2007年1月26日

大相撲1月場所2007:総括

先日桜もちさんから、僕の記事を力士にたとえたらなんですか?と聞かれて、無駄に長い相撲大好きのミスター1分こと琴ノ若(現佐渡ケ嶽親方)じゃないかなとお答えしたのですが、それをみた富井が「オレの記事ってたとえると何かな?」と聞いてきました。「最初だけいい、立ち合いに失敗するとだめってやつだな!」と堂々といってるので、それはまさに今場所の豊桜だなと思ったのですが、そこは上司、「それはまさに出島ですよ!出る出る出島!もと大関ですからね!」ともちあげておいたマイク松ですこんにちは。フォルス・スタート商会の中では処世術を学んでいるのですが、実社会ではさっぱりです。

さて今日は先日終了した大相撲1月場所の総括です。

0. 変化変化で日が暮れて

恐れていた事態が現実のものになりました。先場所横綱がキセをけたぐりで下したとき、賛否両論ありましたが、実際は否定的な側面の方がもろに出てしまいました。「勝てばいいんだ」「変化してもいいんだ」の風潮です。まあ今場所は猫も杓子も変化変化でしたね。ちょっと動いてまわしをとる戦法も含めると、1日で1/3以上の取り組みであった日もありましたよ。引きはたきでさっさと勝負が決まる相撲が極端に増え、大相撲の暗黒時代が訪れた時代をオマエら覚えてないのかと。今場所の変化ばやりはあの時代を上回るひどさです。今度ばかりは協会も真剣に対策を講じた方がいいと思いますよ。こんなシャバイ取組を増やしていっては、相撲人気もすぐに低下します。人気の出ている力士は変化しない、あるいは真っ向勝負が売りの力士ばかり。変化して見放される力士と正々堂々と人気をとる力士の二極化現象が起こるでしょう。いやすでに起こっているといっていい。大相撲にも格差社会が訪れようとしているのです。とにかく親方陣はしっかり指導してください。「変化も相撲のうち」で人気がでていたのは昔の話ですよ。

1. 今場所も横綱が強かった

閣下が中日に横綱は隠れてたくさんトレーニングしているんじゃないかといいご質問をされてましたが、実際土俵の稽古は少なくても確実にどこかでトレーニングしてますよね。今場所もあいにく他の力士をまったく寄せ付けず、14日目で優勝。豊ノ島がいなければもっと早く決まってましたよね。いい加減他の力士も本気で横綱を倒す算段を考えてください。もう型はわかっているわけですから、その型になるのをどう防いでいくという一点で。まあ前に出るしかない出島が唯一土をつけた力士だというのは皮肉ですが、まともにやって勝てないのはわかってるわけですから。特に若手は横綱のところに出稽古に行き、中堅は連合して対策を練ると。よろしくお願いしますYO。ああ、意外にお得なのがSADケ嶽部屋の稽古場横綱のところに出稽古にいくというのがあります。心根はやさしいですから。でも期待の若手と目されている方は控えてくださいね。

2. 今場所は豊ノ島かー

毎場所このところ、場所替わりヒーローが登場するようになってますね。まあオーゼキ陣がふがいないことの裏返しだと思いますが、今場所は豊ノ島でした。差し身のよさとスピードは別に今に始まったことではないのですが、それをグレードアップさせた上にその型にもっていけなかったときも、さまざまな形で相撲をとり、勝つことができていたのがよかったと思います。高知出身でまだまだ伸びる力士。応援していきたいですね。立ち合いがもっとよくなれば、出る出る豊ノ島(DDT)も可能です。

3. 上位崩れる

まあ大関がしんどいのはいつもの通り。今場所カド番担当という未来の横綱には不本意な役回りについてしまった白鵬ですが、結果的に残りのカロヤン+サンオーゼキすべて滅ぼしているのが意地といったところでしょうか。まあ休場明けというところで。来場所はしっかり体調を整えてからでないと、カド番ファイブ結成ということになってしまいます。大関陣では白鵬とCの10-5が最高。まあCも菊とのひどい相撲とかありましたから、いつものように大関つぶしあいの構図は変わらないみたいです。白鵬がんばれ。
そして関脇・小結も1関脇・両小結が負け越し。上が詰まって若手が上がっていけないという血栓現象もようやく溶解といったところでしょうか。このぶんだと三役にあがりそうなのは菊、時天空は確実、あとは太田勝か安馬ですかね。このチャンスに三役定着ではなく、ぜひ大関を狙ってもらいたいものです。もちろん関脇は1つしかあきませんから、一人ずつ確実にね!

4. 上位が入れ替わる

そして前頭上位がかなり負け越しているということで、かなり番付が入れ替わりそうですね。期待の力士もそうでない力士もいますが、とにかく場所をしっかり盛り上げてもらいたいものです。今回上位で負け越した力士も来場所はしっかり戻してください。あと把瑠都おだいじに。

5. ビバ閣下

あまりいいニュースがあるとはいえなかった初場所ですが、心からこれはよかったといえるのが、デーモン小暮閣下のご光臨です。思う存分しゃべって質問してもらおうという野放しメソッドは大成功。相撲ファンも閣下の実力を十分認めることになったでしょう。的確な質問、相撲の現状をうまく混ぜながらのトーク。ゴッド岩佐の神の仕切りと高砂親方の的確な受け答えがそれを引き立てました。大事なのは相撲に対する真摯な目。力士に外国人も日本人もないように、解説に親方も悪魔もないのです。もちろんこれまで通りの親方・解説陣にも働いてもらいながら、ぜひ閣下をレギュラーにしていただきたいと思います。よろしくお願いします。
これに関連してもっと他の親方も「コンビ結成」を促進すべきだと思います。現在は北の富士・舞の海のコンビのみですが、錣山親方・舞の海さんのテクニカルコンビなど、正面と向正面でいいコンビを作り上げれば、安定した大相撲放送が構築できると思います。ぜひ。あ、2日目の佐渡ケ嶽・尾上のお通夜コンビは解消の方向で。

6. 俺たちの誇り玉春日

最後に玉春日です。前半7番はもう僕にしてもこの世の春がきた、外は寒いけど春だと思ったんですが。そこから悪夢の6連敗を喫し、でも最後2番はいい相撲を取り戻すという、波瀾万丈の初場所でした。だからといって落ち込んだりはしません。押し相撲に波があるのはわかってたことですし、玉春日はまたこれが続くんですよね。7番勝って喜びながらも、揺り戻しが怖いなと思っていたのですが。
しかし勝ち負けにかかわらずいい相撲をとろうと最大限努力していたのは間違いありません。しっかり準備をし、それでも勝てない人間らしさも玉の魅力。でも並みの力士と違うのは、それでも土俵に対する真摯な姿勢を忘れない、その誠実さです。これこそ今の大相撲が範としなければならない姿です。だから6連敗しているときはこれも相撲だと思いながらも、ぜひ今場所だけは勝ち越してほしかった。玉春日の相撲が正しいことを証明するために。幸い連敗は止まり9-6。上々の成績でした。
来場所も、その次の場所も、玉春日は同じように進み続けるでしょう。核戦争後の都市のように、法も秩序もすたれつつある(北斗の拳か)場所で、光り続ける。それが角界の良心、大相撲の至宝玉春日なのです。俺たちの誇り玉春日、来場所もゆけ!

○今場所のグッド力士(^^)

・豊ノ島…上でとりあげましたがもう一度。小さいことはいいことだと、ソニーのCMにいつか出られるようがんばってください。(どんなエールだ)

・豊真将…負け越しましたが今場所の相撲も見事でした。見ていてうれしくなる体の充実、先場所よりもより前に出る相撲、そして正々堂々と相手に向かっていく誠実さ。それです、それですよ!僕らがみたかったのは!足のけががなければ勝ち越してました。しっかり治して、また来場所の健闘を期待してます!

・高見盛…こちらも負け越してしまいましたが、なぜかカロヤン・白鵬にあてられるという番付のあやがなければ(陰謀?)たぶん勝ち越していたような。先場所特訓によって新しいプログラムを導入して会得したロボシェイクが前半はうまく決まっていましたしね。高見山博士はそのへんをうまく学習させてください。体調もよかったし、次はいけますよ。見た目のファニーさにごまかされてしまいますが、気がつけば力士回路のめざす「ほんとうのりきし」に、周りが沈んでいくことで近づいている人造人間。がんばってもらいたいです。

・安馬…中日の(結果的に)変化した一番がなければ2番目くらいだったのですが。今場所は稽古もできない中でよくがんばりました。稽古の貯金が効いて10番。すばらしい成績です。来場所はもっといい一番を期待してます。本当にお疲れ様でした。

・琴奨菊…菊も変化気味の一番が多かったのでかろうじて次点を免れるくらい。しかし稽古場横綱やカロヤンとの稽古で一気の相撲に磨きをかけているのは確かです。来場所は三役。責任ある立場として絶対に変化だけは金輪際しないように。そういうところだけは稽古場横綱から学んでもいいんじゃないですかね。

・次点
玉乃島…ちゃんと10勝達成してくれてありがとう。来場所は上位で頼むよ。
黒海…負け越したけどウェイトコントロールでつかんだのはよかった。
白露山…迷いの中で8-7にたどりついたのは立派。引くな。
朝赤龍…10番勝ったけどまたフロックだといわれないようにがんばれ。
潮丸…丸いから

●今場所のバッド力士(´д`)

・カド番ファイブ(仮)

あくまで(仮)ということで。あやうくこんな戦隊ものが結成されてしまうほどです。休場明けの白鵬がコンディションがよくないということで、見事に5大関がつぶしあって場所を盛り下げてくれましたね。特に初日のカロヤンは初日で変化でキセを倒すという万死に値する取り口。僕がEUのバローゾ委員長なら化粧まわし没収ですよ。結局翌日から連敗して早々に優勝争いから脱落。どんどんダークサイドにのまれてますよ。まあCはいつも通りでしたが、菊との一番で大関らしからぬ立ち合いの駆け引きというかダーティーな罠にCの本質をみた思いがしました。栃東は負傷を抱えてがんばりましたが結局カド番、魁皇はいつものようにサナギマンとイナズマンを繰り返して8-7。白鵬は敗れた5人がいずれも実力者(稽古場横綱含む)とはいえ、やっぱり中日までで3敗はしんどいです。
このままではコーラスグループ琴M喜啓司とカド番ファイブ結成、シングル「初場所は今日もだめだった」でデビューということになってしまいます。ユニットはだめだめ戦隊サンオーゼキだけで十分です。白鵬はとりあえず来場所はやってくれそう、やってくれなきゃ困るんですが、カロヤンのダークサイドへの堕天がとても心配です。まあ角界のダース・シディアスと毎日稽古していては無理なからぬところですが、もう一度幕内にあがったときの新鮮さと気持ちを思いだしてもらいたいと思います。
でももう勇み足のお二人がデビューシングルを作ってくれています。まさに勇み足!白鵬とカロヤンの退路を断つという意味でご披露いたします。ちなみに最近Tommyさんが替え歌の才能にめざめはじめているそうで、Tommyさんが作ったそうですよ。

「初場所は今日もだめだった」琴M喜啓司とカド番ファイブ
 (元ネタ:内山田洋とクールファイブ「長崎は今日も雨だった」) [あなたひとりに かけた恋]

朝青龍(あなた)一人が 勝ち抜けた(ぬけた)場所
オーゼキの力を 信じたの
二けた 二けた求めて 8-7 8-7さまよえば
行けど切ない 千秋楽
ああ 初場所は 今日もだめだった

北の富士さんに たずねても
冷たい風が 身にしみる
横綱 横綱昇進は どこに どこにあるのか
教えてほしい 横審よ
ああ 初場所は 今日もだめだった
・露鵬…腰が悪かったので仕方ありませんが、それにしても12敗は負けすぎやろ。今までの苦労が台無しですが、とにかく負傷を治してください。

・十文字…受けの相撲といえば聞こえはいいですが、とにかく相撲が消極的すぎ。あの受けのうまさはどこにいってしまったんですか。もう十両でやりなおしてもらいたいです。

・次点
岩木山…まーた負け越しましたよこの人。大学院に未練があるなら卒業してからにしたら?
普天王…なんか終盤5連勝で勝ち越してますよ。早くやれよ。叱咤激励の意味で認定。期待を裏切られた回数では僕の中では一番多いです。
雅山…まあ若手にバイパスができていいんですが、7-8でもいいんですよ別に。5-10とはサービス精神がありますね。ま、永世関脇にはなれなかったってことで。
安美錦…負けすぎ。一発に賭けるという姿勢はいいんですが、変化もあったし。

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一気に今場所の永世関脇までやっちまおうと思っていたのですが、ここまでまとめて疲れたので明日に。やっぱりしっかりまとめたいですしね!もうご存じかと思いますが、初場所関連ではもっとも笑える記事になる予定です。おたのしみに。

投稿者 マイク松 : 00:15 | 大相撲

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GRAND SUMO blog : 2007年1月27日 12:36

コメント

マイクさん、総括ありがとうございます。
このようにまとめていただくと、大相撲の問題点がはっきり浮かび上がってきますね。

一番の問題は立合いの変化。こんな相撲を取られた日には一日気分が悪くなります。特に初日の琴欧州。場所中、何回以上変化をしたら罰金としてユニセフに募金するとかしたらいいんではないかと本気に考えてしまいます。これは、相撲協会がしっかり指導しないといけません。

>解説に親方も悪魔もないのです。
もう、最高です。パソコンの前で大笑いさせていただきました。閣下の解説レギュラーは当然として、ポスト舞の海になりうる解説者を育てるべきだと前々から思っていました。それで他の親方、実況アナでいいコンビを組めばまた楽しい放送が聴けますが、どなたかいませんか。NHKアナの皆様に推薦していただくのはいかがでしょうか。

個人的にはゴッド岩佐の株が急上昇しました。あの実況は誰にもまねできない岩佐ワールドを作りあげます。先場所、ミッキー兄さんにファンが2桁勝利を望んでいることをさりげなく突っ込んだのも岩佐さんだったのですね。来場所も期待しています。

投稿者 アリョーシャ : 2007年1月26日 22:15

いつものように何気なくここに来たら、冒頭に自分のHNが出ていて、なめていたのど飴を丸呑みしそうになった桜もちですこんにちは。
今場所は、そうですねー 一番わくわくしたのが閣下のご光臨でした。すごく頭の良い人(悪魔かな?)なんでしょうね。「なぜ前に出ることが必要なのか」という、私のような初心者にはよくわからないことなんだけど、今更誰に教えてもらったらいいの? というような点をずばり質問してくれるなど、相撲の知識が増え、より楽しく観戦できるようなトークを繰り広げてくれましたよね。ご本人も「一年に一度と言わず、もっと呼んでください」とやる気満々のようですし、ぜひレギュラー化してほしいですよね。
うーん、ただやっぱり千秋楽を待たずに優勝が決まってしまうのは、なんともつまらないものですよね。とりあえず白鵬には、来場所もっとがんばってもらいたいです。Tommyさん作詞の替え歌は、すごくおもしろかったですけど(8-7 8-7さまよえば…という箇所が最高です。いつまでさまよっているんだか。)、カド番ファイブを結成している場合ではないですよね?

投稿者 桜もち : 2007年1月26日 23:16

アリョーシャさん、桜もちさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

>アリョーシャさん

> 場所中、何回以上変化をしたら罰金としてユニセフに募金するとかしたらいいんではないかと本気に考えてしまいます。

いいですね募金案。何回以上とかじゃなくもう1回したら募金で。

> 閣下の解説レギュラーは当然として、ポスト舞の海になりうる解説者を育てるべきだと前々から思っていました。

同感ですね。現在では錣山親方が一番手ですが、まだまだ出てこないと。いるはずなんですけどねー。

>桜もちさん

> 一番わくわくしたのが閣下のご光臨でした。

ですねー。相撲通に対する解説はもちろん重要なのですが、裾野を広げるような解説も重要。そこをきっちりおさえたトークは見事でした。

> Tommyさん作詞の替え歌は、すごくおもしろかったですけど(8-7 8-7さまよえば…という箇所が最高です。いつまでさまよっているんだか。)、カド番ファイブを結成している場合ではないですよね?

Tommyさんも喜んでました。ありがとうございます。
いちおう(仮)ですが、これがとれるようなことになるとひどいですね。はやいとこ脱退してもらいたいですね。

投稿者 マイク松 : 2007年1月27日 00:12

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