイーグル亜種のようなイーグルのあと、3Lzはツーフット。しっかり。キャッチフットスピンは回転も速い。ソーヤーの武器ですね。シットスピンの後SlSt。しっかり音楽表現があります。最後は180度開脚スピンでフィニッシュ。やはり前までのグループとは違いますね。65.71。でもマーバに届いてないのか。
急に安心して聴けるようになったなー。やっぱ解説は必要なんですね。
中国のジアリャン・ウー。衣装が地味ですがナショナルチャンプ。「ヴァン・ヘルシング」より。3Lz+3Tをしっかり決めてきました。練習では4Lzをやってたらしい。3Aは降りたのですが手をつきました。おしい。リンクを広く使った演技。3Loはおっけー。スピンは2回目は回転も速くポジションもしっかり。SlStは結構長く片足で滑ってました。やっぱりウーの課題は音楽表現ですかねー。技術は高いだけにそこを高めていってほしいところ。63.30。
アメリカのジェレミー・アボット。アボットが四大陸だけなんて間違ってるということを教えてくれ!「ビエホフ・アイレス」。3F+3Tは滑る前のコネクティングステップもスムーズでした。3Aも高さありました。細かい演技から速いシットスピン。手の使い方が表現力に効いてます。3Lzは詰まりましたが成功。SlStでもその表現の意志がしっかりみえてます。手先まで集中した見事な演技。バタフライスピンから高速スピンでフィニッシュ!すばらしいです!やっぱりアボットは世界選手権に出すべきでしょう!それを教えてくれました。ばっちりです!76.73。キスクラは特に感激もなく。
アメリカのアダム・リッポン。実はディフェンディングチャンピオンです。貴族登場ですよ。すごい衣装。チャイコフスキー「ロミオとジュリエット」。3Aはステップアウトで転倒。3F+3Tはしっかり成功してました。ドーナツスピンはすばらしい質。さすがリッポンですね。ステップからの3Lzは両手あげ。シットスピンは深いシットが効いてます。SlStは密度の濃い構成。最後は速いスピンでフィニッシュ。リッポンのいいところは出せてるんですが、もっと滑りのうまさをみせる演技になっていてもいいような。72.71。
カナダのケビン・レイノルズ。マッチ棒いつもこの衣装のような気がする。気に入ってるんだろうか。4T+3Tを跳んできました!ほんとキレのいいジャンプで3回転くらいの高さしかないのに。しかし3Aは派手に転倒してしまいました。それでは意味がないのに。4Tは高さが足りず転倒。あー。このカメラワークも微妙に遠い気がする。なんでだろう。スピンからSlSt。上半身の動きが多くてみやすいです。時間も長かった。最後のスピンも回転がとても速かったです。うーん2転倒。しかしマッチ棒はこのリスク覚悟でジャンプマシンになるしかないのです。あいにく同じ国におそろしいスケーターがいるのですから。65.47。FSも期待してるぜ。
最終グループに日本人3人。応援バナーも多いですね。あれ?変な衣装の人がいた。
最初は小塚崇彦。ソウルマン・メドレー。すごい遠くから映してるけど音楽にはしっかりあわせてますね。3Lzは単独になってしまいました。コンビネーションにならず。3Aは手をつきました。今日はジャンプの調子よくないみたいですね。スピンは相変わらずスムーズ。ステップからの3Fも詰まってしまってコンビネーションつけられませんでしたね。これは痛い。SlStはすばらしいエッジワーク!どんどんパトリックちゃんに近づいてきているんですよね。そのときは近いです。高速スピンでフィニッシュ。うーんジャンプそろえられませんでしたねー。カメラもすごく遠くてどういうことかと思いますが、いい滑りだったと思います。66.25。うーん。
高橋大輔。どんどんもじゃもじゃになってますね。マンボ・メドレー。3F+3Tはセカンドのキレが抜群でした。3Aも確実なジャンプで流れもいい。いちいち決めるごとに歓声が。みんなマンボファンなのか?3Lzもばっちりでした。スピンを経てのSlSt!場内も盛り上がるし、さすがの細かさ、そして音楽にしっかり乗ってるんですよね。最後のスピンもしっかりまとめてフィニッシュ!これは完璧!ばっちりでしたね!さすがの出来です。83.49!いい点でましたねー。
羽生結弦。「白鳥の湖」のアレンジ「ホワイト・レジェンド」。3Aは大きなジャンプで流れも完璧。3Lz+3Tもしっかり成功。上からでわかりにくいですがビールマンスピンも入れてますね。複雑なステップから3Fはフェンスぎりぎり。あぶなかったです。SlStは音楽表現がすばらしい。SlSt以上の何かを表現しようとする意志に満ちていました。かっこいいです。ドーナツスピンからのコンビネーションスピンでフィニッシュ。これはもてる技術をいかんなく発揮してますね。会場もしっかり魅了されていました。76.43。いい出来でしたねー。
中国のナン・ソン。「レクイエム・フォー・ア・ドリーム」。3Lz+3Tは高さありましたねー。3Aもキレありました。ジャンプの質がいい。ステップからの3Fはシングルになりました。今までよかったのに。そのあとのスピンも乱れてエレメンツになりませんでした。これは痛い。SlStは躍動感あります。うーん最後のジャンプまではとてもいい出来だったのに。でもミスをひきずらないようにしてほしいですよね。がんばれ。60.47。
カザフスタンのアブザル・ラキムガリエフ。ラキムー!また期待に応えるおもしろ衣装。何をやる気なんだと期待させます。「ビートル・ジュース」より。ちょっとおもしろ演技から3Aはオーバーターン。3F+3Tはセカンドでステップアウト。スピンはしっかり。3Loは決まりました。そして独創的な振り付け。音楽表現以上のモノを追い求めている。誤った方向に。すごい。気が付いたらCiStにいってるという。顔の表現がプリティすぎるぜ。シットスピンは回転速度もあってよかったです。ジャンプが決まりませんでしたが十分楽しめた。なにしろ世界ジュニアと掛け持ちしているらしく、構成がそのようになってるらしい。いろいろ大変ですががんばっているようです。60.95。
○SP終わっての順位(ウルトラQ的に):
1. ウルトラ高橋
2. ウルトラアボット
3. ウルトラ羽生
4. ウルトラリッポン
5. ウルトラマーバヌーザデー
6. ウルトラ小塚
SP首位は高橋。なにしろ完璧な出来でしたね。世界選手権への調整的な大会という位置づけだと思うのですが、ここまでばっちりだと逆に世界選手権が心配なくらい。とりあえず四大陸は勝てそうですね。FSもたのしみ。
2位はアボット。こちらは世界選手権にいけなくてモティベーションもあがらないかもしれませんが、しっかりいい演技をみせてくれました。こうなったら優勝を狙いたいところ。今回の高橋は強敵ですががんばりましょう。
3位は羽生。なにげにこの中で3位はすごいですね。この四大陸で表彰台とれば、大きく飛躍するきっかけにできそう。楽しみです。4位はリッポン。羽生に負けるとは何事か。FSでは先輩の意地を見せるのじゃ。この場合の先輩はサンデュ先輩のことではなく後輩に対する先輩のことです。
5位はマーバヌーザデー。全米ではいいところ見せられませんでしたが、今日は強いマーバと弱いマーバだったら強いマーバでした。もりもり表現力を発揮してましたよ。FSでは追い上げられそうですが、なんとかこの位置を守りたい。小塚はジャンプが不調で6位。FSで追い上げて順位を上げましょう。上位が大きく崩れることはなさそうですが、1つでもあげたいところ。

カテゴリー: フィギュアスケート パーマリンク

フィギュアスケート四大陸選手権2011(1):男子シングルSP への1件のコメント

  1. MT のコメント:

    カザフスタンのラキムガリエフって、確か昨年樋口先生に「年齢より老けてみえますよね」って言われてた選手ですよね? 違う人? 確か去年は髪型がスポーツ刈りというか寿司職人というか、そんな感じだったと思うのですが、モロゾフプロデュースでこんなにも若返るのですね。

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