2008年1月5日

ヒルマン監督×バレンタイン監督が日本球界を斬る

プロ野球ファンのみなさま、あけましておめでとうございます。富井でございます。
去年は日ハムにこてんぱんにされたり(某千葉のこと)、小坂さんのお姿を拝むことが出来なくなったり、Aが泣いたりと私の中ではすっきりしない年だったのですが、おみくじを引くと「悪いことが全てよくなります」と書いてあったので今年はロッテは接戦をモノにし、福浦が復調、大竹が成人、永川は精密機械の身体を手に入れ、嶋4割、小坂さんがレギュラー、と確信しました。イケル!
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1月2日にBS1で放送された新春スペシャル対談「“野球”と“ベースボール”」を見ました。この番組は110分もあり、導入で「2人の特技を披露」と言ってチャチャを踊ったり(もちろんボビー)ギターを弾きながら歌ったり(もちろんヒルマン)していたので、2時間近くやる意味あるのか?と期待せずに見はじめたのですが、これが日本人監督同志の対談ではまずあり得ない対談内容だったので非常に面白かったです。このヒルマン監督が日本球界から去ったというベストのタイミングで番組を作ったNHK取材班がいい仕事をしましたね。
話題は多岐にわたったのですが、特に私が心に残った部分を箇条書きでまとめてみました。

・ヒルマン監督のメモには何が書いてあるのか
ボビーが「みんな気になっていることだと思うんだけど・・・」とおもむろに切り出したのがヒルマンメモの内容。私も気になってました!あのメモには時系列で失敗した采配、意表を突かれた場面。こういう場面では次にこうしようと思いついたことなどを書いているのだそうです。そしてその後にカードにしてファイルにまとめていつでも見られるようにしてるのだとか。私はてっきり似顔絵を描いているんだと思っていたのですが違うんですね(←んなわけない)

・日本のメディアはバントに関する話題が大好き
ヒルマン監督は日本野球に順応してバントを多用するようになったというのは一般的によく言われていることですが、ヒルマン曰く最初の3年は投手が整備されていなかったから1点を守り抜く野球をすることはできないのでバントはさせなかった。しかしここ2年は守り勝つ野球が出来る戦力が整ったからバントを多用するようになっただけで、日本野球になじんだとかは関係ない。
このことに関してはボビーも同じ意見で千葉ロッテがバントをしないのはバントが上手い選手がいないからやらないだけで(!・・・その通りだけどさ)日本の野球だけがバントをするわけではない。事実、メジャーでヒルマンの2倍バントをする監督と戦ったこともあるよ、とのこと。

・野村監督に両監督の印象を聞く
野村監督に聞いたというのがいいですよねー。3年連続アメリカ人監督がパリーグを制したのは優れているからでしょうとやや投げやりな言い方(他のインタビューのついでに聞いたものかも)。監督に一番必要なのはリーダーシップ(これはヒルマン&ボビーも同じことを言っていた)。何を仕掛けるかわからないのはボビー。ヒットエンドランを仕掛けるカウントなど読めない。

・MLBと選手の力はほとんど変わらない
ヒルマンが言うには日ハムの選手(28人)の中でメジャーに通用するのは多分17、8人。チームによっては全員というところもあるでしょうとのこと。
一方ボビーは千葉ロッテの選手(28人)全員が通用すると言っていました。ただし、日本と同じ役割は与えられない。例えば日本で4番を打っているからといって4番は打てないけれどもとのこと。もはやメジャーリーグと日本のプロ野球はほとんど差がないというのが2人の認識です。

・薮田はスカウトが2年前から目をつけていた
ヒルマンと一緒にロイヤルズに加わる薮田。薮田の獲得はヒルマンがフロントに働きかけたのかというボビーの問いに、スカウトが獲得を目指していたのでヒルマンが懇願したわけではないと答えていました。薮田は成功すると2人とも思っているようです。ボビーは「薮田はかなり好きなピッチャー」って言ってましたよ。

一番興味深かったのは新庄に関してのこと。新庄が「これからはパリーグです」と言ったことを今でもよく覚えているとヒルマンもボビーも言っていました。ヒルマンは日ハムに対して「新庄デーをもうけよう」と提案したそうなのですが、彼の出演料はとても高いからと却下され、ボビーはパリーグで彼のポストを用意し、いろんな球場に行ってもらうようにしてはどうかと提案したそうです。「彼をパリーグから手放してはいけない。これからでも遅くはない」とも言っていました。2人とも新庄のスター性、やめたからという理由で札幌ドームに来てもロッカールームには立ち入らない繊細さ(byボビー)など非常に尊敬しているようです。
確かに、新庄が日ハムに入団して以降のパリーグというのはかなり注目されるようになりました。そのことをオーナーや球団社長以上に評価していることがビジネス感覚を持ち合わせているアメリカ人監督ならではだなあと思いました。

そして決定的なのは「MLBに選手もコーチも劣っていない。劣っているのはビジネスだけだ」という言葉です。

ヒルマン「なぜ球場でマツザカがでているビールのCMを流したり、イチローのCMを流すのか全く理解できない」
ボビー「パリーグの開幕戦は札幌でハム×ロッテという昨年1位、2位の魅力的なカードなのにも関わらず、東京ドームで同じ日にメジャーの試合をする。こんな事他の業界では考えられない。これが全国中継されれば、札幌の試合はローカルでしか放送されないかもしれない。でも首を絞めているのはプロ野球自身」
ボビー「アメリカはあれだけ個人主義の国なのにメジャーリーグ全体が協力しながら運営している」
ヒルマン「メジャーのサイトだって統一されているし」
ボビー「日本は各球団がバラバラだ。パリーグは全体で協力していこうという機運があるが、12球団が協力しないと意味がない」

うーん、ここまではっきり言ってもらえるとは!!まさにプロ野球界の外圧。プロ野球界の黒船。ボビーがコミッショナーになれば話は早いんですけどね・・・。

さて、今年のプロ野球がどう変化していくのか一緒に見守っていきましょう!今年もよろしくお願いします。
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お正月に作りました新年恒例False Start お年玉バトン、たくさんのおこたえありがとうございます!すごい楽しいです。まだまだ正月休みは終わってません!ご自身のブログをお持ちの方はそちらでエントリをあげていただいてTBいただければ、うれしゅうございます。

投稿者 富井副部長 : 00:17 | 野球

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コメント

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
年末のパソコントラブルですっかりご挨拶が遅れました。
本年も貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。いや熱望しております。

この番組の予告(踊るボビーに歌うヒルマン)を見て、早く地上波でやってくれないかと心待ちにしているのですが、さすがFalse Start!記事にしてくださってありがとう!
しかしすごい語りっぷりですね二人とも。年末の裏横審もこのぐらいとことん言ってもらっていいのに。
私が選ぶ2008年の名言は早くも「MLBに選手もコーチも劣っていない。劣っているのはビジネスだけだ」に決定です。
次期コミッショナーはファン投票で決めたらいいと思います。立候補して頂きたいのはボビーの他に長谷川、古田、川渕チェアマン(兼任は無理?)
議員選挙のように街角にポスターが貼られたら楽しいんですが。

投稿者 浜猫 : 2008年1月10日 02:01

浜猫さん、コメントありがとうございます。
今年もよろしくお願いします。

>しかしすごい語りっぷりですね二人とも。年末の裏横審もこのぐらいとことん言ってもらっていいのに。

そうなんですよ。ボビーは元々何を言っても自由みたいなところがある上に、ヒルマンも自由の身ですからね。
裏横審も居酒屋でやればもっと盛り上がったと思うのですが、放送できる内容でなくなるんでしょう・・・。

>次期コミッショナーはファン投票で決めたらいいと思います

本当にそうなるといいですね。各球団危機感は持っていると思うんですが、MLBとプロ野球全体で勝負しようという発想はないんでしょう。残念ですが。

投稿者 富井副部長 : 2008年1月10日 23:37

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