スポーツで体験すべき?36の危険なこと

出張疲れであちこち痛いマイク松ですこんにちは。温泉いきたい。
さて、最近おもしろい本を見つけて買ってみました。これです。

子どもが体験するべき50の危険なこと

この本は子どもから危険を遠ざけることで学びの機会を奪っているという考え方から、ちょっと危険なことを保護者の監視のもとに安全に体験することで、危険を見極め対処する能力を身につけるというものです。「やりを投げよう」とか「目隠しで1時間すごそう」とか「電子レンジに変なものを入れてみよう」とかとか。そのままやったら危険なことを、きっちりした免責事項をまず確認し、危険や警告をしっかり提示した上で、手順とそこから何を学ぶかをてきぱき示しています。たとえば「ひとりで歩いて帰ろう」というそれ危険?っていうものでも、地図と携帯電話をもたせ、ちゃんとおとんおかんに相談してからトライしてという警告があり、手続きをきっちり説明してあるのです。ていねい。
ワークブックにもなっていますが、読んでいて普通におもしろいし。富井は「ミツバチの巣を見つけよう」「野宿をしよう」「つなわたりをマスターしよう」がよさそうだといってました。僕は「フランス人のようにキスであいさつしよう」「電気掃除機で遊ぼう」「かっこいい殺陣を学ぼう」がよさそうでした。
ところでこういうのって普通にスポーツで考えられますよね。思いつくままあげてみましたが、36も出てきました。もちろんこれは悪いことをしなさいというわけではないのです。これがよくないこと、やったらタイホされるよというのを、安全に経験することで学ぶというものです。

  1. 乱闘をしてみよう
  2. 退場になってみよう
  3. ヤオチョーの交渉をしてみよう
  4. 野球トバークをしてみよう
  5. 花札トバークをしてみよう
  6. 審判を買収してみよう
  7. 提灯記事を書かせてみよう
  8. 手に松やにを塗ってなげてみよう
  9. コルクバットで打ってみよう
  10. 相手チームを挑発してみよう
  11. サインを盗んでみよう
  12. ネット裏からピッチャーの集中を乱してみよう
  13. トラッシュトークで相手を怒らせてみよう
  14. スプラッシュスライディングをやってみよう
  15. ヒーローインタビューでやらかしてみよう
  16. 試合中にプロポーズしてみよう
  17. ジャンプで転倒してみよう
  18. ジャンプを跳びすぎてみよう
  19. バク宙をしてみよう
  20. ジャイアントスイングをしてみよう
  21. 隠し球を使ってみよう
  22. デッドボールでサヨナラゲームを決めてみよう
  23. 監督批判をしてみよう
  24. 監督のクビをとばしてみよう
  25. 口汚いヤジをとばしてみよう
  26. スタンドの心ないヤジに反応してみよう
  27. ファウルボールを選手から横取りしてみよう
  28. アウトカウントを間違えてボールをスタンドに投げ入れてみよう
  29. 警告試合にしてみよう
  30. 泥水をすすってみよう
  31. プロなのに甲子園の土を持って帰ってみよう
  32. ベンチをあたためてみよう
  33. 試合中ベンチ裏で遊んでみよう
  34. 考えないで野球をやってみよう
  35. 甲子園でアウェイチームを応援してみよう
  36. 暗黒期に入ったチームを応援してみよう

安全に経験してそれが危険であり、悪であるということをしっかり学ばなくてはならないのです。ということでたとえば「ヤオチョーの交渉をしてみよう」を例に、本書を参照しながら、詳しく作り込んでみましょう。

3 ヤオチョーの交渉をしてみよう 流れでお願いしてみよう。
学べるもの:技術 時間:1時間 難しさ:中くらい
危険:解雇、親方からの失望、同僚からの軽蔑、後援会解散、週刊誌、村八分、民事訴訟
<必要なもの>
・他の力士(5人くらい) ・携帯電話 ・相撲部屋(記者をシャットアウトできるところ)
<警告>
ヤオチョーは絶対にやってはいけない行為です。あなた自身の相撲人生を唐突に終わらせ、相撲協会にも多大なダメージを与えます。このエクササイズはあくまでその危険性と犯罪性を認識するものです。親方にはそこのところをよく理解させてから、他人の目に触れないところでやりましょう。練習で疑似体験するだけなら、タイホされることもないでしょう。
<やってみよう>
ヤオチョーの交渉には交渉力の他に創造力や計算力、コミュニケーション能力など多くの能力と、いけないことだと理解する倫理観が求められます。むしろ倫理観を生み出すことにもつながります。
1. 準備 たとえば5人で10日目まで終わった時点で、4人が5勝5敗、1人が0勝10敗だとしましょう。できるだけ多くの力士がいい成績で勝ち越すのに、どういう星勘定と金勘定をすればいいか考えてみましょう。
2. 交渉その1 まずは携帯電話を使いましょう。しかしメールを使ってはいけません。どうすればいいか考えましょう。
3. 交渉その2 次に直接対面し、具体的なプロセスについて考えましょう。自分の計算があっているかをお互いに確認してもらいましょう。
4. 破壊 携帯電話は押収されると大変です。まずは2つに折り、そのあと四股を踏みながら粉々に踏みつぶしましょう。通話記録データは意外なところから復旧できます。文字通り粉々になるまで四股を踏み続けましょう。
<もっとくわしく>
2010~2011年、ヤオチョーによって多くの力士が引退に追い込まれました。そして大相撲の本場所も2場所連続で開催できないことになりました(春場所は中止、5月場所は技能審査場所)。大相撲の根幹を揺るがす大事件に発展し、協会はいまだそのダメージから立ち直れずにいます。また普段特に相撲見てないファンにも悪印象を与えたばかりか、ヤオチョーあった割には日本人横綱や大関って出てないのな、という不思議感を植え付けました。ダメ、ゼッタイ。

なかなかおもしろい。この調子で36個、全部作ってみてもおもしろいかもしれません。

カテゴリー: スペシャル パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)