2005年1月25日
グランプリシリーズレビュー:ロシア大会(2)
NFLの結果ががっくり感たっぷりだったので、こちらに力も入るってもんです。ということでロシア大会その2です。賞味期限?言葉の意味がわかりません。
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女子シングル。実況は刈屋さん、解説は城田さん。ファイナルの前哨戦、荒川姐さんとスルツカヤの直接対決がみものです。スルツカヤGPシリーズ3連覇してるんや!すぅごいなあ。ちなみにだんなさんはトレーナーらしい。
SP。イタリアのカロリーナ・コストナー17歳。すごいほっそりしてます。手足も長い。マイケル・ホッペの曲から。ビジュアルでは浅田(舞)しか対抗できません。力がつくと強敵になります。
きました荒川姐さん。あまり体調がよくない(発熱)らしい。プッチーニ「蝶々夫人」。なぜか靴をアップにしてる。NHK杯のようななんというか、威厳がない。オーラみたいなのが。やっぱり体調悪いんかなあ。というか顔色が悪い。大丈夫か。城田さんはずいぶん気温差を調整しろとかいろいろいってます。
イリーナ・スルツカヤ登場。また指先撮ってる。ショスタコビッチ「淑女とならず者」。ジャンプちょこっとミスっても演技的にいきいきしてる。ジャンプとんだ後ちょっと上を向くのがいいですよね。技術的にアピールできてなくても雰囲気的に楽しそう。好感の持てる滑りです。刈屋さんが復活してきたというと、城田さんはちゃんと滑ると荒川姐さんの方が上だとむきになって反論してます。どうなんだ。
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荒川姐さんはSP3位。FSの前に姐さんとタラソワのインタビューが。世界チャンピオンメーカー・タラソワ。一番興味あるコーチですよね。まあ他の人あまり知らないんですけど。
タラソワ「一番重要なのはその選手の個性を引き出すこと。コーチの個性ではなく選手の成長を助けている」「彼女には何も要求していない、内面に秘めた能力を引き出すお手伝いをしているだけだ」「彼女は独特の雰囲気を持っている。力強さと高い技術、そして優美さ」「女性らしいスケートで内面に秘められた感情を表現し観客に伝えなければならない」。金メダルを狙えるかという質問には「大事なのはメダルの候補者であること。なるべく長くトレーニングする必要がある」とのこと。指導中のタラソワもとても熱っぽい話しぶり。もっといろんな話が聞きたいです。
練習中の姐さんはタンクトップを着てました。姐さん「(タラソワの)2つのアドバイス、強さとスケートに対する意識の高さをいつも心掛けている」「彼女の強さというのは選手をどんな形でも守り、一番いい方法を考える」「強く守られている感じがすると選手としても強気でいける」「スケートに対して何がベストで何が悪いことかを把握して、いいことをどんどん取り入れる。24時間スケートのことを考えて、タイプに合わせて指導している」。信頼してますね。城田さんもびっくりしてました。
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FS。なぜかいきなりスルツカヤから。なんかシックな中にもピンクのハートがあったり、相変わらず不思議なファッションセンス。なぜか始まる前にスルツカヤの衣装をぴんぼけで映してる。意図がわからーん。曲は「ワンダーランド」「クロアチアン・ラプソディ」ほか。3Lz、3S+3Lo+2T、3Loをきっちり成功。城田さんによると、新採点システムでは3連続のコンビネーションがとっても重要、このジャンプをミスったら次はこれといったチャートを作っておかないとだめなんだそう。3Lz+片手あげ2T、2Aと成功。どうもジャンプは後半になると×1.1されるらしい。じゃあ後半に残しとくとお得なんや。ジャンプを終えたらあとは得意のスピンでフィニッシュ。最後にまたぴんぼけ衣装でおわり。なんで?刈屋さんは「衣装のように輝きを取り戻した」。荒川姐さんと小さい頃から戦っている、姐さんが小6か中1の時オーバーストルブという山野リゾート地で二人戦って、姐さんの潜在能力がそこで認められたらしい。ともあれスルツカヤは高得点。今年のトレードマーク?指でハートを書くご機嫌ポーズ。
ロシアのエレーナ・ソコロワ。SP5位。スルツカヤとは1つしか違わないんですね(24歳)。チャイコフスキー「ロミオとジュリエット」。3Lz+2T+2Loからスタート。スルツカヤが体調不良だった時はソコロワがロシア大会をとってたらしい。終盤に3T,2Aを決めて、本人としては会心の出来のよう。城田さん「スケーティングが素直」だそう。
ハンガリーのユリア・シェベスチェン。曲はビゼー「カルメン」。大会ごとに調子を取り戻しつつあるとのこと。世界選手権に向けて調整してるんだそう。
荒川姐さんきました。チャイコフスキー「ロミオとジュリエット」。だめだ、身体が重そう。城田さん「荒川の最高のパフォーマンスだと敵はいない」とのこと。買ってますね。靴はもう新しくなってるらしい。そういえばそうだ。肩で息をしながらフィニッシュ。ここで無理したことがあとあと響かなければいいんですが。
結局スルツカヤ優勝、姐さんは2位。SP2位のコストナーは腰を痛めていて3Lzや3Fが跳べなかったそう。おだいじに。このあとタラソワと姐さんが日本で練習するらしいのですが、タラソワが日本に来るというのは前代未聞とのこと。期待が大きいんだと城田さん。城田さんは日本選手が3人ファイナル進出でほくほくのようです。
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男子シングル。実況はわれらが森中さん、解説は五十嵐さん。ここで今までけがで全くでてなかった、皇帝エフゲニー・プルシェンコが出場。ウィアーとの直接対決、というかどれだけ相手になるかという大会です。
SP。いきなりプルシェンコ登場。ロシアでもすごい人気なんですね。ベートーベン「月光ソナタ」。いきなりスピードあるなあ。4Tは転倒しましたが、3Aはもう美しいの一言。というかスピンも教科書通り。SPだから特にそう思います。そしてサーキュラーもストレートラインも、ステップがほんとに独創的。チェンジ・オブ・ペースじゃないですけど、緩急の付け方がすごい。五十嵐さん「エッジワークがすごい。30cmの長さをすべて使って滑ってる」。
アメリカのジョニー・ウィアー。森中さんも「プルシェンコの最大のライバルとなるべく、力をつけてきました」。やっぱりそうですか。サン・サーンス「ロンド・カプリチオーゾ」。ウィアーのスピンもステップも柔らかさがあっていいんですが、プルシェンコと比べるとなあ。五十嵐さんの言う通り「密度がない」。いや十分なんですけどね。ってあれ、3Fで転倒。勝つための条件だったんですけどね。
FS。アメリカのエバン・リザチェック。誰?曲は「雨に唄えば」ST。でもいきなり3Aで転倒。その後成功のジャンプにキレはあるんですが、なんか無機質な感じ。典型的なアメリカのジャンプマシンですね。森中さんも「SLSも、プルシェンコのような激しさ、ウィアーの優雅さはありません」。いやそこまでいわんでも。
カナダのショーン・ソーヤー。また誰?シルク・ド・ソレイユの曲。身体の柔らかさを強調したプログラムだそう。確かに柔らかい。でもそれ以外がなあ。とりあえずジャンプ跳んで。この辺で森中さんに話を持って行くと、やはり実況でも自分の言葉で話しているんですよね。ただデータを紹介するだけでなく、感じたことを的確に。でもしゃべりすぎず五十嵐さんに譲るところは譲って。ほんと聞きやすいです。長年フィギュアスケートの実況に携わってきた確かな能力があります。カナダの人の演技はうーんでしたが、意外に点が出てました。
きましたプルシェンコ。この日がプルシェンコのFSをみるのは初めてだったので、楽しみにしてたんですよ。そして期待を裏切りませんでした。曲はE.マーシーによる「ゴッドファーザー」(<これは映画のサントラ)。最初の4T+3Tも見事。回転は速いのですが、ただキレがいいだけでなく、何か感じさせるジャンプ。つなぎの演技はけがのためかひかえめですが、音楽に乗ってます。3Fは軸がずれまくっても普通に降りてきてる。そしてスピン。彼のスピンは手を動かしたりして、何かスピン、ただくるくる回るだけなのに、何かを表現してますよね。あれ、一瞬だけ不思議な動きがありました。なんだあれ。ステップはちょっとブレイクダンスっぽい?引きずるようなステップがありますよね。あれがかっこいい。終盤のスタミナもばっちり。最後の充実の笑顔もファンが待ち望んだものでした。TEが76.50、PCが82.00、T158。
最後はジョニー・ウィアー。ブラシオ「秋によせて」。だいぶ回転数を落としての演技でした。でもジャンプ以外はきっちり演じてました。森中さんは手の動きをほめていました。予備知識がなければ絶対誰もアメリカ選手だとは思わないでしょうね。どこだろ、アメリカではないとして、みたいな。来年はほんとにプルシェンコと覇権を争っているでしょうね。うわ、ロシアでもすごい人気。あれ、タラソワが横にきてる。
結局プルシェンコの圧勝に終わるわけですが、ウィアーはけがで残念ながらファイナルを棄権。そしてロシアで優勝して補欠になっていたプルシェンコが出場することになります。こういうとき運を使ってはいけないというかトリノにとっとけという感じですが、あと1回プルシェンコがみられるのはうれしい限りです。
…って終わってみると男女シングル、アイスダンスとすべてロシアが制してるじゃないですか!どうなんだこれ。
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