2005年12月2日
フィギュアスケートGP2005:ロシア大会(2)
NHK杯プレビュー番組がありました。みどころについてや、選手のインタビューを流してましたが、すごくためになったのはスピンの見方。スルツカヤと去年の安藤のスピンを比べてみると、スルツカヤのはすぐ軸が安定して動かないのに対し、安藤は軸が安定するのに時間がかかっていたというところです。安藤はスピン専門のコーチの指導でそこを修正したようです。また勉強になった。今度からはここも注意して見たいです。
ロシア大会のペアとアイスダンスのレビューがまだでした。実は次にアップするNHK杯の女子シングルSPのレビューをもう書いてるんですが、やっぱり順番的にはこっちが先だろうということでさっと書いておきます。というかペアは全然演技のことよりも超新星解説についてのコメントが多いですが、お許しください。衝撃だったもので。
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ペア。実況は鳥海、解説は初登場の人。もと男子シングルチャンピオン、そして日本人初のテクニカル・スペシャリストの天野真さん。テクニカル・スペシャリストはジャンプの種類と、スピン・ステップの難易度を判定するポジションで、ジャッジはそれをもとに得点を出すというものらしい。というかこの人ものすごい棒読みだ。原稿だだ読み。こわいよー。がんばって。
SP。いきなりトットミアニーナ・マリニン登場。地元なのでぜひ勝っておきたいところ。というかこのペアだけが不安で、ここが勝てればロシア勢完全制覇は確実。スビリドフ「吹雪」。って天野さん何が悲しいんですか。すごくいい演技なのに悲しげに技の説明を。元気出して!そしてがんばれ鳥海!ダブルツイストはレベル3。天野さんは同時通訳のしゃべり方みたいだ。後ろに不思議な言語とか織り交ぜてみると違和感がないはず。鳥海、ずっとグルジア語とかしゃべってたら?っていうかもう終わったー!もう天野さんのことで頭がいっぱいで、全然演技に集中できないまま終わってしまった。「無理なくそれでも演技のレベルは高かった」。皇室の記者会見みたいにも聞こえる。トットミアニーナ・マリニンはどうだったんだ?64.62でトップに立ったけど。実際副音声は鳥海のみの音声とかできませんかね?
オベルタス・スラスノフ。グリーレ「アンダンテ・コンチェルト」。実際この曲に天野さんの「女性の方がランディングで詰まりました…」とかいう声が重なると、すごく絶望的な気分になる。鬱病の人は絶対に見ないでください。天野さんはすごく親切な解説で勉強になるんですが、あいにく演技と解説両方に集中することができないのでしんどい。またあっという間に演技が終わってしまった。というか鳥海のテンションの落ち込みがひどい。気持ちはわかるがオマエがつられてはお通夜みたいなペアになってしまう。特に今までNBAとか、派手なスポーツを担当してきた鳥海にはつらいと思う。でもガンバだ鳥海。オベルタス・スラスノフは57.62。もうロシア大会というか天野大会だ。
FS。ロシアのムホルトワ・トランコフ。サンクトペテルブルグを拠点にしてるらしい。ラフマニノフ「パガニーニの主題によるラプソディ」。この曲使う人多いな。天野さんも語尾に「乱れがありましたね」などとつける余裕が出てきたのか。鳥海の実況でテクニカル・スペシャリストの仕事はよくわかる。今まで機嫌の悪い樋口さん以上に悲しい実況はないと思っていたが、悲しい実況ではダントツのトップに躍り出た。新星天野。専門用語をたくさん使ってくれるのは勉強になるけど。流暢すぎて聞き取れない英会話教材みたいだ。ああ演技が。ステップは簡単なのを踏んでるらしい。ソロスピンはばらばらで終盤は疲れて集中力がなくなってしまった。ジュニアのチャンピオンらしい。146.42。
もうロシア大会ペアはずっと天野さんについて考えてみることで、レビューにかえることにはできませんかね。
ポーランドのザゴルスカ・シュデク。いきなり犬神家の一族みたいなポーズから始まる。「ミッション」ST。リフトしていたザゴルスカの足が閉じる。カリオストロの城の時計台みたいだ(崩れるって)。天野さん「男性が転倒しました…」。声の暗さにてっきり男性は死んだのかと思いましたが、画面を見ると生きてます。天野さんの実況はレビューせずに、用語を覚えることに徹すればすごくためになります。「トリプルツイストですが、コネクティングステップから入ってますのでとてもレベルが高くなります」とか。「SLSですが、難しいステップがたくさんはいっていました。とてもいいステップでした」などと専門用語を加減する余裕はある。でも見ながら精神攻撃にも耐えなければならないのがつらいです。アラエルか。ハイドン『メサイア』だけは絶対にペアの曲に使わないでください。もし使われてたら直ちにテレビを消してください。意識を浸食されます。
オベルタス・スラスノフ。ヴェルディ「椿姫」「リゴレット」。スロージャンプでは手をついてしまう。でもそのあとはしっかり演技に。天野さん「このへんのキャラクターもあってとてもいいですね」。よくわからんがそういうことか。「アクセル・ワルツ・リフト」とか難しいこともいってる。いちいちレベル4であることを説明してくれる。うれしいが天野さんに言われると「オマエはもうレベル7(戻れない)」とかいわれてるみたいで怖い。ペアスピンで回転する方向を変えるのはレベルを上げるための特徴的な手段らしい。リンクに投げ入れられたぬいぐるみを映すテレビ局。なぜだ。天野さん「まだまだ完成度の足りないところもありますが、これからよくなっていくと思います」。よくなるって思えないです、その暗い声では。ほんとに演技はとてもよく、175.60。FSのパーソナルベスト。鳥海「伸び盛りの2人です」。
鳥海「最後に真打ちが登場しました」。トットミアニーナ・マリニン。「ロミオとジュリエット」。天野さん「来年のトリノを十分に意識したプログラムですね」。やっぱりそうなんや。サイドバイサイドからの3S、3T+2Tとソロジャンプがばっちりあってた。リフトの時には男性片手で、3回転して、そのまま片手でおろすという工夫があってレベル4。わかりやすい。デススパイラルは男性のポジションが変わるとレベルが上がる。この演技はとてもよかった。すごくレベルが高いのに情感がすごくあって。この演技があればトリノはいけるんじゃないだろうか。天野さん「無理なく自分たちができることを挑戦していた」「レベル4がたくさんあって、美しさで加点要素がたくさんあった」とのこと。PCはすべて8点台で197.92。FSのパーソナルベストを出して優勝。
結局トットミアニーナ・マリニンが優勝。これできっとロシア勢完全制覇は間違いないだろう。でもその快挙よりも超新星天野真登場がわれわれにとっては衝撃でした。こんな棒読みの解説どうなんだろうか。ある意味モーグルの山崎修(おぉぉおぉいいいいいですねえええ!すごい、タエ!の人)よりも衝撃だ。まあテクニカル・スペシャリストがブースでいやに明るいとかだとかえって大変だと思うが、これからの登場が不安楽しみだ。ドント・ミス・イット。
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アイスダンス。実況は鳥海。↑に続いての登場だけに、天野さん?また天野さん??とか超不安楽しみに。でも解説はジュンジュン。いやほっとしました。(あっ)
OD。いきなりナフカ・カストマロフ登場。なんかカストマロフの胸のあきが大きくなってるような。チャチャ・ルンバ・チャチャ。最初のカストマロフのあやしい笑顔はさすがロシアの放送局、しっかり遠いアングルで。えらい。最初の入りにも新しい振りが。そして最初の流れるようなステップ。フランス大会よりも明らかにいい。連戦でつかれもあると思うが、少なくともプログラムはよくなってる。でもゴリラっぽい振りはやっぱりやるんだ。笑いはとるんだ。もう最後まで完璧。キス&クライでくつろぐカストマロフの胸がよくあいてる。なんだ、出来の悪い悪魔みたいだ。点は思ったより伸びなくてちょっと浮かない顔。98.10。
チャイト・サフノフスキー。マンハッタン・トランスファー・マンボ・キングスほか。ミドルラインステップはほとんど片足で。こちらも振りをしっかり改良している。スローになってのダイアゴナル・ステップ・シークエンスもすごく情感豊かに。マンボになってからはステップを増やしてスピードをつけて。今までで最高の演技だったような。ナフカ・カストマロフと同じコレオグラファーとはいえ、すごく振りも高度化して、演技も滑り込んできたような印象。90.60。
ロシアのドムニナ・シャバリン。ルンバ・サルサ。最初のツイズルはよくあってた。ストレートラインリフトで観客を沸かせる。すべての演技は実際レベルは高いんだが、先の二人に比べると物足りない。あとで聞くと富井は「樋口さんは『体の中にリズムがある』っていってただろ?この二人にはなくてナフカ・カストマロフとかにはあるんだよ」っていってた。その差なのか。実際将来のロシアを支えることにはなるんだろうけど。ジュンジュンも「前の二組に比べるとステップとかで雑なところがありますね」っていってた。86.50。うん、点は出てるし。
上の順番に1〜3位。チャイト・サフノフスキーはとってもよく思えたが、あれでもナフカ・カストマロフとは8点つくのか。すごいな。都築・宮本ペアは11位。
FS。っていきなり都築・宮本ペアがきたー!!去年のNHK杯では暗黒舞踏もびっくりの不思議ダンスでこちらのMPを根こそぎもっていった思い出がよぎります。あれはきっとチャールストンっていう演目が悪かったんだ。きっとここでは大丈夫なはず!ハイライト。…中国っぽい感じ。うーん、これでは何がなにやらという感じですっとばされてたが、きっとプログラムの中でもいいところばかりとってたんだろう。そのほかではまたMPを吸い取るような不思議な振りがあったのかもしれない。とりあえずあの都築の服は袖の布が表情を隠してじゃまでした。
アメリカのグレゴリー・ペチュコフ。「ロミオとジュリエット」。まーたか。ワンハンドのローテーショナルリフトは危ない。必殺技が出そうだ。ツイズルはよくあってた。ってまたワンハンドのローテーショナルリフト。危ないって。それがアメリカのアイスダンスなのか。キーワードは「危ない」だ。って突然ジュリエットが死んで終わった。どういうことだ。悲恋とかじゃなくてただの突然死だ。「あらすじ:ロミオとジュリエットがくるくる回ったり、ロミオがジュリエットをワンハンドで振り回しているうちに死んでしまった」。ロミオとジュリエットってそういう物語だったっけ?というか最後の死に方はいきなり切腹だ。日本的だった。武士の鑑だった。でもそこは審判に評価されず159.83。
ナフカ・カストマロフ。ビゼー「カルメン」。最初のカストマロフの振りもしっかり映されてた。苦手なツイズルは先にやってしまってと。同じペアスピンでもこの二人は何か表現している。ステップがすごくなめらか。いつもいってるけど。手拍子がすごい。一つ一つの振りに意味があり、表現の意思がある。音楽を自分のものにし、そしてそこから訴えるものが。完璧。ジュンジュンも「見入ってしまったんですけど、言葉がいらないというか」。というか今日のキス&クライ狭すぎるよ。さっきの反省をふまえ、カストマロフが一人でいすに座ってるけど、PCの構成表で隠れてる。でも200.91。今シーズンアイスダンスではじめて200点台に乗せてる。というか減点があるんですけどそれでも?
ドムニナ・シャバリン。カール・ジェンキンス「ワルツ」。前回よりあげてきてないと苦しい。ツイズルスピンは今シーズンから4回転以上しないと高いレベルにならないらしい。ロシアのテレビ局は近いアングルで撮ることが多いので、すごくいい映像がある反面、どうでもいい映像とかあったりもする。サーペンタインリフト、ミドルラインリフトはとても工夫がある。リフトで点を取っていくタイプか。演技自体はそんなに変わってませんでした。
チャイト・サフノフスキー。ラヴェル「ボレロ」。ジュンジュン「今シーズンは音楽とか髪型とか、すべて変えてきましたね」鳥海「昨シーズンはサフノフスキーは長髪でした」。みんな気になってる。ミドルラインステップはチャイトはすべて片足で。サーペンタインリフトで片足のすごく高難度なリフトを入れてきた。まだあげるんだな。終盤にどんどん盛り上げていくこの振り付けはとても好きですが、まだ演技的につめるところはあるような気はしました。だから逆に楽しみ。コレオグラファーのズーリン、ずっとでてるな。184.65。あれ、キス&クライでサフノフスキーの悪の感じが少しよみがえってきたような。なんだろ、メイク?
ナフカ・カストマロフが優勝、これでロシア勢が完全制覇。世界選手権でできなかったことをようやく。これがトリノに実現してしまうんでしょうか。ほかはともかくアイスダンスは間違いないですけどね。あの演技では。
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私はペアはあまりよく分からないし、好きな選手もペトロワ/ティホノフくらいであとはよく知らないので、録画しても、結構そのままにしてしまってる場合も多い。が、最近、楽しみにしているブログ「False Start」さ...
あかねこブログ フィギュアスケート館 : 2005年12月9日 11:37
コメント
超新星は衝撃でしたよね!!!
絶対マイク松さんがとりあげてくれるだろうと首を長くして待っておりました☆
録画だけしてあと寝ようかと思っていたところにあの実況。一気に目が覚めました。
演技そのものはまったく覚えておらず、天野さんの精神攻撃しか頭に残っていないです。
投稿者 トミー : 2005年12月2日 23:11
トミーさん、こんにちは。コメントありがとうございます。出張でコメントが遅れてすみません。
> 超新星は衝撃でしたよね!!!
> 絶対マイク松さんがとりあげてくれるだろうと首を長くして待っておりました☆
あれはもう!とりあげるなという方が無理ですね。
超新星天野をとりあげるのはもうFalse Startのレーゾン・デートルにかかわることです。必須です。
> 録画だけしてあと寝ようかと思っていたところにあの実況。一気に目が覚めました。
> 演技そのものはまったく覚えておらず、天野さんの精神攻撃しか頭に残っていないです。
僕もあんな解説ははじめてです。ほんとに新手の使徒かと。実際少し慣れてくると高度なことをたくさんいってくれて勉強になるんですが。
超新星のこれからの展開に目が離せません!
投稿者 マイク松 : 2005年12月5日 23:19
はじめまして!
フィギュアスケート好きのねこきちと申します。
最近、こちらのブログを知り、爆笑しながら、楽しく記事を読ませていただいています。
ロシア大会ペアの録画は観ていなかったんですが、超新星登場とのことで、観てみました。
・・・衝撃でした!
TBさせていただきましたので、よろしくお願いします。
天野さんは、どうやら今週末のNHK杯男子の再放送の解説も担当される模様ですよ。
楽しみですね!
投稿者 ねこきち : 2005年12月9日 11:43
ねこきちさん、こんにちは。コメントありがとうございます。遅れてごめんなさい。
> ロシア大会ペアの録画は観ていなかったんですが、超新星登場とのことで、観てみました。・・・衝撃でした!
あれは衝撃ですね。解説というか死者の国に実況しているような。今頃冥土では大にぎわいなのかもしれません。じゃあ流すなよってことなんですが。
> 天野さんは、どうやら今週末のNHK杯男子の再放送の解説も担当される模様ですよ。楽しみですね!
まじっすか!?それはいろんな意味で楽しみです。
将軍の号泣を「泣いてますね…」とかくらーい声でいわれると、3人くらい魂を抜かれるでしょう。
今後ともよろしくお願いします!
投稿者 マイク松 : 2005年12月11日 10:35
このサイト初めて来ました。
もちネットサーフィンで。
キーワードは「天野真」。
実は彼のことはちょっと知っているのです。
知っているからこそ、大爆笑させていただきました。
トーンはいつもああだけど、等身大の彼は
ものすごくノーブルで楽しい人ですよ。
温かく見守ってあげてくださいね。
またお邪魔しまーす。
投稿者 nagano : 2005年12月23日 00:36
naganoさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
> キーワードは「天野真」。実は彼のことはちょっと知っているのです。
> 知っているからこそ、大爆笑させていただきました。
うわー!関係者の方!恐縮です…。
僕は天野さんのことはまったくけなしていない、手荒い応援だと自負していますが(ほんとかよ)、でも合わせる顔はないのでとりあえず謝っておいたりします。すみません。
> トーンはいつもああだけど、等身大の彼は
> ものすごくノーブルで楽しい人ですよ。
> 温かく見守ってあげてくださいね。
実際僕も同じイメージを持っていました。ああいう人は僕の知り合いにもいますが、楽しい人です。
解説がもっと華やかになれば、間違いなくこれからの主力になってくると思いますので、見守っていきたいです。
僕なりに温かくということなので、人から見るとつらそうに見えるかもしれませんが、お知り合いだからこそわかっていただきたいものです。
これからもよろしくお願いいたします。
投稿者 マイク松 : 2005年12月24日 00:23