フィギュアスケートグランプリシリーズ2011 NHK杯(7):アイスダンスFD&由希奈の小部屋2

日本シリーズ第2戦をみていますが、また今日も延長戦。日本シリーズは3時間半ルールも適用されないのでばんばんのびています。ロッテ.vs.中日の5時間半で、ラジオまで聞きながら追ったのに引き分けという地獄を思い出したマイク松ですこんにちは。息詰まる投手戦といっても普通に疲れます。
今日はアイスダンスのFDをレビューしておきます。そして!やはりわれわれの期待通り、太田由希奈のコーナー、人呼んで由希奈の小部屋も第2回があるようです。ありがたいことです。

フィギュアスケートグランプリシリーズNHK杯、アイスダンスFD。実況は船岡さん、解説は有川さん。
朝の公式練習でポール・イズラムがけがをしてしまったらしくFDは棄権だそうです。残念。そして6分間練習でリード姉弟がまたぶつかってしまいました。弟大丈夫か。RoLiをやろうとしていただけにいろいろな人にけががなくてよかった。ダメージがないといいのですが。
すぐリード姉弟。うまく切り替えようぜ。「チャレー・チャロー」「アランフェス協奏曲」。もとからツイズルはうまいですが、今日もばっちり。回転速度もありますね。DiStはてきぱきと。スピードもわりとでます。SlLiはちょっとポジションチェンジのキレがないか。やっぱりダメージはあったみたい。CiStは入れ替わりがスムーズ。もっとスピードが出てきてもいいでしょうね。つなぎの部分もうまくこなしてます。SlLi+RoLiはぶつかったときにやってたやつですが、こちらはスムーズな実施。ダンススピンはもっと回転速度を上げてもいいかも。とりあえずこのインド的なプログラムはよく似合いますね。雰囲気をよく出してるし、解釈も進んでいるみたい。RoLiから最後はStLiでフィニッシュ。終わったあとで顔をしかめる弟。右足でしょうか。あの痛さの中でずっと演じていたんですね。信じられん。ジャパニーズ根性出しました。まだGPS出るでしょうし、大事にしてほしいものです。123.22。横にいるコーチってチャイトなんかな。
クリンクライラット・ジュレッティシュミット。こっちのダメージはどうかな。「ウォーキング・イン・ザ・サンド」。さすが最初の表現はアメリカらしいですね。SlLiはすごい難しいポジション。ツイズルは途中でずれましたね。RoLiは終わりもすぐ流れに戻してました。たぶんベルビン・アゴストの系統に入るんでしょうね。MiStはエッジを深く使うことを意識してますね。CuLiは長い時間たくさんのポジションチェンジがあったし、SlLiもその続きのように。ポジションチェンジで物語を作っていく仕掛けか。CiStはジュレッティシュミットが足をついたみたい。ダンススピンはポジションもかっこいい。最後はStLiでフィニッシュ。いいですね!まだ若いからかそんなにジャジーな雰囲気が出せてない、さわやかカップルになってますね。これからのカップルだと思いますが、ジュレッティシュミットはもっとホールドに安心感を持たせてほしいですね。アゴスト兄さんを目標にがんばるように。126.39。
アレサンドリーニ・バトゥリ。プッチーニ「トスカ」ほか。トスカみたいな最初やなと思ったらほんとにトスカでした。最初はダンススピンから。回転速度があってポジションもいい。おっそのままStLiに入りました。おもしろい構成だ。MiStは物語をじっくり見せる、大きなエッジワーク。そこからツイズルに。ユニゾンがとてもよくあってました。曲とも。RoLiはパワーでぐるぐるもっていってますね。そのまま小さいリフト的動きからCiStはちょっとホールドが離れてしまいましたね。CuLiは音楽との調和がいいですね。しっかり終わりを合わせてくるのがうまい。CuLiも大きいアレサンドリーニのポジションがかっこいいですね。最後はお姫様だっこでフィニッシュ。うーん音楽にあわせてますがちょっとテンポがあがらなかったかも。133.29。やっぱりトスカをきくと自然とナフカ・カストマロフが思い出されますね。あれから結構たってますが、やはりあれを超える「トスカ」はなかなか出てこないのかも。
ジガンシナ・ガシ。映画「ロミオとジュリエット」より。ロミオとジュリエットなのにガシがジーンズぽいのがすごい。富井によるとディカプリオ版ならああいう人でてくるということなのですが。ツイズルはいいクオリティですね。CiStは静かな曲にあわせてしっかり。ダンススピンはトラベリングしてしまいましたね。ガシしっかり。SlLiではキッスを表現。すごいな。もう1つSlLiは入りに工夫。終盤はリフト連発で盛り上げて、最後は強烈な切腹が展開されました。ジャパニーズハラキリや。うーん演技はよかったしがんばってはいたんですが、いまいちロミジュリのワールドを作り出せてない感じですね。もっと夢みさせてよ。夢見る少女じゃいられないってことなのかよ。136.12。
シブタニ兄妹。期待したいですね。グレン・ミラー「イン・ザ・ムード」「ムーンライトセレナーデ」ほか。最初の動きがめっちゃかっこいい。この昭和映画みたいな雰囲気は得意中の得意ですよね。そして高速ツイズル。一気に場内もヒートアップ。SlLi+RoLiはストレートラインのポジションチェンジがミラクル。すごいよくできた構成ですね。ダンススピンは古き良きビッグバンド時代をそれだけで物語ってますね。CiStはゆったりした曲をのびやかなスケーティングと深いエッジで披露。会場もそんな雰囲気に。そこからCuLiはその曲終わりをしっかり印象づけました。曲変わってDiStは入れ替わりもマジカルなステップワーク。あの離れてくっついての距離感で物語が生み出せるのが魅力です。最後の超高速のキレあるRoLiから、タイミングもばっちり決めました。すばらしすぎ!ベリッシモです!ザ・アイスダンスなカップル、これぞアイスダンスというプログラムを高いレベルで見せてくれます。堪能しました。これ生で見られた方はしあわせですね。151.85。よしよし。
ウィーバー・ポジェ。「Je Suis Malade(灰色の道)」。曲世界をよく表してますね。CiStはグッド。1つ1つの表現をよく吟味しているという感じ。そこからダンススピン。振り付けの1つみたいですね。RoLiはワンハンドホールドで、入りも工夫がありました。すぐCuLiに。ポジェのホールドも安定してます。DiStはてきぱきと。エッジワークとスピードを両立。ツイズルも確実ですね。RoLiはかなり遠心力かかってそうなパワフルな回転。SlLiはウィーバーはディフィカルトポジション、ポジェは片足ホールドでがんばってました。しっかり演技できましたね。ウィーバーもガッツポーズ。手応えありましたか。151.76。あーリフトのタイムオーバーがあったみたいですね。その1点でこの時点で2位。しょんぼりしてますね。
イリニフ・カツァラポフ。トーマス・スペンサー=ウォートレイ「アヴェ・マリア」。最初の表現もすごく象徴的でわかりやすいし、手先まで集中してますね。RoLiをもってきます。カツァラポフはパワーありますね。余裕をもったホールド。CiStは複雑なステップワークでじっくり表現。ちょっと最後乱れたか。ツイズルはお互いに円を描くようなおもしろい構成。いいですね。こういうものありなんだ。すぐRoLiで曲表現。ちゃんと考えられてるプログラムですね。CuLiは片足ホールドがぎりぎりという感じでしたがなんとかもちこたえました。あぶねー。ダンススピンは少し回転速度がないか。プログラム全体ものりきれてない感じ。がんばれ。DiStはから最後SlLiでフィニッシュ。うーんベストの出来ではなかったかもしれないですね。実況陣の評価でもそんな感じらしいですが、まだ構築途中なのかもしれないですね。富井はズーリンの方がよかったんじゃないかといってました。149.48。あー届かないですねー。
おおー!シブタニ兄妹NHK杯初優勝!おみやげのリラックマをばんばん使う兄。おおーキスクラサイドに太田と刈屋さんが待っていて、太田が祝福してました。キスクラでのインタビューは喜んでファンに感謝していました。札幌まで足を運んでくれてありがとうといってました。オマエたちもジャパンまできてくれてサンキューだよ!
○最終結果:
1. シブタニ兄妹
2. ウィーバー・ポジェ
3. イリニフ・カツァラポフ
4. ジガンシナ・ガシ
優勝はシブタニ兄妹。まあ上位2人がいまいちだったのもありますが、FDは文句なく1位ですし、みましたかあのプログラム!最高でしたね。富井はシブタニ兄妹大好きで、「古き良きアイスダンスはやつらの双肩×2にかかっている」と絶賛しているのですが、いい滑りで物語をもりもり作り出すという能力はさすが。だからといってリフトが苦手なわけではなく、むしろ強みにしてますよね。札幌にいった方はシブタニ兄妹の「イン・ザ・ムード」生でみたんだよ!と自慢できるんですね。いいなー。
2位はウィーバー・ポジェ。抜けるかなと思ったらリフトのタイムオーバーの差が出ましたね。リフトはこのカップルの武器ですしがんがんやってきますが、いまいちTESでのばしきれなかったか。PCSはキャリアで結構出ますからね。3位のイリニフ・カツァラポフはFDはSDに比べて出来がよくなかったですね。まだ調整中なんだと思います。ファイナルで会いたいですね。
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ここで期待通り由希奈の小部屋2登場。おっ!今度は刈屋さんがパートナーですね。さっそく当サイトの希望を聞いていただけてありがとうございます!(あれ書いたときはもうこのコーナー終わってましたけどね)
リンクの遠くから寄って登場。今日はうしろのボードがありますね。シブタニ兄妹はいっしょに練習していたりお母さんと知り合いだったりと縁が深いそうです。
太田は今日はコートを着てもこもこになってます。鈴木はSPの出来がよくてうれしかった、浅田は充実感のある感じだったようです。太田のはんなり受け答えをしっかり拾ってあげる刈屋さん。ロッテ・岡田ばりの守備範囲の広さと球際の強さをみせてくれます。
ここで太田の分析、名づけて由希奈ズアイのコーナー。きっと直前に打ち合わせたんだと思いますが打っても響かないのは仕様です。太田によると鈴木はジャンプの成功とステップで音楽を引っ張っているような雰囲気があるといってました。平野監督侍@卓球のような刈屋さんの粘り強いレシーブで太田もしゃべりやすそうです。
浅田の滑りは浅田らしい雰囲気と、スピードがすごいとのこと。基礎のスケーティング部分の向上はやはり間違いではなかったし、かなり効果がでてきてるとのことでした。
でもさすが刈屋さんですね!しっかり太田をリードしていいコメントを引き出しました。アゴストかカストマロフかと思わせる安心のリード。助かります!でもやっぱり太田は取材をしていれば引き出しは結構ありそう。ここはどしどし練習見学にいかせましょう。そういう積み重ねが「やはり銀盤の女王は銀なのかな」のような名言を生み出すのです。じっくり鍛えてあげてください。
さて!由希奈の小部屋で露払いは済ませましたよ。いよいよ豊の部屋の登場です!まあ小部屋の主も手伝わされるんですが、ぜひ地蔵尊的ルームマネジメントを見せてください!

カテゴリー: フィギュアスケート パーマリンク

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