「タイガースぼやき席」という番組をみましてござる

松尾スズキ「老人賭博」を読んだマイク松ですこんにちは。福岡の知っている地域が舞台でにやにやしてしまいますが、商品紹介にある「最高に心ない賭け」の内容がとにかくすごかったです。おもしろかった。

さてtwitterにも書きましたが、サンテレビで「タイガースぼやき席」という90分特別番組をみました。すごい番組でした。全国のハンシンファンにはいい番組なんでしょうけど、前半戦の結果だけで90分ぼやけるというのがハンシンらしいです。普段はすごいローカルCMがみられておもしろいですが、今日はおもしろそうなのでみてみました。

出演者(ボヤキストっていわれてた)には福本さんや矢野さんも出てたんですが、なぜか達川さんが出てました。正直な意見を言ってくださいねといわれたら「みたままをいいますよ」「福本さんも矢野さんもね、大阪で仕事してるわけですから、いいにくいこともありますよ」とすばらしいコメントで最初からとばしていました。関西で生きていく上で大切なことを教えてくれました。

いきなり前半戦のいいところを集めましたVTRが流され、すごいいいチーム、すごいいい試合!という雰囲気。「これ今首位でしょ」「首位じゃないんですか?」と盛り上がるボヤキスト。しかし結果は首位に8ゲーム差の2位で借金2。このへんの落とし方もさすがです。

第1トピック(ぼやきテーマ)は「前半戦の反省点」。反省するのはチームでないといけないんですが…。福本さんはマートンとヒラノをはじめ打線が機能しないというところをあげましたが、達川さんは城島の不調とエラーを原因にあげ、「キャッチャーはミットじゃなくてひざで捕る」「ひざを痛めていると両ひざが同時につかないからバッテリーエラーが多くなる」などキャッチャーの視点からマニアックな議論を展開。盛り上がる周り。いろんな意味でこのレベルの議論が関西のいろんな居酒屋&家庭で繰り広げられているかと思うと、ハンシン文化の奥深さを感じます。

達川さんはカネモトの使い方についても「ほんとはエンドランとかサインいっぱい出した方がいい」「セカンドゴロ打たせたら日本一」などとさすがの知識を披露してボヤキストたちの感嘆を引きだしていました。他方で榎田のオールスターでの連投について「投げますよ若いんだから」「(中日の)浅尾?浅尾はいいんですよ」などとノー根拠で押し切ったりもしています。

感心したのはクボタの調子について達川さんが「ショートダッシュ1000本くらいやったら一軍にあげたらいい、キレがないから」「今はショートケーキばっかり食べとるんですよ」ととぼけたボケをかましたときでした。全出演者が乱れ打つようにつっこみをいれてきたのですが、全員が全員違うつっこみを入れていたのです。「なんすかショートケーキって」「せっかくええこというとったのに」などと、まったくかぶらない視点から確実に何秒かの間に全員が違う突っ込みをする。ボヤキストたちの(芸人としての)ポテンシャルを感じました。

第2トピック(ぼやきテーマ)は「逆転優勝に必要なこと」。中継ぎ陣が大事だという話からコバヒロの寿命について賛否両論(否定的な意見に対して根拠のないフォロー)話されていましたが、結局まとまりませんでした。あんなに今年の反省点では盛り上がっていたのに…。そのあとはよくわからない営業コーナーで時間をとっていました。そういえばスポンサーの宣伝のようなテレショップ的ずぶずぶのコーナーもありました。さすが。

そして今年の優勝チームをみんなであげるというやらせコーナーが最後にありました。もちろん全員ハンシン…かと思ったら達川さんはヤクルトでした。理由は「さすがにちょっと無理」というかなり正論でしたが、そこはサンテレビ。ハンシンをあげる人は「長い連勝という条件付きで」「十分いける」「可能性はある」「根拠はないが絶対ハンシン」という理由でした。

生放送で90分もハンシンの今後について無理なく放送できるというのがさすがだなと思いました。ほんとは6時間くらい余裕だと思うんですが。笑いや親しみやすさ、そしてスポンサーの利益をしっかり追求しながら、「今年のクボタの球威」「福原のストレートについで使う変化球」などというピンポイントかつマニアックな議論、「エンドランなど状況に応じたバッティングが一番できるのは関本」「ハンシンPKO問題(昔パチョレック・郭李・オマリーの外国人3人をどうやって一軍で使い続けるかで悩んだという問題)」というハイレベルな前提となる知識が必要など、長年のハンシンファンでも十分満足できる質を兼ね備えた、おもしろ番組でした。すごかったです。おつかれさまでした。

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