NFLハイパーハイテンションホームコメディ「帰ってきたマイクさん」
第1回「マイク、部下に相談する」
ライオンズのクラブハウスの廊下。キトナとマッカウンが話しながら歩いている。キトナ「なんだろうな、OCは!話があるっつってたが!」 マッカウン「オフェンスの相談じゃない?きっとリズミックパスオフェンスについていろいろあるんだよ」 キトナ「実際あれって難しそうだからな!オレタイミングでパスとか苦手なんだよな」 マッカウン「じゃあ僕にやらせてよ、先発QB」 キトナ「まあがんばればできるよな、オレ!少なくとも小僧よりは!」 マッカウン「…なんでこんなおっさんのバックアップを…」 ミーティングルームに入ると、ハキームとブライがいた。キトナ「なんだオマエら!なにしてんだ?」 ブライ「なんかOCに呼ばれたんだよ」 ハキーム「はなしがあるんだって」 マッカウン「あれ?ブライがいるってことはオフェンスの話じゃないってこと?」 キトナ「なんだろうな!?」 そこへマイクさん登場。おひさしぶりです。マイクさん「おお!そろってんなコノヤロ!」 ブライ「ボス(前の)!お久しぶりです!」 ハキーム「おひさしぶりですー」 マイクさん「ブライ!元気そうじゃねえか!まあオマエが出て行ってからSTLのパス守備はだめだめになったからな!このチームではせいぜい借りを返してもらうぜ!」 ブライ「がんばってみるよ!それよりちゃんと点とってくれよ!」 マイクさん「ハキーム!オマエをとったのはオレだからな!どうもファンからはSTLのオフェンスしかあわねえとかなんとかいわれてるそうじゃねえか!たっぷり働いてくれよ!」 ハキーム「がんばるよ」 マイクさん「キトナ!小僧!オマエらをとるようにマリネリに進言したのもオレだ!精一杯がんばってくれよ!」 キトナ「おおよ!大船にのっててくれよマイク!」 マッカウン「それより僕はマッカウンとかジョシュとか呼んでよ!」 マイクさん「ということでだ!オマエらにはとった恩に報いるべく、オレの相談にちょっと乗ってほしいんだよ。大事なことなんだ」 ブライ「大事なこと?オフェンスのことじゃないのか?」 キトナ「なんでも相談に乗るぜ!まず先発QBはオレだ!」 マッカウン「オマエがいうなよ!というかオフェンスじゃないんだって!」 ハキーム「なんなんだいボス?」 マイクさん「実はな…」 息をのむ一同。マイクさん「オレ…チャレンジフラッグが投げたいんだよ…」 間。しばらくあって。 マイク以外「そんなことかよ!」 ブライ「まあボス(前の)好きだったもんなー、チャレンジ。わかるよ、わかる!」 キトナ「なんでえそんなの!投げりゃいいじゃねえか、ぽんぽんよ!」 マッカウン「ぽんぽんて!玉入れか!アレはヘッドコーチしか投げられないんだよ!誰でも投げていいんならキトナさんも投げられるじゃん!」 キトナ「…その手があったか!」 マッカウン「だめだっつってんだろ!」 ハキーム「だめなんだってさボス(前の)。じゃあ僕結界師の新刊買いに行くから…」 マッカウン「なんでオマエはジャパンのまんがに詳しいんだよ!」 ハキーム「黒芒楼編クライマックスだよ?」 ブライ「何もかもわかんねえよ!オレアメリカンだし!それよりボス(前の)だよ。やっぱだめなんじゃないの?」 マイクさん「うるせえ!だめで納得できるくれえならおめえらに相談しねえや!なんとかオレが投げられる方法を考えてくれってんだよ!もうやなんだよ、家で一人で投げんのはよ!」 キトナ「まじかよ!家で投げてんのか!」 ハキーム「ボス(前の)の家では会話の半分にはフラッグが投げられてるよ(当社測定)」 マッカウン「どこだよ当社て!」 ブライ「味のあるつっこみだな!ジェラシー」 マイクさん「それでも療養生活中(ちょっと前に調子悪かった)ならまだがまんもできるけどよ!オレもうフィールドにいるんだよ!サイドラインで気をもんでると、誰彼かまわずゲータレードシャワーやりたい衝動にかられるんだよ!」 ハキーム「それはプレーオフでたときにとっとこうよ」 マッカウン「そういう問題じゃないよ!」 キトナ「あれじゃねえか、オフェンスラインでもレシーバーって申請しとけばパスとれるじゃん。あんな感じでマリネリからもらっとけば?」 マッカウン「そう簡単にいかないよ!なんで貸し借りだよ!」 ブライ「じゃああれだな!問題はマリネリコーチに全権委譲してもらって、コーチが投げているようにみせかけながら、ボス(前の)が投げるってことだな?難しいな!」 ハキーム「影武者になればいいんじゃない?徳川家康もやってたよ?」 マッカウン「またジャパンのまんがだ。SHOGUNのことなんか知らないよ!」 マイクさん「つーかマリネリとオレじゃ全然似てねえよ!うーんでもあれかな、あいつに植毛してめがねかけさせたらなんとかなるんじゃねえかな?」 キトナ「ヅラならかえってほしがってるんじゃねえか?日本製はいいらしいぜ?オレも気になってんだよ」 ブライ「オマエは今のままでいいよ。そのとがった頭なら、頭からタックルに行けば刺さるんじゃねえか!?」 マイクさん「ちげえねえや!」 全員「アハハハハハハ」 マイクさん「…ってオマエらまじめに考えろ!」 マッカウン「自分が植毛とかいいだしたんじゃないか!」 しばらく考え込んでいたハキーム。ハキーム「ちょっといいかな」 キトナ「なんでえハキーム、いいこと思いついたのか?」 ハキーム「うん。これはジャパンの映画にあるんだけどさ」 マッカウン「ハキームほんとは何人なんだよ」 ハキーム「どうもシュライン(神社)の長ーい石段の上から、ハイスクールの男と女が抱き合って階段を転がるんだよ」 キトナ「すげえプレイだなそれは(ごくり)」 ブライ「プレイなのか?」 ハキーム「そうしたら石段の下にたどりついたときには、その男女の人格が入れ替わっていたらしいんだ。つまり男のボディに女のソウルが、女のボディに男のソウルがって感じでね。でもう一度やると元に戻ったらしいんだけど」 ブライ「すげえぜハキーム!それだ!」 マイクさん「つまり、オレとマリネリが抱き合って…密着して階段を転がれば、双方の人格がいれかわるってわけだな!」 キトナ「そしたらマイク、頭頂部さえがまんすれば、もうチャレンジフラッグとかそういう問題じゃねえ!ヘッドコーチだぜ!すげえや!」 マッカウン「みんな本気か!?本気で信じてるのか?」 マイクさん「ようし!そうと決まれば早速実行だ!ありがとよハキーム、みんな!(部屋を出る)」 部屋の外で声が聞こえる。一同耳を澄ます。キトナ「うまくいくかな?楽しみだな!」 ブライ「うまくいったらとりあえず、無駄なチャレンジが増えることは確かだぜ!STLのときもオフェンスラインマン3人で止めてたからな」 マッカウン「すごい意気込みだな!」 ハキーム、しばらく考え込んでいたが、ハキーム「でもだめだな、たぶんアレはシュラインのパワー・オブ・スピリッツで人格が入れ替わるんだよ。だからジャパンのシュラインでないと。こっちでどこかにあるかな?…ってあれ?ボス(前の)は?」 間。しばらくあって。マッカウン「いうの遅いよ!遅すぎるよ!」 一同、窓に駆け寄って、外を見る。キトナ「遅かったな…!」(グッ) マッカウン「なんでそこで笑顔でガッツポーズしてるんだよ!意味わかんないよ!」 ブライ「つーかあの石段、転がり落ちて、無事に済むのかな?」 ハキーム「シュラインならその辺のカバーもパワーでやってくれると思うんだけど」 マッカウン「違うしね…あれは…」 間。しばらくあって。ブライ「オレ、ヘンダーソンさん(DC)に連絡してくるわ」 (つづく) |