2005年11月19日
フィギュアスケートGP2005:中国大会(2)
フランス大会がはじまってますが、またいい感じできてるようですね。実際見るのが楽しみです。
今回のアイスダンスと男子シングルは富井に書いてもらう予定だったのですが、富井がかぜをひいて寝込んでいるため、僕が書くことにします。富井のメモ書きを少し引用してます。
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アイスダンス。実況は刈屋さん。解説は樋口さん。珍しい組み合わせですね。ジュンジュンがショーに出てるのかな。
注目選手ではナフカ・カストマロフとチャイト・サフノフスキーが紹介。もう圧倒的な存在感と演技。ただエビぞりになってこっちに滑ってくるだけなのに宝石のようなゴージャスさをもつナフカ。最後もナフカのアップ。でもカストマロフの支えあってこそですよ。ナフカは3回パートナーを替えてますから。だから多少笑顔があやしくても許してあげてください。サフノフスキーは阪神・赤星がジャイアントロボのコスプレでビールかけに参加してきた、みたいな顔をしてましたが、今期は突然あか抜けて。メダルを狙いにモサドが動いたのか?
OD。まずはカナダのウィング・ロウ。カナダの上沼恵美子(by富井)こと、メーガン・ウイング(&ロウ)の登場。いきなり豊かな表情で魅了してくれます。マンボ・ルンバ・サンバの曲から。というか今期ラテンミュージックでよかったよ。ふつうのチーク系の曲でどうやってえみちゃんねるな顔を活かすのか想像がつきません。ラテン系の曲はよく似合う。ウィングはなかなか体が柔らかいですね。リフトでビールマン気味に足を持って。樋口さんも「音楽の感じを女性が」「きれいな感じを女性が」となぜかウイングしか褒めません。ロウはどうした。がんばってまっせ。MLSはツイズルはよくあってる。樋口さんは曲がこのペアにあってることを指摘してました。まあこのペアの見物は実際FDですからね。アメリカ大会よりも11点高い得点。上達してる。
きましたナフカ・カストマロフ。ようやく見られますよ。楽しみにしてました。またラテンっぽい衣装のナフカ。カメラに向くナフカとカストマロフ。…ってうわー!いきなりカストマロフのあやしい笑顔でたー!!怖!怖!ちょっと前歯が出たあやしい笑顔はまさに氷上のねずみ男(by富井)。先制攻撃でダウンとられた感じです。チャチャ・ルンバ・チャチャ。序盤のサーペンタインステップは足一本で。高度。ステップの数がほかより多い上に滑りがなめらか。ルンバになってからは極上のペアスピンで魅せます。リフトで乗ってるだけなのに、ナフカの表情はルンバの何かを表現している。何もしてないところでもステップがびったしあってる。そしてなぜか中盤でゴリラっぽい動きが。そういう客を引きつける演技を必ず入れるんですよね。ローテーショナルスピンでフィニッシュ。この間刈屋さんも樋口さんも一言もしゃべらず。あの二人が見入るほどすばらしいODでした。もうビクトリーロード驀進中。ってかんじ。樋口さんが「ルンバのセクスィーな感じ」と発音がよかったのと、刈屋さんの「ちゃんと笑いもとってましたし」っていうのがよかった。何だちゃんとって。富井は「ステップのリズムの取り方が独特で、野田秀樹が通常と違うところで句読点を打って台詞を言うと印象にとても残るみたいなところがあるが、ああいう感じなんじゃないか」と評価。95.33のハイスコア。
チャイト・サフノフスキー。マンハッタン・トランスファー・マンボ・キングスの曲。チャイトの衣装はゴージャス。刈屋さんもサフノフスキーのイメチェンを指摘。みんな気になってたんや。ツイズルスピンがちょっとずれたけどとっても正統派っぽい滑り。最後はマンボのリズムに乗ってどしどしスピード感を出す演技。ここに体力を残していたので序盤はステップ数が少なかったのかも。刈屋さん「挨拶もスピード感あって」。必要ない挨拶には。90.04。
FD。アゼルバイジャンのフレイザー・ルカニンのペア。カナダ大会で4位に入った。「ブルース・フォー・クロック」。重ーい曲で淡々と滑る演技だが、こういうのはトリノで評価されるとかいう作戦なんでしょうか。作戦の意図がいまいちわからないんですが。曲にメリハリがないから演技も単調にみえます。リフトとかは高度でいいものもってそうなのに。富井も「高度な技を次々盛り込んでくるが、この個性的な容姿を持ったカップルが多い、中国大会ではインパクトがないなぁ」とのこと。樋口さんは出来がよくないと口数が増えます。「難しい要素をいっぱい入れてるので彼らもめいっぱいなんですよ」。刈屋さんもここぞとばかりに内容の説明を。うーん曲さえよければもっとよさそうなのに。樋口さんは音楽表現までまだいってないという説明。「あまり感動を受ける感じではない」。キス&クライではもらった大きなくまのぬいぐるみで大はしゃぎ。むしろそういう感情を大事にしてください。
チャイト・サフノフスキー。今期の曲はラヴェル「ボレロ」。ボレロは単調で踊りにくいっていうイメージがあるんですが。でも導入はすごくなめらかさをアピールできるいい滑り。これはいい演技だと期待させる導入。リフトは女性がビールマン、男性が片足シットでハイレベル。序盤の静かなところから使ってるから、中盤から終盤にかけての盛り上がりもうまく表現できる。中盤は高度なステップを組み入れたサーペンタインステップ。かなりここまでに仕上げている印象。そして超絶リフト連発。ODよりも滑り込んでいる。そして終盤の曲の盛り上がりをダンスでもうまく表現。ローテーショナルスピンでフィニッシュにつなげた。樋口さんもサラエボオリンピックの時に全員が6.0を出したという伝説のトーベル・ディーン組を思い出すが、それに負けないくらいすてきだ、とのこと。ペアはその映像もよく研究してきているらしい。だから刈屋さんの言うように「オリンピックで『ボレロ』をやるというのは相当の覚悟がないとということなんだろう。でもよかった。テクニカルというよりプログラム構成の勝利。186.13。
ウィング・ロウ登場。前回はベルビン・アゴストの前に出てきて見事な道化っぷりを演じさせられたペアだが、今回はナフカ・カストマロフの前。よかったよ。そういう対比効果なしに見たかった「コッペリア」。とにかくこのペアは楽しく踊るということに徹している。演技レベル的にはそんなに高い構成になってないんだが、ペアスピンの最中でも表情を絶やさないウィング。競技というよりアイスショーのように観客に幸せを振りまいているという印象。樋口さんはこの曲はこのペアが最初に使った曲で、もう今期で最後、だからこそ集大成としてこの曲を選んだんじゃないかということ。ちょっとレベル的には勝負度外視しすぎだけど、すごく楽しくなる。やっぱり先入観なしで見たらいいプログラムだった。163.36。
ナフカ・カストマロフ。今期のFDはビゼー「カルメン」。うわー見たかったよカルメン。カストマロフもいい服着せてもらって。最初もナフカのみのアップ。あっちでカストマロフがなんかやってるのにちゃんと映せ。最初からテンション高い。このペアはポーズだけじゃなくてリフトの最中にしっかり何かを表現しているってところがすごい。音楽の盛り上がりをうまく使って客の目を引きつける。そして審判にアピールすることも忘れない。リフトのポーズがとにかく美しい。この二人に比べると他のペアのリフトは「難しいことをやってる」という印象だが、この二人は美しいポーズを追求すると難しくなった、みたいな感じだ。でもなんか二人でよりかかりあってかにみたいなポーズも。意味がわからんがお客さんは盛り上がる。角度によっちゃ意味があるのか。ナフカのリフトの時の表情は、なんかアニメの心象風景みたいな、ダイレクトに何かを伝える意欲と意味があった。解説陣の一致した意見は「カストマロフまでかっこよく見える」。刈屋さん「てっきりナフカを前面に押し出してくるのかと」樋口さん「二人でカルメンという感じになってますね、りりしくなりました」。われわれはカストマロフのよさ、わかってますよ。あやしい笑顔含め。197.07で圧勝。
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男子シングル。実況は鳥海さん、解説は樋口さん。たぶん一番メンツ的にしんどい大会。みんな中国こようや。特に日本の3人!こんなんポイントとるチャンスなのに、何でだれもこんのやろう。注目選手はスイスのランビールとカナダのサンデュ。なんか昭和にタイムスリップした武田真治と、お金のないときのモックンみたいな二人。確かにランビールのスピン速いな。
SP。まずはロシアのグリアチェフ、ジュニアのGPで優勝。ビゼー「カルメン」。3Lz+3T、3A、3Fとジャンプはまずまず。ステップもまずまず。スピンもまずまず。…あれ、終わってみたら全部まずまずな人でした。将来は将軍の前に立ちはだかったりするのか。ちょっと足が短いのが気になりますが。樋口さん「いいんですけどすばらしいというところまではいかない」。でこの人がきてるジャンパーがこの前スルツカヤが着てたジャンパーと同じ!スタイリストがいっしょということはないから、きっとロシア代表のジャンパーなんでしょう。そうなんや…。
でましたサンデュ。シフリン「タンゴ」。そういえば琴欧州にも似てる。努力をしない琴欧州みたいな感じだ。最初のジャンプが2回転3回転に、3Aも樋口さんに「ランディングが悪すぎましたね」といわれる出来。3Fもツーフット。そんなにSP嫌いか。でもスピンがきれい。バンドネオンのリズムに乗ってのステップはきっちり。何気ないポーズがほんとにきれいだなあ。不思議なパラソルっぽいスピンってあれなんなんだろう。終わった後は少ししょんぼりしながら、ちゃんとスペイン風のおじぎをしてました。サンデュのコーチは若いお母さんっぽい感じの人ですが、キス&クライで話しているのを見ると、「母さん仕事がないんだよ」とか話してるみたい。
ランビールのSPはなぜかダイジェストで。全部流そうや。「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・メキシコ」ST。SP終わって1位がグリアチェフ、2位が李成江、3位がランビール、サンデュは4位…。樋口さんにも「サンデュはやっぱり細かい失敗が多かった」とすっかり認知されてます。
FS。中国の張民から。とてもキャリアの長い選手でリレハンメルから出てるらしい。ホンダバン以上か。それはすごい。でも顔はレミオロメンのヴォーカルに似てるな。「アレキサンダー」ST。滑りがホンダバンっぽい。前時代的な滑りってことか。ホンダバンをばかにするな!(オマエだ) 最初から4T+3T+2T、4S+2Tと成功。すごいな。それだけ跳べるのになんで今まで出てこなかったんだろうと思ったら3Lzで転倒。全部4回転跳べばいいのに。つなぎの演技が昔に比べるとよくなったというけど、あれでよくなったのか。全体的に武骨な滑りって感じですが僕は好きです。序盤とばしたからか最後はへろへろになってフィニッシュ。そんな不器用さも好きです。
サンデュ登場。「SPではミスが目立ちました」というナレーションももはやおなじみ。実際SPで上位にいかない感じでFSの滑走順を遅くし、FSで完璧な滑りを見せて得点を出すとともに後の滑走順の上位にプレッシャーをかけるというサンデュタクティクスは、威力を見せています。コッブのオリジナル曲。いきなり電気流れたよーみたいな不思議な表情、不思議なポーズから。4T+2Tはなんとか成功。3Aも問題なく。スピンは解説陣も絶賛。滑りもなめらか。五十嵐さんに言わせると「エッジを全部使って滑ってる」ってやつだろう。失敗したLzをあとにもってきて修正する余裕も。3A+3T、3Lo+3Tとコンビネーションを決めてくる。それから微妙に軸を揺らしたこいつにしかできないスピン。サーキュラーステップではあえて上半身の動きを抑制して芸術性を追求。ここで衝撃の情報が。どうもスケーターとしてのキャリアを終えたら歌手になりたいんだそう。まじで?そんな驚いている間に不思議なポーズでフィニッシュ。そうかー、やっぱりあのエキシはその布石なのか。歌うまいんかな。もう鳥海さんにも「逆転のサンデュ」とか名付けられてる。ほんとキン肉マンかと。おおっTE高い。212.66。
炎のエマニュエル (元ネタはもちろん炎のキン肉マン)カナダのベン・フェレーラ。すっかり2強においてかれてるフェレーラ。バトルに負けるならともかくサンデュに負けるのはいやでしょうね。曲は「アンタッチャブル」ST。序盤のジャンプが抜けてサンデュタクティクスの影響大。てっぽうをかまえてみたりしてる。小学生か。サンデュとの対比効果で小芝居度200%増。スピンもステップもすべてキレがない。わざとかなあ。鳥海さん「派手さはないですが堅実な演技を見せました」。そうかな?185.33。
S・A・N・D・H・U Sandhu! S・A・N・D・H・U Sandhu!
3・2・1 Fire!
胸の炎がリンクを溶かす(だめじゃん!) 今日の試合は並じゃないぜ
ロシアのパワーに負けたら最後 リンクにプルの肉襦袢
ジェフリー・バトルへの声援が 倒れるたび傷つくたび俺を強くする
(Step!) 気合いの抜けた (Slip!) ショートプログラム
さあお遊びはココまでだ
(Jump!) フリー一発の (Spin!) 逆転スケーター
オレは炎のエマニュエル
グリアチェフ。サンデュがいい点出したので、今のパーソナルベストを遙かに上回る点を出さないと追いつけないらしい。さすがサンデュタクティクス。「パリのノートルダム」ST。まずは3Lz+3Tから。でも次のジャンプが2A、2Fになってしまいほぼ勝負あり。効くなあサンデュタクティクス。演技はしているがなにか表現しているかというとそうでもなく。樋口さんもだめだしモード。でも200.60のパーソナルベスト。うそー?
お、新しい仮面ライダーか。今度はなんて名前なんだろう…ってランビールだー!なんだその衣装。虎?ヴィヴァルディ「四季」。いきなり3Aが2Aに。次のコンビネーションも4Sがステップアウト。ステップはうまいみたい。音楽に乗ったうまいステップ。でもスローパートではおしっこをがまんしてるみたいな顔でだめな動きを。中盤に4Tを成功させるがそのあとはジャンプが抜けたり転倒したり。ダメ虎になってしまいました。203.60。
結局優勝はサンデュ、2位はランビール、3位はグリアチェフ。というかSP2位だった李成江どうしたんだろう。鳥海さんの「それにしてもまーたサンデュが逆転優勝ですよ」とあきれた感じがよかったです。うれしそうだサンデュ。これでファイナルは確定。ファイナルでも華麗なる帳尻が見られるのか楽しみです。
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コメント
>中国の張民から。とてもキャリアの長い選手でリレハンメルから出てるらしい。
張民はオリンピック史上初めて4回転を飛んだ選手ですよー。順位は低いけど。
演技が終わった後は全員がスダンディングオベーションで、
点数の低さに会場中からブーイングが出たぐらい。
投稿者 雪魔王 : 2005年12月17日 13:19
雪魔王さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
> 張民はオリンピック史上初めて4回転を飛んだ選手ですよー。順位は低いけど。演技が終わった後は全員がスダンディングオベーションで、点数の低さに会場中からブーイングが出たぐらい。
おおっ、そうなんですね?だから得意なのか。
むちゃくちゃ余裕もって跳んでたので。納得いきました。ありがとうございます!
投稿者 マイク松 : 2005年12月17日 13:36