2005年11月5日

フィギュアスケートGP2005:カナダ大会(2)

中国大会、女子シングルがやってくれたみたいですね。今から見るのがとっても楽しみです。アイスダンスは第一人者が期待通りの活躍。男子シングルは岸本しか出てなくてなかなか見るのがつらそうです。それと対照的に、男子シングルが豪華で盛り上がり、アイスダンスがなかなかしょんぼりなメンバーのカナダ大会。その2です。

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アイスダンス。実況は刈屋さん、解説はジュンジュン。セント・ジョーンズ港の紹介が。どうもこの沖合でタイタニック号が沈没したらしい。それにならっていろいろな選手が沈没してるみたいですけどね。アイスダンスはデンコワ・スタビスキーが欠場して、なかなか有力選手がでてきてません。こういう時もモティベーションを落とさないように、有力選手を探していきたいと思います。(Jリーガーのインタビュー風)

ODから。アメリカのグレゴリー・ペチュコフ。マンボ・キングス「何色」「我が心のマリア」。ツイズルステップ、スピンはよくあってる。リフトはなかなか高得点な構成。へー、ODではリフトは6秒以内に降ろさないと減点みたい。ジュンジュン「とっても細かな構成で大変そう」。実際減点されてる。78.50。

カナダのデュブレイユ・ロウゾン。地元だし有力選手が出てこないし、しっかりとっておきたいところ。ブレル「行かないで」。最初のツイズルは足下みてもよくあってる。SLでのリフトは男性片足でレベル高い。ローテーショナルリフトもすごく女性のポジションが大変そう。最後は音楽に合わせてきれいなフィニッシュ。二人とも満足の出来では。ジュンジュン「すべてが流れの中でおこなわれている、とても大切なことですよね」。87.11。

ウクライナのグルシナ・ゴンチャロフ。このペアも負けられない一戦だと思う。衣装が両方白一色、男性がジャージみたいな感じ。最初のポーズがかっこいい。「バトリアーデのカーニバル」。もろサンバで引きつける。ダイナミックな滑りが魅力なので、ツイズルはあまりあってない。たぶんこういうカップル。SLSリフトはレベル4。刈屋さん「二人の足の位置がとても近いです」ジュンジュン「でもぜんぜん重なりませんね、すばらしいです」。刈屋さんもご満足の出来のよう。随所にレベル4の技を持ってきてる。87.44でトップ。OD終わって上の順番で並んでます。

FD。まずはグルシナ・ゴンチャロフから。ガブリエル「フィーリング・ビギンズ」。インドっぽいぞ。リフトはSLリフトもサーペンタイルリフトも柔軟性を活かした不思議なポーズ。FDはロングリフト2つ、ショートリフト2つできる。ツイズルのスピンはよくあったが、ちょっと間が離れたか。と思ったらステップで足が引っかかって転倒。これで集中力が切れたか。最後はぐだぐだに。それまではいい出来だっただけに痛い転倒。4点減点で170.50。

これで大チャンス打線のデュブレイユ・ロウゾン。打線は関係ないけど。バリー「ジャーニー・バック・イン・タイム」ほか。SLリフトは男性片足の難しいリフト。さすがリフトが得意なペアですね。両方とも手を離したリフト+ローテーショナルリフト。うわレベル高い。FDではダンススピン2つ+シンクロナイズドスピン1つ、あるいは反対の組み合わせらしい。静かな場面でダンススピンで客の目をぐっとひきつけて。最後に見つめ合ってフィニッシュ。刈屋さん「ゆったりと、しかもこう、エレガントに演じました」。ジュンジュン「素敵な物語を演じるのがとってもうまいカップルですので」。刈屋さん「お客さんが拍手をしたくなる見せ場をたくさんもってくるんですよね」ジュンジュン「プログラム構成も非常にうまくできてましたね」。これは会心の出来でしょう。179.60でトップに立った。

アゼルバイジャンのフレイザー・ルカニン。誰だ。エディ・ルイス「ブルース・フォー・クロック」。女性のフレイザーはアメリカ生まれ、男性のルカニンはロシア生まれ、アメリカでトレーニングをしてるらしい。不思議な高難度リフトをいっぱい出してくるけど、なんか滑りに惹かれない。つらくなってきた。ジュンジュンは「これからの新しいカップル」とフォロー。さすがやさしいジュンジュン。155.22。

グレゴリー・ペチュコフ。プロコフィエフ「ロミオとジュリエット」。ロミジュリっぽい衣装だ。さっきのペアとは振り付けが違う。ローテーショナルリフトは男性が片手で支えてレベル4。ツイズルリフトはよろよろしてたけど雰囲気は出てる。サーペンタインリフトは女性が3回以上のポジションチェンジでレベル4。最後に大きなリフトでひきつけてフィニッシュ。刈屋さん「曲のメリハリをうまく演じました。いい世界を作りますね」ジュンジュン「とてもいいロミオとジュリエットでしたね。でも技と技の間に男性が女性を押し出すというような、つなぎの部分をしっかりしてくれれば」。キス&クライで不思議なレイをかけてもらってる。なんだあれ。164.12。アメリカではベルビン・アゴストに次ぐカップルで、ベルビンが市民権の関係で出られなければ期待のカップルだそう。うそだろ。早く市民権出せ!

結果はデュブレイユ・ロウゾンが地元で優勝、グルシナ・ゴンチャロフが2位、グレゴリー・ペチュコフが3位。実際デュブレイユ・ロウゾンは勝ったけど、179点ですからね。じゃあ190点台を出すナフカ・カストマロフってどうなんだよという感じです。まあベルビン・アゴストも190点台ですから、やっぱりトップ3との差は大きいですね。

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男子シングル。実況は鳥海さん、解説は五十嵐さん。

最初にホンダバンのインタビュー。さすがにだいぶやせたようですね。「決めたのは最近、オリンピックに出られたらいいが、どんな結果でも受け止める」。五十嵐さん「楽しんで滑れる1年があってもいい。それに引退を決めた年はよく身体が動いたりする」。五十嵐さん…(感涙)。いきなり注目選手としてウィアーとバトルをあげる。でも出場する選手のベストスコアはサンデュが上。

SP。まずジェフリー・バトルから。いつもと違って明るい感じの衣装。でも暗い曲が好きなのでFSは暗いんじゃないか。ルイス・プリマ「シング・シング・シング」。リンクサイドでロシェットがみてる。何、何?つきあってんの?(喜ぶな) まず3F+3Tから。きれいにきめて、次は3Aもちこたえた。得意のスピンでアピール。ステップも高得点ぽい。表現が豊かになり、滑りもなめらかになった感じがするなあ。3Lzは手をついた。曲がこれまでと違いジャズだから明るい表情で好感が持てる。最後にジャッジ席にアピールにいったら、勢い余ってぶつかってしまった。でも憎めないやつだ。五十嵐チェック「使えるエッジの幅が広い」とのこと。点数を見守る表情がだいぶ男前になってきた。もう羊飼いのペーターとは呼べないな。74.53。

ホンダバン。ああだいぶやせてるわー。まだまだ太いけど。あと髪が多すぎる。ナチュラルにアフロっぽいニーノ・ロータ「ロミオとジュリエット」。2シーズン前のプログラムらしい。衣装も2シーズン前。3Lz3Tから。安全策ですよ。3Aもちょっと止まりかけだけどいちおう転ばなかったよ。まあスピンもステップもぶっちゃけ身体が重そうだけど、さすがの滑り。心配と話していたらしい3Fも決めた。いいぞ。でもなにぶんステップとかスピンの構成レベルがちょっと低すぎ。点がとれそうにないが、まあそれだからきっちり滑って点が伸びなくても納得なんだろう。五十嵐チェック「今までのシーズンとは違って1つ1つ丁寧に滑ってるのがよくわかった」。それは感じましたよ。いちばちな印象が全然なくて。僕も点数が伸びなくても納得。徐々にやせて、演技レベルを高めていけばいい。やっぱりカナダでは声援がありますね。67.92。安心してみられましたよ。

SP終わって、バトル1位、ウィアー2位、ホンダバン3位。サンデュは6位、将軍は7位。将軍のSPはハイライト。「フィガロの結婚」。五十嵐チェック「3Aの失敗はタイミングがあわなかっただけで、身体はよく動いてる」とのこと。うんうん。

FS。まずは将軍から。「座頭市」。3A3T2Loのコンビネーションから。手足が長いから表現力もある。五十嵐さん「ジャンプのランディングは足首が強いから柔らかさがあっていい」。いいなあ強い足首。3Lz2Tもきれいに。3Sもきれい。さすがジャンプが持ち味なだけある。ここでも鳥海さんから「戦国武将織田信長の末裔ということで注目を集めました」。2A3T、3Fと次々と決めていく。スピンも軸がしっかりしててきれい。SLSではちょっと疲れたっぽい。動きがしなやかでやわらかい。スピンも疲れてるっぽいけどがんばれがんばれ。フィニッシュに鳥海さん「18歳が失敗を経験に変えました!」。五十嵐チェック「最後のコンビネーションスピンは2回バランスを崩したが、自分の意思で立て直している」。おおっ、TEは高い!193.08。ガッツポーズで大喜び。

ホンダバン。プッチーニ「トスカ」。恋人に会えない画家の苦悩を演じるが、今はなかなかやせないスケーターの苦悩を演じてる。というか現実だ。3Lz+2Tから入る。やっぱり演技レベルはだいぶ下げてる。3A+2Tも。スピンはスピードはないが、そのぶん見せ方を知ってる。ベテランの滑りだ。粘投だ。3Aがすごくきれいに跳べた。うおっ、往年の3Aが!でもシークエンスの前の3Fでオーバーターンしてしまう。これが単独ジャンプでSLSはだいぶ疲れてきた。というか疲れてる顔してるー!もうちょいだ!がんばれ!五十嵐チェック「スピンでバランスを崩しまくりで、調整しながら滑っていた」。得点は伸びなかったが、ホンダバンもコーチも、そして僕も納得。

サンデュ。SPではジャンプをすべて失敗してるらしい。あはははは。オリジナル曲(ゴーゴン・コッブ)。いきなりもう何とも形容しようのないすごい動き。4T+3Tだけど4Tは両脚着氷。3Aはきれいに。足が長いからスピンも迫力がある。鳥海さんもしっかり「昨年カナダ大会優勝はSP7位からの逆転でした」。チェックしておきましょう。不思議な曲で何やら愛嬌をアピールしてる。4回転は3Sにして自制。後半に3Lo+3Tのジャンプを入れ、ジャンプはきっちり。スパイラルっぽい不思議な動きや、力を抜いたようなスピンなど、もうカナダ無勝手流みたいな感じの技がばりばりと。でも不思議な音楽と相まって、観客を引き込んでいるのがわかる。最後も不思議な力を抜いたポーズ。もう独自の世界。サンデュ以外だとバカにしてるのかと怒られそうだが、ポジションがむちゃくちゃきれいなので、あれが演技として成立するんですね。鳥海さん「SPの滑りからは信じられない出来です!」。ここで将軍を上回る。

ここでバトル。去年もSPトップ、FSでミスがあり3位に沈んだとコメント。がんばれバトル。アップもむっちゃかっこよくなった。ワグナー「プレリュード」などたくさん。しかし最初の4Tでビッグな転倒。空中からもうだめだった。3A+3Tも3Aがステップアウト。イナバウアーやイーグルはきれい。そして3Lz+2T+2Loもようやくきれいに。プログラム的に超高度な感じ。ステップも「エッジがうまく使えているのでなめらか」。中盤のジャンプが1つずつ抜けていく。本調子ではないみたい。乗り切れてないか。3Lzでまた転倒。うわ、コスチュームのズボンが破れてしまってる。痛々しい。このへんからピアノの悲しい曲になって、より悲しさを増してくる。やっぱりエッジで破いたのか、どこか切ってるみたい。ジャンプもこらえきれない。最後まで滑りきった。悔しいだろうが観客には笑顔をふりまく。えらいよ。でもキス&クライではしょんぼりモード。201.19で2位に。悔しそう。

ウィアー。久しぶりに見たら精悍さを増しているような、ちょっと太ってるような。「アマゾニック」「ワンダーランド」など。3Tから。3Aはシングルに抜ける。コンビネーションでは手をあげる飛び方で加点。そしてやっぱりふしぎスピンを考えてくる。アメリカのスピンが伸びてるのはこの人の影響だと思う。でも中盤の演技はいまいちスピードとしなやかさが足りないような。そしてジャンプが不調、3Aも両脚着氷、そのあとも転倒。ステップでもバランスを崩した。もうさすがに終盤では集中力に欠けた滑り。ジャンプを次々とスキップしてる。五十嵐さんも「なんかおかしいですね」。鳥海さん「明らかにおかしかったジョニー・ウィアー」。演技中に左足を痛めたらしい。キス&クライでは涙を流す。177.59、7位。

ホンダバンのインタビュー「4回転をやらないって決めたんで、ミスをしないことを心掛けた、スピンが回らなかったんですが、大けがから戻ってきてよかった」。将軍「うれしくて笑いが止まりません。他の人はレベルが高くて、でも気がついたら3位で。山あり谷ありだったけど楽しかったです」。

結局サンデュが僅差でかわして1位。バトルは2回の転倒による減点分で2位になったか。相変わらず表彰台でうれしそうなサンデュ。君には氷上のディープインパクトの称号をあげよう。すごい末脚だ。まあ馬と違うのはSPで勝手に後ろに下がってるところだけどな。逆にバトルとウィアーは悲劇。立ち直ってほしいです。まあ上位が崩れたのもありますが、将軍はさすがにうれしいのもわかる。経験さえ積めば、世界で戦える器だと思う。先祖の無念を晴らせ(そんな無念ない)。そしてホンダバン、4位で満足してる場合じゃないだろと思っていたが、あの点のでないプログラムをミスなく滑ったことを素直に評価したい。早く滑り込んで早くやせて、レベルを上げたプログラムに仕上げていってほしい。正直期待できるんじゃないかと。これでないとおもしろくない。サンデュだって末脚もってるんですから。それに宇宙刑事だしな。蒸着すれば。

投稿者 マイク松 : 23:05 | フィギュアスケート

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コメント

中国大会でもサンデュやってくれましたね(笑)単にSPが苦手なんでしょうか?
どんな演技をするのかむちゃくちゃ気になります。

それにしても村主さんの怪我が心配です。
野辺山で完成度が高いSPを見せていたというだけに、残念(>_<)
無理せず直して欲しいと思います。

投稿者 夷隅 : 2005年11月7日 18:33

夷隅さん、こんにちは。コメントありがとうございます。

> 中国大会でもサンデュやってくれましたね(笑)単にSPが苦手なんでしょうか?
> どんな演技をするのかむちゃくちゃ気になります。

たぶん決められたとおりやるのが苦手な人なんでしょう。
FSごらんになりました?ものすごく独創的で、サンデュにしかできない表現てんこもりです。あの芸術性は審判なかせですねー。

> それにしても村主さんの怪我が心配です。
> 野辺山で完成度が高いSPを見せていたというだけに、残念(>_<)

この時期のケガはたしかに痛いですが、まあ村主姉さんなら大丈夫でしょう。オリンピックまでに整えてくれればと思います。またいい演技見せてほしいですね。姉さんのいないトリノはちょっと考えづらいので。

投稿者 マイク松 : 2005年11月9日 16:54

こんばんは!

>力を抜いたようなスピンなど、もうカナダ無勝手流みたいな感じの技がばりばりと。

ホント、あのスピンは何スピンというんでしょうね。基礎点は何点?

>サンデュ以外だとバカにしてるのかと怒られそうだが、ポジションがむちゃくちゃきれいなので、あれが演技として成立するんですね。

持ち味がはっきりしている選手なので、私はサンデュのような選手は好きです。
逆に、何の印象も残さない選手っていますよね、GPシリーズで表彰台上がった選手でも。

投稿者 ディー : 2005年11月12日 00:12

ディーさん、こんにちは。コメントありがとうございます。パソが壊れたのでおへんじ遅れました。

> ホント、あのスピンは何スピンというんでしょうね。基礎点は何点?持ち味がはっきりしている選手なので、私はサンデュのような選手は好きです。

全体的に加点がしにくい演技ですよね。それであの展が出せるんですから。問題はいつもあれができないところですけど。トリノでメダルとったらさっさと引退しそうな気がします。勢いで。

> 逆に、何の印象も残さない選手っていますよね、GPシリーズで表彰台上がった選手でも。

冒険をせずに、堅実に加点をとっていくような演技ではそうみえるかもしれませんね。そういうところにはやはり芸術点をあげるような表現力が求められますけど、それがあまり感じられないと、おいおいそれで表彰台かよ!とか思うかもしれません。
富井も僕も表現力系の選手が好きなので、そういう固い選手はちょっとどうかと思いますね。

投稿者 マイク松 : 2005年11月13日 00:06

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