2005年5月30日
フィギュアスケート実況&解説者総覧(8)
毎日暑いですが、こういうときにはフィギュアスケートの記事でも読んで涼んでください。(涼めないって)
---
フィギュアスケート実況&解説者総覧
第8回 八木沼純子さん
1988年カルガリーオリンピック代表
女性の解説者としては知名度、認知度ともに随一。このサイトでは勝手にジュンジュンと呼んでいる。別に理由は特にない。
ジュンジュンの解説の特徴はなんといっても、難しい用語をほとんど使わない親しみやすさにある。ターゲットとしては完全に初心者。それゆえに中級以上の視聴者には物足りなさを感じる人もいるかもしれないが、それはジュンジュンの個性である。決してメジャースポーツとはいえないフィギュアスケートの裾野を広げる上で、彼女が果たす役割は限りなく大きい。それにどこかの詩人のように知識がないのではなく、ただ難しい用語を使わないだけである。テクニカルな部分をちゃんと感じていながら、それを自身で咀嚼してテレビの向こうに伝えようとする努力を絶えずしている。言葉を選びながらの解説は、実は真心がこもっているんだと理解している。
次に女性らしさを感じさせる感想や、女性競技者から見た感想がその解説の中にちりばめられていることである。たとえば安藤の演技の中で、「今シーズンは大人っぽさが増した」などとさらっと付け加えることができるのは、ジュンジュンの能力だと思う。現役プロスケーターとして、各地でアイスショーに出演しつつ、いろいろな選手と話しているため、現場の情報にはとても詳しい。今回のGPも選手の練習を見に行ったりして、自分で取材した情報をどんどん紹介してくれるため、とても役に立つ。荒川姐さんや村主姉さんのプログラムの消化具合がどの程度かとか、安藤の演目へのアプローチでどう感じているかとか。
解説にはいろいろポジショニングがあると思われる。その位置が解説の特徴となり、その人の個性にもなってくる。そして五十嵐さん、樋口さんが完全に解説者寄り、城田さんが強化部長寄り(?)であるとするなら、ジュンジュンと佐藤有香さんは競技者と解説者の間のポジションをとっていることがうかがえる。演技が成功したり失敗した時の選手の気持ちなどに言及するのはジュンジュンの特徴である。決めた時に「なんとか我慢しました」とか「もうジャンプも跳び終えて気持ちも楽になりましたね」など、失敗した時に「この失敗は大きいですね」とか「普段は決めてくるところなんですが…」など。
あと視聴者の気持ちを代弁するような、新鮮な気持ちをイントネーションで表現、ぶっちゃけおばちゃんぽいところが時々出る。張丹&張昊組のトリプルツイストなどで「たっかいですねえ…」などと感心してしゃべったり、「まったく育ち盛りのペアは…」などと驚いたり。非常に好感が持てるので直さないでほしい。
ほかの人にはない最大の武器は現役プロスケーターであるその美貌。ということで幸か不幸かよく民放にひっぱられる。最近民放が担当する世界選手権では毎年解説を務めている。今シーズンのポエムアナのだめな実況にキレかけてたのがとてもよかった。キレろキレろ!
公式ウェブサイトはこちら。おお、ドメインとってる。意外に日記の文章力もあります。
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.falsestart.biz/tt_tb.cgi/252
コメント
はじめまして。
実況&解説者総覧、とても楽しく読ませて頂いております!
この間の週末に気が付いたのですが、あのポエムアナの方は、F1と競馬の実況も担当されているようですね。(ご存知でしたらすみません・・・)
やっぱり「ライトショルダー・ブラックローズ」的な感じがするのは否めません。
2005-2006シーズンはどの局がどのアナと解説者で放送を行うのか、今から気になるところです。
投稿者 花音 : 2005年6月1日 13:23
花音さん、こんにちは。コメントありがとうございます。ひょっとしてこれは「ブリザードアクセル」ですか?(違ったらすみません)
> F1と競馬の実況も担当
らしいですね。問題はスピード感あふれるそういうスポーツで有効な実況をフィギュアスケートにもってくることなのですが。
ぜひ来シーズンはそろそろNHKにまわしてほしいのですが、トリノイヤーですし無理でしょうね…。
これからもよろしくお願いいたします!
投稿者 マイク松 : 2005年6月1日 17:10
こんにちは。
五十嵐さんの次にはNHK続きで佐藤有香さんの番かなと思っていました。
>ジュンジュンと佐藤有香さんは競技者と解説者の間のポジションをとっていることがうかがえる
佐藤さんの記事のときには、是非とも松さんの感じるジュンジュンと佐藤さんとの違いを書いて下さい。
ジュンジュンが解説をするのにポエムの実況では可哀想だと思います。が、仮にNHKに解説者として出るとすると、これまたどうかなぁ、と自分の身分もわきまえず思ってしまいます....。
でもその反面、NHKで解説させてあげたいなぁとも思います。NHKの実況アナだと今とは違ってストレスを感じないで解説できるだろうなぁと思います。
とにかく今回も楽しく読ませていただきありがとうございました。
投稿者 ディー : 2005年6月2日 00:51
こんにちは。
二番目はやはりジュンジュンですか。
以前の記事からジュンジュンへの愛を感じました(笑)
私もジュンジュン好きです。
>ジュンジュンが解説をするのにポエムの実況では可哀想だと思います
わたしもそう思います。
あのポエム実況は、F1(実況も)好き&フィギュアは安藤さんしか知らない友人にもまゆつばものだったようですし、あまりにもジュンジュンかわいそうですよね。
ほんとにNHKのような実況で解説してもらいたいのですが。
しかしジュンジュンは熱湯・・・じゃなくて熱闘甲子園の司会などもしてましたよね?NHKで実況するにはあまりにもオーラがまぶしすぎる気がします。
同じ赤でもワインレッドと真っ赤のような違いを感じます。
NHKではジュンジュンのよさが生かしきれないんじゃないでしょうか?下手したら○ぼじゅんのようになってしまうのではないかという恐ろしいことも考えてしまいます。
トリノに向けて民放はNHKからアナウンサーを借りなさい!
少なくともフィギュアスケートの実況がなんたるかを学んでください・・・
投稿者 Rekoe : 2005年6月2日 21:48
ディーさん、Rekoeさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
>ディーさん
> 佐藤さんの記事のときには、是非とも松さんの感じるジュンジュンと佐藤さんとの違いを書いて下さい
がんばってみます…。
> 仮にNHKに解説者として出るとすると、これまたどうかなぁ
そういうご意見もあるでしょうか。正直NHKに出る時にはもう少しテクニカルでもいいような気もするのですが、世界選手権を見たり、トリノイヤーだからみてみようかという初心者の方に、いきなり樋口さんの解説とかではきついような気もしますし、NHKとしても必要な人材だと思います。
お金さえあれば、主音声と副音声で、主音声:ジュンジュンのわかりやすい解説、副音声:樋口さんの超絶テクニカル解説とかいいかなとも思うのですが。
>Rekoeさん
> あのポエム実況は、F1(実況も)好き&フィギュアは安藤さんしか知らない友人にもまゆつばもの
あはは(笑)そうですかー。そんなに幅広い層に不支持なのは素晴らしいですね。ある意味伝説の実況になりそうです。(そして忘れたい)
> NHKではジュンジュンのよさが生かしきれないんじゃないでしょうか
あまりに華がありますからねー。でも僕はNHKだからこそジュンジュンのよさを活かさなければならないと思います。フィギュアスケートのもつポテンシャルに対して世間の評価・関心はあまりにも低い。主要なリンク閉鎖も続いてますし、もっといろいろな人にスケートのよさをアピールすべきだと思います。それができるのはNHKだけですし(民放はやりません)、それにうってつけなのはやはりジュンジュンのような気がします。
> 少なくともフィギュアスケートの実況がなんたるかを学んでください
まあフィギュアスケートに限らず、実況がなんたるかがとりあえずわかってないので。今日のサッカーの予選はちょうど両方ありますから、見比べると楽しめると思います。バーレーン戦は町田さんですか。堅実な実況です。
投稿者 マイク松 : 2005年6月3日 18:27
こんにちは。八木沼さんへの愛情あふれる文章、楽しく読ませていただきました。八木沼さんが読んだらきっと大喜びですよ!
八木沼さんは、NHKでもグランプリシリーズの解説、けっこうされてますよね。個人的には、演技中にあまりうるさくないのがいいと思っています(笑)
投稿者 fsjournal : 2005年6月4日 09:19
松さん、こんにちは!
八木沼さんといえば、選手としてよりスポーツキャスターという印象の方が私には強いです。公式HP見ましたが、そういえば熱闘甲子園のキャスターやってたな〜、とか思い出しました。
HPの日記コーナーに、フィギュア人気を盛り上げようという思いが綴られていましたが、美姫ちゃんをはじめとした今の選手だけでなく、様々なキャリアを積んできている八木沼さんにも、ぜひもっといろんな場で活躍してほしいです!
投稿者 tomo : 2005年6月4日 17:15
fsjournalさん、tomoさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
>fsjournalさん
> 八木沼さんが読んだらきっと大喜びですよ!
そうですかねー。「おばちゃんぽいとは何事!」とキレられるような気も(笑)。
言葉の量のコントロールができているのも、実はポイントですよね。
>tomoさん
> ぜひもっといろんな場で活躍してほしいです
そうですよね。安藤もポエムの実況のみでは「クワドルプルが跳べる女子高生」「右の方に黒いバラ」くらいのニュアンスでしか伝わりませんから、ジュンジュンの手で、いかに才能あるスケーターかということをいろんな人に伝える必要があると思います。
今年はトリノイヤーですし、ジュンジュンをもっといろんなところで見ることができるでしょう。楽しみですね。
投稿者 マイク松 : 2005年6月5日 11:43
松さんこんばんは。
>今日のサッカーの予選はちょうど両方ありますから、見比べると楽しめると思います
とありがたいご意見を頂いたにもかかわらず、寝過ごして見比べ失敗いたしました・・・。
サッカーはほとんど見なくて、オフサイドってなんですか??というレベルなのですが、北朝鮮戦はあまり違和感を感じませんでした。
攻守入り乱れて展開が非常に速く、さらに素人目に点を取った、取られた、抜いた、抜かれたなど大まかな結果が重要なポイントになるようなスポーツでは、おかしな実況を聞いて楽しむというのもありなのかもしれませんね。
フィギュアスケートの場合はジャンプが決まった、決まらないというところしかわからないから、ジャンプに何かコメントしておけば問題ないんじゃない?って考えているのではないか、という結論に達しました。
結局、フィギュアスケートの認知度が低いってことですね・・・。
ということは、フィギュアスケート以外のジャンルでも認知されているジュンジュンの良さを生かし、フィギュアスケートの認知度を高めていくのが正しい選択(?)ということでしょうか。
先日、民放では京都、醍醐のスケートリンクの閉鎖について特集があったようで、少しは認知度があがってきているみたいです。
民放も注目し始めているようなので、がんばってください!
投稿者 Rekoe : 2005年6月12日 03:00
Rekoeさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
> サッカーはほとんど見なくて、オフサイドってなんですか??というレベルなのですが、北朝鮮戦はあまり違和感を感じませんでした。
あんな暑さ我慢比べ大会みたいな試合では、さぞ点が入るまでは民放もつらかっただろうと思います。
> ジャンプに何かコメントしておけば問題ないんじゃない?
確かにそうかもしれません。途中からポエムはジャンプの回転数しかいわなくなりましたからね。わかるっちゅうねん。
> フィギュアスケート以外のジャンルでも認知されているジュンジュンの良さを生かし、フィギュアスケートの認知度を高めていくのが正しい選択
ジュンジュンの働きいかんで未来が決まると思うと責任重大です。このトリノイヤーというアドバンテージをいかして、なんとかリンク復活運動みたいなのにつながればいいですね。がんばれジュンジュン!
投稿者 マイク松 : 2005年6月13日 14:33