2007年7月26日
「力戦奮闘」大関ミッキー兄さん誕生!
九州に日帰り出張してきたマイク松ですこんにちは。今日は九州っぽいものを食べようと思っていたのですが、暑くてラーメンな気分ではなかったので、駅弁の「かしわめし」を食べました。あれ駅弁の割には安くておいしいんですよね。帰りはまんが読みました。吉田正紀「イフリート」(2)はやっぱり必殺をモデルにしていることが作者によって明らかに。実力派の作家ですし必殺スピリッツをよく表現できてるのがいいことです。がんばってもらいたいです。
さてこれ以上永世関脇を続けたら若手に虎の会に仕置を依頼されそうだったわれらがミッキー兄さん。今日の番付編成会議と理事会で無事大関昇進を承認されました。よかったよかった。なんだかんだで承認されないってこともありかなと不安が尽きませんでした。「あいつ関脇が一番似合うしなー」とかミズ・ウチダテとかにいわれたりして。あぶねー。
注目の使者への口上ですが、四文字熟語ということで、すわ五里霧中か!と思ったのですが、口上は「力戦奮闘」でした。よく考えたっぽいですが、実はぶっつけ本番なんですけどね。「力を出し尽くし、一生懸命に努力する」という意味だそうです。力を出し尽くして13日目くらいで脱落するのではという不安が胸をよぎりましたが、力強そうでいいですよね。伝達式では兄さんと親方夫妻、そして先代が後ろで見守っていました。
そのあとみんなで集まって記念写真、マダイをもって喜ぶ兄さん。勝手に「オレが釣ったんだぞ」という台詞を当てておきました。騎馬戦でガッツポーズの写真も大喜びです。いやーよかった。
ニュース9で青山がさっそく兄さんにインタビューしてくれました。青山はキャスターの中では力士へのインタビューがすごく多いですよね。その辺は好感が持てます。力士に対するリスペクトもありますし。兄さんは「これが最後のチャンスと思って、悔いだけは残さないようにやったのがよかった」といっていたのですが、もう千秋楽で最大の悔いを残したのは早々に忘れてしまったのでしょうか。早いよ。青山に追い込まれると力を発揮するタイプかと聞かれて「どちらかというと発揮できないタイプだが、今回はよくがんばった」とのこと。よくわかっているようで何よりです。31歳は最年長大関昇進ということについてはいわれると不思議だ、しかしおじさんパワーでがんばりますとかいってました。こんな初々しくかわいらしいおじさんはかえっておもしろいです。目標は「かっこつけてもしょうがないから、自然体でかっこいい大関になりたい」だそうです。あまり自然体だと例の数字が近づいてきそうで、かっこいいと思うのは見守る会のメンバーの何人かだと思うので、少しはプロビデンスに逆らう気持ちも大事だと思いました。
あとさっそく北の湖理事長がコメントで「満場一致です。31歳という年齢もあるし、今場所のように前向きな気持ちで臨んでほしい。これからは結果が大事になるので、その辺を十分に認識して土俵に上がってほしい」と、禁・8-7な指令を出しています。十分に認識かー。怖いなー。
今回の大関昇進で、ここぞとばかりに今までないしょにしていたと思われるミッキー兄さんのだめな発言が次々と持ち出されています。大放出です。ちょっと整理しておきましょう。
- 付け人の琴国が兄弟子として連日、作戦を進言。琴光喜が極度に緊張する性格を知っており、土俵に上がる前には「落ち着いて。大丈夫、大丈夫」と繰り返した
- 5年前の鯛は部屋のみんなでさみしく食べた
- 過去大関とりは3度失敗。大関とりへ、もう後がない
- プロ野球は中日ファン。15日にセ・リーグ首位に立った中日の活躍に「えへへへ」とうれしそう
- 。「寿命が1年縮まる場所だった。うん、よく頑張った! みんな言ってくれないから、自分で言っちゃいます」
- 4年前、故郷の空は暗かった「もともと、マイナス思考なだけに、かなりブルーになってました」
- 終盤の連敗癖で何度も泣いてきた琴光喜
---
結局ですね、今回の永世大関琴光喜の誕生には、いろいろな人の助けがあったと思うのです。兄さんもいろんな人に感謝していますが、ひょっとしたらこれが新世代の大関なのではないかと。心技体そろっているべき、という旧来の横綱・大関像は、このポストモダンな世界の中で求めるのが難しくなっているのではないかと。そこでミスター不完全、琴M喜兄さんの出番なのです。力と技はそろっているのに全世界の一致した意見としての、国連決議並みの強さで主張できる精神面の弱さを誇るミッキー兄さん(誇るな)。心の弱さはみんなでカバーする。先代が厳しく指導し、佐渡ケ嶽親方が時には厳しく、時にはつきっきりでフォロー。部屋のみんなも気を遣って成績が悪くなり(だめ)、付け人もいっしょになって精神面をフォロー。苦手な横綱に敗れて蚊に悩まされ、いらいらしてもみんながサポート。同期の力士もなぜか気を遣い、協会も慎重な姿勢を崩さずに余計な緊張を与えず、はては優勝した朝青龍にまでよくやったといわれるミッキー兄さん。もちろん後援会、愛知のファン、地元のファン、出身学校の先生生徒、そして全世界のファンなどいろいろな人が兄さんの心の弱さを支えているのです。そうか!これが特務機関佐渡ケ嶽部屋によるミッキー兄さん補完計画なのです。今気づいた。新世紀ミツキゲリオン。タイトルをまとめてみよう。(参照)
- 第壱話 永世関脇、襲来
- 第弐話 見知らぬ、8-7
- 第参話 落ちない、関脇
- 第四話 横綱戦、負けた後
- 第伍話 M喜、心のむこうに
- 第六話 決戦、名古屋場所2007
- 第七話 人の造りし人造人間
- 第八話 新横綱、来場所
- 第九話 瞬間、心、重ねて
- 第拾話 ハチナナダイバー
- 第拾壱話 静止した関脇の中で
- 第拾弐話 永世関脇の価値は
- 第拾参話 M喜、海釣り
- 第拾四話 ドルジ、横綱の座
- 第拾伍話 待ったと沈黙
- 第拾六話 死に至る変化病、そして
- 第拾七話 四人目の適格者
- 第拾八話 地位の選択を
- 第拾九話 男の戦い
- 第弐拾話 心のかたち 大関のかたち
- 第弐拾壱話 永世大関、誕生
- 第弐拾弐話 せめて、人間らしく
- 第弐拾参話 涙
- 第弐拾四話 最後の相手
- 第弐拾伍話 終わる場所
- 最終話 世界の中心でバンザイを叫んだM喜
そんな不完全なミッキー兄さん、心の弱さはもはや糾弾されるポイントではなく、むしろチャームポイントなのです。あれだけみんなに支えられているのに、それもすっかりわすれてしまったかのような笑顔もチャームポイントです。人間はみな弱い。だから助け合うんだ。そんなことを自らの心の弱さで教えてくれる次世代型大関、それが永世大関ミッキー兄さんなのです。
ということでどうぞ新大関を応援してあげてください。誰よりも応援を必要としています。よろしくお願いいたします。そして純粋に兄さんを応援する気持ちにはなれないが見守っていきたいという方は、どうぞ「永世大関ミッキー兄さんを見守る会」にご入会ください。活動内容はただ各自で見守るだけです。こちらの方もよろしくお願いいたします。では失礼いたします。
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.falsestart.biz/tt_tb.cgi/1226
琴光喜が無事大関に昇進し、次の大関誕生まで最低あと半年はかかりそうな相撲界。有力な候補者はいても、即大関かというと予想が難しい状況です。そこで、我こそは大相撲ウォッチャーという方々に次の大関に最も近...
野さいスープ : 2007年7月27日 18:07
コメント
いや〜、おめでとうございます。
琴光喜関はこちらで名前を知ったくらいだし、今までの戦績もよくは知らないのですが〜 ニュースか何かで「長過ぎた春に終止符を・・・」みたいなセリフを聞いてミッキー兄さんの苦労がわかるような… ほんとによかったですよね!
四字熟語の「五里霧中」に超ウケました(爆)
投稿者 おたか : 2007年7月26日 08:47
マイクさん、松さん こんにちは!
こちらのサイトを拝見して大相撲を見るようになった者です。家族が大相撲ファンで雑誌買ってまで応援してるのを横目でクールに見ていたのですが「ミッキー兄さん」の愛称にヤラれて依頼、兄さんをずっと応援していました。ファンを増やした。スポーツブログとして最大の成功例ではないでしょうか(笑)ミッキー兄さんの苦闘の歴史をこちらで知(らされ)ったので、我がことのように嬉しいです。本当におめでとうございます。(取引先に日本相撲協会がいることは秘密です)
投稿者 G@そんな気分のYGD : 2007年7月26日 17:23
こんにちは。
兄さんは造語の才能に長けていて流行語大賞でも狙っているのかと思ったのですが、そんなことはありませんでした。一応辞書には載っているみたいですね。ちょっとがっかりです。
兄さんのダメダメ発言が、こんなにもあったとは!
と、なんやかんやと言いつつも9月はどんな相撲を見せてくれるか楽しみ!
投稿者 みーちゃん : 2007年7月26日 19:16
ミッキー兄さんの名(迷)語録がこんなにあったとは!これほどネタになり、またこれほど皆に気を使わせる力士はいませんよ。最年長の大関昇進にはみえないほどかわいらしです。むしろ、安馬の方が年上に見えます。真鯛の写真、私も「自分で釣りにいきたかったんだろうな〜」と思っていました。
大関昇進にあたって、親方、付き人、同門、同期、朝青龍、相撲協会、果ては取材陣、NHKアナウンサーまで「余計なプレッシャーをかけちゃだめ!」とか「そっと応援しよう!」と 気を使わせた兄さん。先場所の白鵬の時は「白鵬が己に勝てば横綱になれるだろう」と皆さん自然体で見ていたようです。親方たちが兄さんに内緒で神社にお参りに行った話は泣けました。
私も見守る会に入会させていただきます。でも、すでに入会している気もしますが。
投稿者 アリョーシャ : 2007年7月26日 22:58
無事、大関昇進おめでとうございます!
ミッキー兄さんの喜びの顔が見たくて、ついつい民放のワイドショーなどもビデオにとって見てしまいました。本当にかわいい笑顔でしたねー、見てるだけでこちらも幸せになるような。
兄さんの同級生が伝達式の口上について「絶対(言葉に)つまるよね」「なにかやってくれるよね」と話していて笑いました。やはり昔からそういうキャラかと。
激似のお父様も「簡単なやつでいいから」「詰まるから」と同じような心配を。
そして当日のあさひ夕刊には「よどみなく口上」ってよどむと思ってたんだな、この記者も、とかもう楽しくてたまんなかったです。
あ、真鯛は一尾7Lあったそうで、最初両手にかかげて撮影に応じてたのがだんだんきつくなってきて「重い、やばいやばい」といって下ろしてたら親方に「持たんか(怒)」と言われ「ハイ」と答えている映像もありました。
あと「31歳ということでそろそろお嫁さんは?」というワイドショーらしい質問に「まだ、相撲道にかけてるんで」とまじめにでもヘラヘラと笑顔で答える兄さんに「嫁取りより綱取りが先だろ」と突っ込む親方。すでに名コンビですねー。
でもこれで優勝もしてたら、「千秋楽の悔い」とか「朝青龍に27連敗」とかも忘れてしまって燃え尽き大関になってしまっていたかも?とりあえず次の目標は目白押しだ!兄さん、9月を楽しみにしてますよ!
投稿者 みに : 2007年7月27日 01:01
マイク様 ミッキー兄さんの大関昇進 おめでとうございます!
兄さんが持っていた真鯛は、もしかしたら兄さんが場所前 秘かに釣って どこかの生簀に預けておいたものではないのか・・・・と疑ってしまう位のいい笑顔でしたね。
佐渡ヶ嶽親方や先代親方の横で、何ともほっとしたような穏やかな琴欧州の笑顔が 一番印象的でした。良かったね 琴欧州。
投稿者 牡丹 : 2007年7月27日 22:30
みなさん、こんにちは。コメントありがとうございます。遅くなってごめんなさい。
>おたかさん
ついに相撲にコメントを!ありがとうございました!
> 琴光喜関はこちらで名前を知ったくらいだし、今までの戦績もよくは知らないのですが〜 ニュースか何かで「長過ぎた春に終止符を・・・」みたいなセリフを聞いてミッキー兄さんの苦労がわかるような… ほんとによかったですよね!
まあ自分で勝手に苦労してきたのですが(まわりは「早く打ってくれよ終止符!」みたいな感じでした)、なんでも長くやってみるもんですね!
> 四字熟語の「五里霧中」に超ウケました(爆)
2007年6月1日のエントリではもっといろんなひどいことをいってます(笑)。
>G@そんな気分のYGDさん(コメントでははじめまして!)
> こちらのサイトを拝見して大相撲を見るようになった者です。
それがほんとにいちばんうれしいことです。ありがとうございます!
> 家族が大相撲ファンで雑誌買ってまで応援してるのを横目でクールに見ていたのですが「ミッキー兄さん」の愛称にヤラれて依頼、兄さんをずっと応援していました。ファンを増やした。スポーツブログとして最大の成功例ではないでしょうか(笑)
それは!家庭円満にもつながっていい形ですね。みなさんで応援してください。
そこまでいっていただいて恥ずかしい限りですが、少しでも相撲を見る人が増えてくれるといいですね。見方は多少歪んでても。
>みーちゃんさん
> 兄さんは造語の才能に長けていて流行語大賞でも狙っているのかと思ったのですが、そんなことはありませんでした
大丈夫です、そんな才能があればきっと千秋楽のことも覚えてるはずですから!
> 兄さんのダメダメ発言が、こんなにもあったとは!
まあまとめた中には最大のだめ発言「スランプ。もうだめ」がありませんけどね!
>アリョーシャさん
> 最年長の大関昇進にはみえないほどかわいらしです。むしろ、安馬の方が年上に見えます。真鯛の写真、私も「自分で釣りにいきたかったんだろうな〜」と思っていました。
わかりますわかります>安馬の方が大人。
たぶん挨拶回りや巡業の間にいってますよ、沖釣りに!
> 大関昇進にあたって、親方、付き人、同門、同期、朝青龍、相撲協会、果ては取材陣、NHKアナウンサーまで「余計なプレッシャーをかけちゃだめ!」とか「そっと応援しよう!」と 気を使わせた兄さん。
確かに!この気を遣わせ方はいったいなんなんでしょうね。みんなで作った大関ですね。ほんとにそう思います。
>みにさん
> ミッキー兄さんの喜びの顔が見たくて、ついつい民放のワイドショーなどもビデオにとって見てしまいました。本当にかわいい笑顔でしたねー、見てるだけでこちらも幸せになるような。
僕もビデオにとっときました。おもしろいこともいってましたね。さすが。そっちの方が気になってました。
> でもこれで優勝もしてたら、「千秋楽の悔い」とか「朝青龍に27連敗」とかも忘れてしまって燃え尽き大関になってしまっていたかも?
それはありますね。燃え尽きるとか得意中の得意ですからね!これでよかったと信じたい。
>牡丹さん
> 兄さんが持っていた真鯛は、もしかしたら兄さんが場所前 秘かに釣って どこかの生簀に預けておいたものではないのか・・・・と疑ってしまう位のいい笑顔でしたね。
でもきっとミッキー兄さんは宵越しの鯛はもたないような気がするので、食べてしまっているでしょうか。
> 佐渡ヶ嶽親方や先代親方の横で、何ともほっとしたような穏やかな琴欧州の笑顔が 一番印象的でした。良かったね 琴欧州。
確かに!いつの間にか部屋で一番上になってしまって、苦労も多かったと思います。これで楽にいけるようになれば、もっと勝てますよね。
投稿者 マイク松 : 2007年7月29日 01:15
不在で伝達式を見逃してしまいましたが、新聞でしっかりチェックしてましたよ。
四字熟語「七転八起」とか「七転八倒」じゃなかったんですね。
満面の笑みに「兄さん喜びすぎ」とツッコミを入れたくなりましたが、それほどうれしかったんですね。
見守る会、こっそり入会します。
投稿者 Aya : 2007年7月31日 17:03
Ayaさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
> 四字熟語「七転八起」とか「七転八倒」じゃなかったんですね。満面の笑みに「兄さん喜びすぎ」とツッコミを入れたくなりましたが、それほどうれしかったんですね。
もう8-7とかでいいんじゃないかと思っていたんですが。よく考えましたね。実際喜びすぎですが、まあほんとうに悲願でしたからね。今でもうれしそうですもんね。
投稿者 マイク松 : 2007年7月31日 23:09
元親方の訃報、悲しいですね。
「ぎりぎり間に合った」「今の俺にはこれしかできない」など、元親方は人生最後の大仕事を終えられたのですね。「自分で道を切り開いて欲しい」という言葉も自分がいなくなった後のことを考えていたのでしょうか。
ご冥福をお祈りします。
投稿者 Aya : 2007年8月15日 15:36
コメントしてください