2005年11月30日
フィギュアスケートGP2005:ロシア大会(1)
というか明日から12月ですか。もう今年もあと1ヶ月ですよ。どうなってるんだ。地球の自転速度が上がってるような気がする。そんな気持ちを反映するようにGPももうロシア大会です。今週末はNHK杯です。早いような、楽しみにしていたような。このロシア大会はロシア勢完全制覇が期待されてますが、どうなったでしょうかね。
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男子シングル。実況は泉、解説は樋口さん。期待の選手はこのロシア大会が初出場のプルシェンコとランビエール。プルは結局去年もロシア大会だけだったのに補欠で出ましたが、今年はどうなるでしょうかね。今のところ聞いてませんが。
SP。まずはランビエール。この間ダイジェストだったSP。「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・メキシコ」ST。いきなり3Aで手をついてしまう。おーい。4T+3Tで、3Tはよろけよろけ。3Lzは決めた。ジャンプは全部やってしまって、持ち味の高速スピン。速い。よけいに速い。ステップはじたばたしている感じがするもののレベルは高そう。そしてスピンで締め。うーん、正直ダイジェストで十分だと思ったが、樋口さんはよけいにほめていた。よけいにおねえ言葉が。タイプなのか?ともかくランビエールは78.35。
でてきましたプルシェンコ。久しぶりっすねー。SPはプッチーニ「トスカ」。4T+3Tはよくコントロールされてる。なんか失敗すると思えないところがすごい。そのあとの3A、3Lzも完全に。プルシェンコはあまり音楽をうまく使うという感じでもないが、もうそれに乗せて自分のペースで表現する感情の表出に圧倒される。ステップも躍動感がある。あ、不思議なポジションのシェースピンも久しぶり。最後は「どないやああああ!」みたいな気合いでアピール。そういうのトスカにはいらないから。でもとにかくすごい気合いだ。出来としてばっちりでした。今シーズン誰も出したことのないSP87.02、80点台をマーク。樋口さんもあきれ気味でした。うわー。
ジョニー・ウィアー。こちらもひさしぶり。サン=サーンス「白鳥」。きれいな3Aから入り。ウィアーは4回転は跳ばないので3Lz+3Tのコンビネーション。やっぱり動きはバレエっぽい。ステップはすごく優雅に決めていけると思ったんだが、3Fをツーフットで着地してしまう。痛い。樋口さん「ステップは足首と膝が柔らかいので、氷の上をなするように滑る」。よくわからんなー。最後のスピンも優雅に。演技としてはとてもよかったと思う。久しぶりに表現系のスケーターを見たって感じ。75.15。
SPはプルシェンコ、ランビエール、ウィアーの下にドイツのリンデマンが入った。日本の南里康晴が6位に入った。SPのダイジェストが出ていたが59.85。ジュニアが一人混ざってると思ったらオマエ20歳か。それにしてはレーサーのつなぎに「naNri」って描いてあった。なんじゃそりゃ。デザイナーでてこい。
FS。まずはリンデマン。NHK杯にもくるらしい。「ビッグ・バウンス」ST。コンビネーションが4Tだけにしている。次の3Aで転倒。ステップは樋口さん「足下はいい動きをしてるけど上体が動きが足りない」。ずっと下向いて踏んでた。でも跳ばなかったコンビネーションをあとで帳尻あわせをするなど落ち着いている印象はある。ジャンプはもりもり失敗。でもなんだかもやもやしたドーナツスピンをしたりなど、この人はいったい何が得意なんだろうと思う。樋口さんも完全にだめ出しモード。終わって泉「疲れました」。おつかれさま。12歳の時にアイスホッケーに転向しようとして母親に止められたらしい。トータルで194.63。
ウィアー。正直今の髪型はいけてないと思う。マキシム「アマゾニック」「ハナの瞳」「ワンダーランド」。最初は3Tからスタート。オリンピックではこれが4Tになるんだろうか。無理するな。3A+3Tもうまく跳んだ。3T+2Tは3連続の予定だった。姿勢がいいという話で泉も「先ほどのリンデマンと比べると姿勢の良さが際だちますよね」となかなか辛口コメント。まあよく使ってるからな上半身。ずいぶん演技の間に隙間があるような気がするが、まだプログラムとして調整中なんだろう。泉が樋口さんを「樋口先生」っていってる。処世術か!?疲れてきたかジャンプがどしどし抜けてる。もう今後のことについて実況席は話してる。確かにジャンプレベルが上がると点が出るなあという感じ。最後は息切れしてました。太りすぎのホンダバンも心配だけど、今の段階でそれで大丈夫か?206.79。
でましたプル。「ゴッドファーザー」ST。というか去年と同じだ。やっぱりトリノだからあわせてきたのかな?マフィアだけど。4T+3Tのあと3Lz。順番間違えたのかな?「予定とはずいぶん変えてきている」というけど、だいぶ気ままに演技してるんじゃないか?樋口さんはプルはFが苦手なんじゃないかと。なんか去年のに比べるといろいろ抜けてるけど、しかもよけいなジャンプまで跳んでるけど、やっぱり今は新しいプログラムを作ってる途中なのかも。「新しいのはまだできてないから去年のを滑ってみるよ、正直よく覚えてないんだけど」って感じです。最後はこれでフィニッシュだからカメラに撮れよ〜って合図しておいてフィニッシュ。もうどないなっとんねん。正直プル以外なら茶番っぽいが、それでもしっかり客を満足させて圧勝するあたり、プルの実力がぬきんでているってことだと思う。このプログラムはじめて見た人は去年はこんなもんじゃなかったといっておきます。もしトリノがこのプログラムだったら訴えてやるからな!(どこにだ)
ランビエール。ヴィヴァルディ「四季」。正直その新種の仮面ライダーとか、ベンガルズマンみたいな格好のどの部分がヴィヴァルディなのか400字で説明してほしい。むしろその虎の格好で高速スピンしたらバターになるんじゃないかと思う。こちらの不満が通じたのか3Aやら4回転やらを次々とミス。目の前で手を交差するポーズをすると、変身?変身?と思ってしまう。サンデュの得意なパラソルみたいなスピンで足が曲がってた。ゆっくりの振りで息を整え、そこからジャンプは成功していく。最後は高速スピンでフィニッシュ。いっそ高速スピンが終わったら仮面ライダーに変身してるとかいうネタがあるとレベル7くらいになるんじゃないかと思う。もう戻れない。それでも225.55のパーソナルベスト。
結局ランビエールもがんばったけど、レジャー感覚で滑ってたプルシェンコに16点差つけられてました。あららら。やっぱプルを倒すのはサンデュしかないっすね!(そうかな) あそこまで余裕かまされるとちょっとしんどいですね。誰かなんとかしてください。
ファイナルへのポイントランクが出ていたが、日本人はホンダバンも優勝すればファイナル出場可能だ。がんばれホンダバン!NHK杯は1位ホンダバン、2位将軍、3位高橋で3人ともファイナル進出、そしてトリノはホンダバンというパーフェクトシナリオだ。もうそれでいいじゃんパンチョさん強化部長!
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女子シングル。実況は鳥海、解説はジュンジュン。注目選手として初出場の安藤とスルツカヤが紹介。SPの衣装は自分でデザインしたらしい。なかなかかわいいですよね。きっと協会から贈られた衣装は、軍服にラメで「メリクリ」って描いてあったとか、ひどい衣装だったんだろう。スルツカヤをジュンジュン「新採点システムでもっとも恩恵を受けてる」とかいってましたけど、こないだまでコーエンをそういってたような。
SP。恩田登場。なんか衣装は肩ひもがとれてるっぽいけど。ちょっとムームーっぽい。「ボバリー夫人」。いきなり3Lz+2Tをオーバーターン。おいおい。3Fはばっちり。スパイラルは思わず万人を無言にしてしまう足の低さ。どのへんで加点をとろうとしているのか。ステップでもナチュラルに停止してましたけど。スピンのあとはいつもの恩田のしょんぼりの表情。もうね、コーチはどうやって恩田をトリノに連れて行こうとしているのか小一時間問いつめたい。恩田の持ち味は正確かつ豪快なジャンプと、元気の良さだったはずだったはずですが、表現力とやらを求めた結果、両方とも失った上に表現力もまったくついてないという、恩田エフェクトを生んでしまいました。素材がいいだけにつぶれてしまってる感は否めない。誰が悪いんだ。デザイナー?
安藤。表情は大人っぽくなってる。「戦場のメリークリスマス」ST。いきなりビールマンスピンから。うまくできてる。3Lz+3Loは若干回転不足か。3Fはきれい。スピンの速度は上がってるようなそうでもないような。スパイラルはレベルは上がったが美しくなったかどうかは疑問。でもステップは明らかにうまくなった。そこで何かを表現していた気はする。ジュンジュン「堅実に、手先足先まで気を遣っていた」。それは感じましたが、なにか表現していたかどうかは…うーん。しかしPCですべて7点台を出して喜ぶ。ここをのばすことが確かに課題だっただけに、これは大きな収穫といえる。60.76はパーソナルベスト。
スルツカヤ登場。場内大歓声。リスト「死の舞踏」。比べるとやっぱりスピードが速い。スピードスケートかと思う速さ。3Lz+2Loのあと3F。鳥海さん「高い!」。2Aを終えてあとは演技をしっかりこなす雰囲気。レベルの高いスピン、スパイラル、ステップを確実に。ビールマンはやっぱりスルツカヤのが一番きれい。足も全体も引き上がってるというか。スパイラルのポジションもとても決まってて、加点要素。いつも通りいい滑り。
SP終わってスルツカヤ、安藤に続き恩田が3位。スルツカヤとはもう20点離されてるけど3位。ポイキオとかシェベルチェンとかなにやっとんねん。安藤のインタビュー。スルツカヤ演技してるけど見なくていいの?「フィーリングがよくて滑りやすく、自信もって滑れた。PCが7点台はすごくうれしい。FSは楽しんでお客さんに何か感じてもらえるようなスケートをしたい」そう。
FS。まずはポイキオ。SPは5位。「ロミオとジュリエット」。ロミジュリはやってんな。ニーノ・ロータがイタリア人だから?最初のジャンプとコンビネーションは抜ける。ジュンジュンは「SPを引きずってる」といってるが、仕上がってないだけかも。音楽の調子が悪いみたい。大丈夫か。3Fも手をつく。3S+2Tも跳んだあと停止。どないなっとんねん。131.30。
出ました恩田。なんか曲目を変えてきたらしいけど、それでほんとに大丈夫かと不安がもりもり入道雲のように。「新しい恩田美栄を表現」っていってるけど、新しすぎるんじゃないか。zade「平和の王国」。3T+2T+2Loの最後がよろめいたり、次で停止したりしてる。3Loもステップアウト。Lo苦手?練習時間は2週間らしい。クロトワの「早すぎたんだ…」という顔が浮かびます。3Fも手をつく。ジュンジュンはこれまでのプログラムは納得いかなかったんじゃないでしょうかっていってますけど、遅いよ。夏に変えようよ。相変わらず足の位置の低ううういスパイラル。スピンもステップもスローモーションのような。いや無惨です。誰が彼女をこんなふうにしてしまったのか。誰か助けてくれる人はいないのか。朔太郎のように「助けてください!」っていってくれる人はいないのか。次なんてないんだってば。142.40。
スルツカヤ登場。「マリオ・テイクス・ア・ウォーク」「ルンバ」「フラメンコ」。流れのよい3Lzから。3S+3T+2T(だったと思う)も無難に。スピンはしっかりレベル4。スパイラルもただ足上げじゃなくて何かを表現している。中盤にジャンプをまとめ跳び。決めポーズがやっぱりジャンプの印象を増している。ステップはリズム感躍動感にあふれてる。スピンはちょっと抜き気味だったけど完璧。巷のスルツカヤの評価は点に比べると低いという意見があるが、きっとそれはビールマン以外に目立たないところでしっかり点を出しているから、そしてそれ以上に彼女に表現の意思があるからだろう。これはいわゆるaikoエフェクト、つまり「あの顔ならうちの歌手で勝てる」と、美人の歌手を対抗馬に用意するが、あの顔があるばかりに楽曲のレベルの高さに目がいかず、どんな歌手を用意しても追いつけないという状況に似ている。まさにJ-POP最強の逃げ馬aikoのように、スルツカヤの演技は無敵だ。でも高いPCスコアを見て、なんかねこっぽい中途半端なガッツポーズをしていた。これこれ。おもしろいな。この不思議な感性の26歳。198.06。また微妙なデザインのロシアオフィシャルジャンパーを着てる。
安藤。「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」(これはチェット・ベイカー)。SPと同じビールマンスピンからの入り。3Lz+3Loはいけてた。3Sはステップアウト。ここに4Sが入るのかも。3F+2Lo。Loを積極的に入れてきているのは浅田と同じ戦略。3Lzからステップはやっぱりうまくなってる。ここは成長の跡。スパイラルはスルツカヤと同じ構成を入れてきているが、やっぱりレベルは。3T+2T+2Loでステップアウト。スピンに持ってきてフィニッシュ。うーん。技術は向上しているだけに、172.30はパーソナルベスト。これでミスが多かっただけにまだ伸ばす余地はある。この結果は逆に楽しみ。
でも表現力が上がったというのは疑問。城田強化部長がいればSPも含めて「曲に助けられてる」っていうところだと思う。FSはチェット・ベイカーの域には達していないな。そもそもトリノイヤーでこのしっとり系2曲のプログラムというのは作戦的にいいのかと思う。17歳の勢いを前面に出せるようなプログラムにできなかったのかと思うと、やっぱり昨年からのマスコミの取材攻勢が恨めしい。本人の意思が継続してスケートに前向きだったら、もっと前向きな曲になってたはずだから。ともかくトリノはこれでとりにいかないと。FSはミスをなくす程度で、SPの出来を高めていく逃げ切り戦略の方がいいんじゃないかと思う。
鳥海が結果を照会するときに「1位スルツカヤ、2位安藤、そして3位は…恩田でした…」っていってたのが笑った。安藤インタビュー。「地元のスルツカヤの次で緊張した。FSは73点。ジャンプでステップアウトが2つとステップがわけがわからなくなった。メリハリはがんばってつけたが、滑っててスピードがないと思ったので、NHK杯ではスピードを意識して滑りたい」。恩田インタビュー「とりあえず新しいプログラムで演技できたという安堵感と、時間があればもっと演技できたという気持ちがあるが、ここでもうちょっとがんばってファイナルにいきたかったといういろんな思いがある」。というか恩田メイク濃すぎるよ。天草四郎が出てきたのかと思ったよ。えろいむえっさいむ、我は求め訴えてもファイナルはちょっと届かないみたいです。
なんかずいぶん辛口になってしまいましたが、ちょっと恩田の出来の悪さにごきげんななめになったようです。ごめんなさい。日本女子の将来が明るいことはとりあえず確かです。女子シングルのファイナルの状況は富井がまとめたとおりですが、順当にいけばファイナルは安藤と浅田が出ることになりますね。両者は違う事情ですが、ともに場数をたくさん踏むことが求められてるだけにこれはいいこと。とりあえずNHK杯も楽しみにしたいですね。
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コメント
こんばんは。いつもお世話になっております。
近所に住んでる豊田と森の2人とも西武から消えることになりそうで泣いているLibraです。
確かに今シーズンはニーノ・ロータだらけですよね。既に食傷気味な感じもしてきました。五輪を無事に最後まで見ることが出来るのか?私。みんなイタリア意識し過ぎですよ。プルはSPもプッチーニだし。そこまですることないと思うんですが、どうなんでしょうか?やっぱり有利なのですか?
ちなみに、今BSでCORのペアの放送始まりましたが、解説が・・・
つっこみどころ満載な予感です(困)。レビュー楽しみにしてます。
投稿者 Libra : 2005年12月1日 00:25
Libraさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
> 近所に住んでる豊田と森の2人とも西武から消えることになりそうで泣いているLibraです。
豊田ももうちょっとレオの意地というものをみせてほしかったのですが、ライオンズ愛はたりなかったみたいですね。森はがんばってほしいです。
というかそれより小関ですよ。なんか内紛っぽい感じになってますけど。来年からあの「太陽にほえろ!」の応援が聞けないのは悲しいです。
> 確かに今シーズンはニーノ・ロータだらけですよね。既に食傷気味な感じもしてきました。そこまですることないと思うんですが、どうなんでしょうか?やっぱり有利なのですか?
イタリア人ならあっさり盛り上がってくれそうですし、やる価値はあると思うのですが、新採点システムってそういうのはあまり関係ないような気はしますね。
> ちなみに、今BSでCORのペアの放送始まりましたが、解説が・・・
> つっこみどころ満載な予感です(困)。レビュー楽しみにしてます。
もうつっこみどころがありすぎて、演技がまったく見られませんでした。困りました。
でも天野さんにはしっかりつっこんでおきましたので、お楽しみください。
投稿者 マイク松 : 2005年12月2日 23:26