NFLハイパーハイテンションホームコメディ「マイクさん」

第3回「マイク、スーパーボウルの予想をする」

ラムズの本拠地にあるクラブハウスの一室。いつものメンバーが集まっている。
マイク「さて、もうすぐスーパーボウルだな!今年はどっちが勝つのやら!」
フォーク「なにが勝つのやらだい、このろくでなし!うちはいけなかったじゃないのさ!ほかのチームの応援してる場合じゃないだろ!」
バルジャー「しょうがないじゃないフォークさん。負けちゃったんだから」
ホルト「そうそう、悪あがきしてもどうせ出られないんだぜ」
ブルース「あーあ、ハワイいきたかったなー」
バルジャー「それプロボウルだよ。それは自費でなんとかしようよ」
フォーク「そうはいってもねえ、あのアトランタとの試合は痛かったねえ…」
ホルト「いうのはよそうぜフォーク。ボスなんかあれはトラウマになってるらしいよ。QBのヴィックの名前を口にしただけで…」
マイク「うがああああああ!」
マイク、絶叫して立ち上がり、虚空になにやら斬りつける。
マイク「止めろ!奴を止めろ!」(斬りつけながら)
ホルト「ほらね」
フォーク「まああそこまでやられちゃねえ(ラムズ17×47ファルコンズ)」
バルジャー「だいたい何あのヴィック!あいつほんとに人間?速すぎだって」
ブルース「ジャパンのニンジャマスターみたいだな、あの身のこなしは」
フォーク「ディフェンスぜんぜん追いつけなかったもんねえ」
ブルース「ジャパンのまんがでいう加速装置ってやつだな、009の」
ホルト「それでなくてもRBに手を焼いてるのに、QBにどしどし走られちゃ、おれたちがどれだけ点とっても追いつかないもんな」
ブルース「ジャパンのまんがでいう、シャア専用ザクみたいだな、赤いし」
バルジャー「ってさっきからなんでそんなにジャパンに詳しいのさ!いったこともないのに!」
ブルース「全部まんがからの知識だけどな」
ホルト「すげえ知識だなオマエ!…というかだいたいなんでオマエ出てなかったんだよ!けがって聞いてねえよ!」
ブルース「しょうがないじゃん、家で荷物運んでたら腰痛めちゃって」
フォーク「なんで大事な時にそんなことすんのさ!ベルボーイじゃないんだよ!
ブルース「あ、それジャパンからきたメジャーリーガーもいわれてたよ」
バルジャー「またジャパンかよ!」
そうこうしているうちにマイクが怨念をなんとか昇華させ、落ち着いて帰ってくる。
マイク「…でスーパーボウルだよ」
フォーク「今ファルコン…(また錯乱させても面倒なので)じゃなくて、なんでスーパーの話すんのさ!」
マイク「うるせえ!これも訓練ってやつだよ!それでなくても今年は手負いのNEにぼこぼこにされてるし(けが人続出のペイトリオッツ40×22ラムズ)、PHIには手抜かれるし(先発はほとんど欠場or休み)!あいつらに勝つ力をつければいいって話だよ。ということで戦力分析だ!」
フォーク「…たまにまともなこといわれると対応に困るね」
ホルト「いいんじゃねえか?ボスの言う通りだぜ、今日に限っては。ここはおれたちで分析してみようや」
マイク「よし決まりだ!じゃあどっちが勝つと思う?」
フォーク「いきなりそれかい!それは分析じゃなくて予想だろ!」
マイク「導入だよ導入。バルジャーはどうでえ?」
バルジャー「僕はNEかな。だいたいあそこのディフェンス怖すぎだよ!誰が入ってくるかわかんないし。ラインもみんな混乱してたもん、前回は。ほんと死ぬかと思った。」
ホルト「5サックだもんな…」
ブルース「三国志の伏兵みたいだよな、ジャーンジャーンって」
バルジャー「またジャパンのまんがだ。ともかくあのディフェンスにはマクナブも手こずると思うよ」
マイク「そう思ってマクナブには、誰か違う奴に挑発させて、怒りをそっちに向けたらどうだっていっといたんだけどな」
バルジャー「それってミッチェルのことじゃん!おじさんがそそのかしたの!」
フォーク「なんてことすんだいかわいそうに!もう新聞じゃKO確実っていってたよ!」
ホルト「入院したら見舞いにいってやろうぜ」
ブルース「それより試合の日までにNEのメンバー表みたいなの作ってやろう。そしたら怒られずにすむよ」
バルジャー「いやもう遅いし。それにやるならそれは自分でやってもらおうよ」
マイク「それじゃホルト、おまえはどうでえ」
ホルト「バルジャーの言う通り、NEが優勢なのは認めるけど、オレはPHIを応援したいね。あっちにはWRテレル・オーウェンスがいるからな。あいつならやってくれんじゃねえか?同じWRとしてがんばってもらいてえな」
マイク「幸い凶悪なDBはミッチェルが引き受けてくれるしな」
フォーク「あんたがそうさせたんだろ!」
ホルト「実際よ、あいつら(NE)に組織で守られたんじゃちょっとてこずるよ。だからディフェンスをストレッチしてよ、1対1の状況をどれだけ作れるかだと思うんだよ。去年のカロライナ戦だって、大きいのよく決められてたじゃん。あんな感じでロングで攻めれば勝機もあるんじゃないか?」
フォーク「いいこというじゃないかホルト!」
ブルース「ストレッチだな。ストレッチマンだな」
フォーク「あんたはいってることわからないよ。なんだいそのローカルヒーローは」
ホルト「んでもってセレブレーションは、NEのタッチダウンした時に旧式銃撃つだろ!あれやってほしいな、ボボンって!」
バルジャー「いいねそれ!あそこ地味だからそれくらいしかやることないけど」
マイク「じゃあ次はフォーク、オマエだ」
フォーク「あたしかい?あたしはNEだねえ。PHIのウェストブルックはどうも小粒っぽいし、うちのジャクソン(ルーキーRB)と同程度とみたね。そこにいくとNEのディロン?あいつはいいねえ。あたしがやるようにさ、点とったらどしどしボールコントロールできるし、ロングゲインもできるし。オーウェンスはけがしてるからほかのところは五分と見て、この差でNE勝利と読んだよ」
バルジャー「さすがフォークさん!いい読みだよ!」
フォーク「ありがとよ。でもあのディロンがなんでNEになついてるのか不思議だねえ。シンシナティじゃだいぶ煙たがられてたのに」
マイク「あれはあれだい、オレがチームメイトとかにいろいろニセ手紙とかさ」
フォーク「何やってんだい!じゃああのギスギスフィーリングは全部あんたのせいか!」
ホルト「ラインに『オマエのためにブロックしたくない』とかいわれてたぜ。かわいそうに」
ブルース「偽書疑心の計か…さすがボス、策士だな」
バルジャー「でもそれが悪い方に向かってんじゃん!去年のままでもNE十分やっかいだったのに、ディロン入ってあんなに強くなっちゃって!」
マイク「…じゃあ次、ブルース、おまえはどうなんでえ」
ブルース「オレもホルトと同じく、WRにはがんばってほしいからPHIかな。正直NEのWRはそれほどでもないし、トロイ・ブラウンとかもう働き過ぎでNEは労働基準監督署ににらまれてるらしいから。そこにPHIのCBはみんな優秀だろ?プロボウルDBで3人だし。それなりに封じられると思うんだ。逆にPHIはオーウェンスが頭一つ抜けてるから、あいつにたとえば4番手(タイ・ローとタイロン・プール含め:だから現在は2番手)のCBとかがつくような事態になると、ディープがよく決まるようになる。去年みたいにうまく空中戦で点の取り合いに持ち込めれば、PHIもいけるんじゃないかと思うんだけど」
間。
フォーク「なんだい、おまえ…かしこいじゃないか!」
バルジャー「そうだよブルース、そんなにいい分析ができるなんて、見直したよ!」
ブルース「…って、ジャパンのフットボールサイトに書いてあったよ」
バルジャー「うわ受け売りかよ!しかもそれ鵜呑み!」
フォーク「感心したあたしがバカだったよ…」
マイク「でもいい分析にちげえねえ。じゃあ結局、NE2人、PHI2人だな。」
ブルース「同点だ」
ホルト「じゃあボスの分析でどちらか決まるってことだな。ボス、ボスはどっちなんだ?」
バルジャー「そうそう。みんなが納得する分析、たのむよおじさん!」
マイク「オレか…オレはな…」
みんななにげに注目。
マイク「オレは…」
さらに注目。
マイク「AFCだな」
間。
マイク以外「それってプロボウルじゃん!」
フォーク「あんた今まで何聞いてたのさ!スーパーの話だよスーパーの!」
ホルト「しかもAFCって!オレたちNFCだぜ!もう負けかよ!
ブルース「まあオレたち出ないしな…ハワイ行きたかったな…」
バルジャー「そういう問題じゃなくて!おじさん!今2対2なんだから!どっちかにしてよ!」
マイク「うるせえ!どっちか決めちまったら、ああこっちが勝つんだな…って思って、おもしろくねえじゃねえか!公平な立場で見たいんだよ、ヘッドコーチとして!」
間。それもわかるな…でもまてよ…っていう間。
マイク以外「じゃあ分析するっていうなよ!」
フォーク「あんたが言い出したんじゃないさ!分析するって!」
ホルト「そうだよボス!来期に活かすんじゃなかったのかよ!」
バルジャー「活かそうよ!来期に活かそうよおじさん!」
ブルース「でもオレたち負けたのはアトランタだからな、ファルコンズ。ヴィックに」
全員ストップ。そっとマイクを見る。
マイク「うがああああああ!」
マイク、絶叫して立ち上がり、虚空になにやら斬りつける。
マイク「止めろ!奴を止めろ!」
マイク、斬りつけながらどこかへ走り去る。置き去りにされた4人。
フォーク「…じゃあ当日はまたここで」
バルジャー「そうだね…それまで楽しみにしてよう、スーパーボウル…」

(つづく)

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