2007年1月29日

NHK大相撲中継1月号を読みました

Internet Explorer 7を導入して結局元に戻したマイク松ですこんにちは。IE7に不満はないのですが、導入するとフォントが変わって、記号が小さくなってしまうことがあります。代表的なのが○●とか。普通の人はいいかもしれませんが、大相撲の記事を書く身としてはこれが豆粒みたいになってしまうととても困るんですよね。

さて、今日は初場所前に発売されている、NHK大相撲中継1月号にふれたいと思います。毎回場所前にはチェックしたい情報満載ですが、もうすでに初場所が終わってるのになぜ?とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。というのもすばらしい記事が1つと、驚愕の情報が1つあったからです。2つともぜひみなさまにお届けしたいものばかりです。ぜひおつきあいください。

まず1つは「この力士、ここが魅力」というコーナーに、われらが玉春日が登場しているのです。記事はアサヒの大野宏さん。まずこういう書き出しで始まってます。

「現役の関取衆で『いい人番付』を作ったら、間違いなく横綱はこの人だ」
よくぞいってくれました!僕もだてに角界の良心とかいってないのです。力士としてだけでなく人間としてすぐれているのですよ。さらにこう続きます。
「勝っておごらず、負けて腐らず、いつも穏やかにほほ笑んでいる。それでいて、決して努力を欠かさない。『玉春日関みたいに年を取っていけたらいいな』と若い衆がひそかに尊敬のまなざしを向ける、そんな存在だ」
うれしいこといってくれますね。強さを見せつけるのも力士にとって大事なことですが(もちろん玉春日も強いけどな!)、人生の指針を見せる力士。しかも現役で生きる目標。それが玉春日なのです。

そのあとはキャリアを振り返る感じ。同期の武双山や土佐ノ海にない自分の持ち味を出そうとしぶとい相撲をとっていくことにしたその適応力。そこにはもちろん努力が必要です。その積み重ねが現在の現役最年長での7連勝を含む9-6というスコアに結実しているのですね。

名古屋場所で優勝を争う大活躍を見せ、秋場所は上位戦だったのですが、上位陣は昔を知っており警戒していたので(横綱でさえ)、1-14と大敗してしまいます。しかしそんな中でも十両で連敗している武雄山を気遣ったりするいい人っぷり。そして「一生懸命やった結果だから」とまったく腐らない。なんというすがすがしさ。草原を流れる風のようだ。そして連敗を脱出しても「現実と向き合っての連敗だった」と振り返る。いつも自分自身と向き合っているのですね。それを振り返る言葉がまたすばらしい。
「十二連敗した自分も自分。(九州場所で初日から)四連勝してる自分も自分。気持の中ではいろいろかっとうがあるけど、現実は現実として受け止めて、どう生かすか。それが現役である以上、やらなければいけないことだと思っています」
なんと…なんとすばらしい心のもちよう。力士の理想像ですよ。力士は尊敬されなければいけない。心技体の心はただ勝負に対する心のもちようだけではなく、人としてどれだけ成熟したかということにもつながります。その意味ではもう玉春日は立派な横綱なのです。

そして九州場所は9-6。首を痛めた昨年は引退を覚悟したということですが、長年の地道な稽古がここでも実を結んだと癒えましょう。2場所連続9-6の好成績。しかし玉春日は全力で相撲と向き合ってもまだ連勝連敗を繰り返します。でもその人間・玉春日のありようも、また僕の好きなところです。憎らしいほど強い力士もそりゃいいんでしょうけど、負けるときは負ける、でも一生懸命とっている。そんな力士の方が応援しがいがあります。このあと登場する稽古場横綱に対して「どうせ8-7なんだろ」と楽しく見せてもらっているのと対極にあるように、玉の相撲はその一番一番に喜び、悲しめます。相撲を愛するファンの立場として全力で応援できる、だから玉春日はすばらしいんだとこの記事を読んでみて思いました。ありがとうございます。

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もう1つは各力士に1つのテーマで軽く聞いていく「相撲アナのナイショ話」。今回は初場所ということで今年の目標を聞いています。そりゃそうだという感じですが、みんな相撲のことを話しているのです。
  • 朝青龍:今年もいろんな挑戦があるから、けがをしない体作り、どんな体勢でも残せる筋肉作りが大切
  • 安馬:関脇に上がりたいですね。まず最高位を更新して次のステップに進みたいです
  • キセ:今年は1つでも2つでも番付をあげること、それだけです
  • カロヤン:右膝と足首がよくなってきたからいえるけれど、優勝を狙いたい
  • 人造人間:相撲が今の生活のすべてなので、幕内でいられる間は応援してくれる人たちにも感謝して、一番でも多く相撲がとれるようにがんばりたいですね
  • 玉春日:「一場所でも長く相撲がとれるように」というのが目標です
  • 豊真将:「この地位まで上がりたい」という明確な目標はありませんが、幕内の上位の人たちに通用する力をつけたいですね
さすが新年、みなさん相撲に対する思いが感じられますよね。それがうまくいっている人もいますし、春日王のように「小手投げをしない」という目標が正反対に変わっている人もいたりしますが、新年の目標はいずれにしても大事ですよね。

さてみなさん、この新年の目標、われらが永世関脇、ミッキー兄さんはなんとお答えになったかご存じですか?「昨年は8-7ばかりだった、今年は9-6でがんばりたい」「しっかりと関脇を相務めたい」「ミッキーランド、いや琴M喜部屋を開きたい」、いろいろ考えられますよね。しかしわれわれの想像を常に超えてみせるM喜兄さん、そこにシビれる、あこがれるゥ!なお答えを、驚愕のおこたえを返してくれました。全文引用で。
「今年は趣味の釣りで、大物を狙いたいですね。これまで、シイラ(夏から秋が旬といわれる)という魚では、一級のものを釣り上げたことがあります。しかし今年はシイラではなく、特にマダイの大物を釣りたいですね。今までマダイでは、30キロくらいのものしか釣ったことがありません。今年は70キロ級の物を狙いたいです」
えーっと、この人、相撲をやる気がありません。

まさかの釣り談義ですよ!というかアナウンサーの方も「ここは相撲の話を」っていってあげればいいのに。わかってるぅ!すべて釣りの話です。いや「今年は大関という大物を釣ってみたいんです」とか、たとえ話になるんじゃないかと思っていたのですが、出てくるのは本物の魚の話ばかり。たぶん佐渡ケ嶽部屋で釣りがはやっているのは間違いなくこの永世関脇のせいです。ここまで相撲の話が100%ないのはミッキー兄さんだけです。「お嫁さんに怒られない1年にしたい」という豪風も(おめでとう)、「お母さんを日本に呼びたい」という黒海も(呼んであげて)、「そろそろ結婚を」という皇司も(がんばれ)、最終的にはそのために相撲がんばるという話になっているのですが、ここまで趣味の話で一人もちきりなのはさすが永世関脇といったところです。一年の計は元旦にありといいますが、新春からこの調子では、ますますわれわれの期待に応えてくれそうです。いける!

でもここまで趣味の話が兄さんだけっておかしいですよね。富井に聞いてみたところ、「あれじゃないか?『相撲以外の話をお願いします』っていわれてもみんな、相撲の話しかたぶんしないんだよ。でもミッキー兄さんいいやつだろ?だから一人だけまじめに趣味の話しちゃったんじゃないか?」といわれました。なるほど!それはありますね上司!いい人オブザ相撲の玉春日も口べたなので、母校で講演したときも「自分は話すのが苦手なのでこれで終わります」と話を10秒で終わり、あとは質疑応答で乗り切ったそうです。漢だ。そんな口べたが多い力士の中で精一杯全力で趣味の話をするミッキー兄さん。その誤ったひたむきさに涙がこぼれました。いい人なんだ。基本的に。期待の若手には厳しいけど。

きっとアナウンサーの方も「相撲以外っていったけど、そろそろ相撲の話しないかな〜」とか思っていたんだと思います。その横でいきいきと釣りの話をする兄さん。その空気よまなさ、さすが稽古場横綱!今度は釣り横綱も目指してがんばってもらえればと思います。相撲?もちろんがんばって関脇維持で!

投稿者 マイク松 : 00:30 | 大相撲

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ミッキー兄さんの目標

「NHK 大相撲中継 2007年 01月号」に載っている幕内力士「今年の(つまり来年の)目標」……皆、相撲に関する目標+プライベートの目標も口にする中、ミッキー兄さんだけは――今年は趣味の釣りで大物を狙いたいで...

GRAND SUMO blog : 2007年2月3日 04:24

コメント

あーっはっはっはっは!
すいませんすいません笑いすぎました、でもおかしい!
「70キロ級の物を狙いたい」と不敵な笑顔にサムズアップの兄さんが思い浮かんでしまって…いける!
草原を流れる風のようなすがすがしい玉春日関の存在感が吹っ飛んでしまいました。
いろんなひたむきさがぶつかりあってこそ、場所も盛り上がろうというもんです。

投稿者 浜猫 : 2007年1月29日 14:04

こんにちは、やっと資格試験が終わり(でも結果がわかるのは3月末)心安らかにこちらにやってくることができました。

あ〜、何度も吹き出しながら、総括、今場所の永世関脇と楽しく読ませていただいて、最後の「釣り談義」でとどめの大爆笑でした〜。
とりあえず、わたくし31人目のファンに名乗りをあげさせていただいていいですか?

そしてマイクさんにとっての玉春日関のような、相撲も人柄も含めて全部応援しつづけて見守り続けたいと思える力士もこれから見つけていきたいですね。

投稿者 みに : 2007年1月29日 20:45

こんばんは、マイクさん

ミッキー兄さん、最高ですね!私も、前半の玉春日の記事の感動がミッキー兄さんの釣り談義の記事に押し出されてしまいました。きっと、生き生きと釣りの話をするので、インタビューアーも「あの相撲の話も・・」と振れなかったのではないでしょうか。

これが佐渡ヶ嶽部屋の関係者や兄さんの地元の愛知なら「真面目にやれー」と言いたくもなるでしょう。幸い私は大きな気持ちで見守れる立場なので「うんうん、こんなに空気を読まない力士ってすごいよね」と言えます。そういえば、2日目解説の佐渡ヶ嶽親方はすっごく暗かったのですが、これはミッキー兄さんの将来を案じてでしょうか。大丈夫、兄さんには関(脇)所の番人という大事なお仕事がありますので!

投稿者 アリョーシャ : 2007年1月29日 21:42

いつも楽しく読ませてもらってます!

ここに来てからミッキー兄さんの大ファンです。
私もNHK大相撲中継1月号を読んでミッキー兄さんの釣り談義に一晩中笑ってたので、マイクさんがここで取り上げてくれるのを今か今かと待ってました。

将来ミッキー兄さんにマダイの化粧回しを送ってあげたい。
それを励みに仕事頑張ります。

投稿者 ミカ : 2007年1月29日 22:19

こんにちは。私も雑誌を買って読みましたよ。NHK大相撲中継1月号!!がぶりと豊真将の笑顔が爽やかすぎていいっすね♪♪

真っ先に皆の内緒話、見たわけですが・・ミッキー兄さん!!なんと予想GUYなことを言ってくれるんでしょうね。。冷たい笑いしか出ませんよね。

安壮富士のほうがかわいいじゃないですか!!是非かわいいお子さん産んで欲しいですよね。できれば安壮富士関自身に(危)彼ならできるような気が・・(自爆)

もちろん安馬にも変化をしない早い相撲を極めていって欲しいです。

投稿者 すにゃーま : 2007年1月30日 15:22

みなさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

>浜猫さん

> 「70キロ級の物を狙いたい」と不敵な笑顔にサムズアップの兄さんが思い浮かんでしまって…いける!

そりゃいけますね!(関脇が)

> いろんなひたむきさがぶつかりあってこそ、場所も盛り上がろうというもんです。

そうですよね。いろいろなひたむきさ。みんな違っていいんですよね。(新年の抱負も)

>みにさん

> やっと資格試験が終わり(でも結果がわかるのは3月末)心安らかにこちらにやってくることができました。

おつかれさまでした。合格を祈っています。

> とりあえず、わたくし31人目のファンに名乗りをあげさせていただいていいですか?

もうぜひ長すぎる目で応援してあげてください。何しろ永世関脇なので。

>アリョーシャさん

> きっと、生き生きと釣りの話をするので、インタビューアーも「あの相撲の話も・・」と振れなかったのではないでしょうか。

それはあるかもしれませんね。「今度いきませんか?」とか誘われたりして、「いや私は…(それより相撲の話を)」みたいな感じで。

> 幸い私は大きな気持ちで見守れる立場なので「うんうん、こんなに空気を読まない力士ってすごいよね」と言えます。

その大きなお気持ちがやはり大事ですよね。世界平和を祈るような。
それがあってこそ見守られるミッキー兄さんです。

>ミカさん(はじめまして!)

> 私もNHK大相撲中継1月号を読んでミッキー兄さんの釣り談義に一晩中笑ってたので、マイクさんがここで取り上げてくれるのを今か今かと待ってました。

お待たせしました。なかなか適切なタイミングがなかったもので。
こんないいネタあまりないので、慎重に見極めた次第です。

> 将来ミッキー兄さんにマダイの化粧回しを送ってあげたい。それを励みに仕事頑張ります。

マダイの下には(70kg)って書いておいてください。あと見えにくいしつけ糸で「永世関脇」とぜひ刺繍を。

>すにゃーまさん

> がぶりと豊真将の笑顔が爽やかすぎていいっすね

いいですよねー。そういうショットがとれるところまで2人があがってきたんだと感激しましたよ。

> 安壮富士のほうがかわいいじゃないですか!!是非かわいいお子さん産んで欲しいですよね。

まあアニーには無理だと思いますが(たぶん)、アニーも相撲はいいだけに、立ち合いから磨いていってほしいですね。

投稿者 マイク松 : 2007年1月30日 23:44

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