フィギュアスケート四大陸選手権2011(2):女子シングルSP

TM NETWORKって、ひょっとしたら富井と松ネットワークなんじゃないかと思ったマイク松ですこんにちは。まあ僕らも日々Get Wildしているわけですしね。チープなスリルに身を任せても明日におびえてますからね。でもインターネットもないあの時期にネットワークってつけたと思うと、TM NETWORKの先進性にうなりますね。
今日は四大陸の女子シングルSP。原因不明の手の痛さに悩まされているのでいつもより文章が短いかもしれません。昨日重いもの持ったからかなあ。(原因)

フィギュアスケート四大陸選手権、女子シングルSP。実況は小林さん、解説は杉田さん。第3グループからになるようです。きっとライブであれば全部中継していたんでしょうけど、今日は手が痛いので助かります。
台湾のクリスタル・キアン。生まれ育ちはアメリカらしい。映画「レクイエム・フォー・ア・ドリーム」から。3Lz+2Tはルッツがツーフット。回転も足りてないか。3Loもツーフットで回転不足。普通に跳んでいいんだよ。スパイラルからの2Aはなんとか。長身でがたいのいい選手。スピンは迫力あります。SlStはゆっくりでしたが、最後のスピンはいいポジションでした。素質はありそう。31.89。
南アフリカのレジェンヌ・マライズ。がたいのいい選手。南アフリカの中では小柄な方だそうです。3Loは成功。2Aはうまくいきました。3Sは転倒でコンビネーションにならず。うーん。レイバックのポジションはいいですね。微妙なポジションのスパイラルからスピン。スピンは得意そうです。SlStは最後まで元気。スタミナもあります。最後はキャッチフットスピンでフィニッシュ。得意なところがあるので、苦手なところを集中してやれれば。31.99。
台湾のメリンダ・ワン。こちらもニューヨーク生まれだそう。「秋によせて」。3T+2Tから。こちらはしっかり決めてきました。3Fはダブルになってしまいました。もったいない。スピンのポジションはなるほどアメリカルーツの雰囲気。イーグルは曲の盛り上がりに合わせて。2Aはなんとかもちこたえました。SlStはなかなか感情表現がありました。よく動いてましたね。スピンもしっかりスケートのよさを表現していました。いいコーチにつけば結構のびていきそうですよ。36.51。
中国のチューイン・ズー。チャイコフスキー「くるみ割り人形」。3F+2Tはツーフット回転不足。3Tはもちこたえましたがステップが短いと杉田さん。しかしレイバックスピンはとてもきれいで回転が速いです。スピン得意なんですかね。2Aは転倒。もったいないな。SlStは躍動感あります。大きな振り付け。がんばってる。そこからI字スピンからのコンビネーションスピンでフィニッシュ。まだ16歳ですがこれはなかなかできますね。もっとのびていきそうな選手。35.08。最初コーチがえらい離れたところに座ってました。
韓国のチェファ・キム。のっけから杉田さんに「ちょっと太りましたね」と攻撃されてます。濱田コーチの指導を受けています。「ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジア」。3Tがダブルになりました。3-3を狙っていたらしいのですが。3S+2Tは無理せず。スピンでちょっとぐらついた。2Aはきれいに決まりました。ジャンプの素質はありそうで、今回も3-3を予定していたくらいですし、あとは美栄ちゃんにいいところをのばしてもらえば。スピンでフィニッシュ。33.76。1つダブルになってしまってこの得点はいいですね。相変わらず美栄ちゃんは美しいですね。なんだろう。
プエルトリコのヴィクトリア・ムニス。むーにすむーにすむーにーすー。今までの選手もがたいよかったですがムニスは別次元。ほんとに野球でもやってそうです。流れのあるパワフルな2A決めました。いいですね!3Fは転倒。ちょっと跳ぶタイミングがあわなかったか。3Loはランディングがうまくいかずコンビネーションになりませんでした。惜しいな。外見だけならロシェット姉さんを超えるかもしれないがたいを誇りますが、スピンはしっかりこなしてます。SlStはちょっと単調ですが、意外にエッジは深い。ロシェット姉さんに弟子入りしたらいいのに。35.45。
中国のビングア・ゲン。お父さんはアイスホッケー、お母さんがフィギュアスケートのコーチで、ビングアはIce Babyという意味だそうです。すごい。3Lzは転倒。3Tはオーバーターンでコンビネーションにならず。スピンは回転が速いしポジションもいいですね。そしてよく滑ってる。さすがアイスベイビー。2Aは手をつきました。ジャンプは苦手なんですね。ドーナツスピンもいい。SlStは滑りのうまさをアピールできてますね。最後は美しいビールマンポジションでフィニッシュ。体もやわらかい。ジャンプさえ決まればのびていきそうですよ。39.20。おおジャンプ全部失敗してるのに。
いきなり安藤美姫でてきました。幕下の相撲にいきなり横綱が。映画「ミッション」より。3Lz+2Lo。完璧に決めてきました。作業のような安定感。3Loも流れに乗ったすばらしいジャンプ。2Aも問題なくクリア。スピンでも難しいポジションをしっかり入れてきています。SlStもすばらしいですね。今までとあまりにレベルが違うので、かえって書くことがない。まじで。最後もI字スピンからレイバックスピンでフィニッシュ。ノーミスでしたね。うわほんとに書くことがない。66.58。
アメリカのレイチェル・フラット。一気に黄色くなってきた。もうマダムスケーティングを追求しようとしているんだろうか。「エデンの東」。3F+2Tは3-3の予定でしたが大事にいきました。3Lzもすばらしい流れがありました。スピンは音楽をよく表現してますね。マダムスケーティングの中でフラットちゃんはよく音楽効いてるんですよね。2Aもすばらしい質。イナバウアーで一気にマダム度をアップ。SlStも音楽の盛り上がりをうまく表現していました。スピンでフィニッシュ!さすがですね!もうけがして不調だったときがうそのよう。すばらしい安定感。ありがたいです。62.23。氷上のマダムの座はゆるがない!
カナダのシンシア・ファヌフ。カナダチャンプのようです。おめでとう。2Aはちょっとあぶなかったですが大丈夫。3Lzは転倒。コンビネーションにできませんでしたね。うーん。3F+2Tでこっちをコンビネーションにしてリカバーしました。よしよし。レイバックのポジションが大きくてかっこいい。きれいなポジションからスパニッシュ・ギターに乗ってSlStさすがのステップワーク。なにげにファヌフのステップって北米では1,2のうまさですよね。最後はスピンから目の前の敵をチョップで倒す!みたいなポーズでフィニッシュ。見事な筋肉ですが3Lzの転倒は痛かったですね。55.65。
アメリカのアリッサ・シズニー。全米チャンプ!全米チャンプ!全米チャンプ!全米チャンプ!でも今日は転倒しそうな予感が。はずれてこの予感!コルンゴルト「ヴァイオリン協奏曲ニ長調」。3Lzが転倒。うわー久しぶり!どんまい!3F+2Tはさっきの分をリカバー。スパイラルのポジションもすばらしいです。2Aもしっかりコントロール!1回なら上出来だぜ!あとは能力全開!すばらしいポジションのスピン。SlStはよく上半身も動いてるしいいエッジワーク。そして最後は180度開脚とビールマンスピンのコンボでフィニッシュ!なんという安定感でした!場内も初めて観る美しいものというリアクションでしたよ。全米チャンプ!全米チャンプ!58.94。3Lzはダウングレードされてるらしいですが、それでもこの点数。表情は浮かないですが、いいじゃないの1回ならば。
韓国のクァク・ミンジョン。「パッヘルベルのカノン」。3Lz+2Tから。しっかり跳べてます。ステップからの3Sもきれい。SlStは密度の濃いステップ。長いステップをがんばってこなしました。2Aはなんとか。姿勢のいいビールマンスピンとI字スピンでフィニッシュ。いい出来でしたねー。本人もガッツポーズ。見るたびによくなってます。50.47。
最終グループ、いきなり浅田真央でてきました。いきなりやなー。「タンゴ」。3Aはツーフットでした。惜しい。速い滑りからの3Loはさすがのクオリティ。目が覚めます。3F+2Loもいいですね。180度開脚のスピンはスピードが上がります。いやーしばらくみないうちにまた滑りがうまくなってるような気がする。信夫マジックか。SlStはこの音楽をしっかりとらえながら、死ぬ気で滑れステップに近づきつつありますね。最後はビールマンスピンでフィニッシュ!おおーすばらしいですねー。着々と完成に近づきつつある。63.41。2位にきました。日光月光菩薩のように左右にいる佐藤夫妻が頼もしいです。
カナダのメリアン・サムソン。カナダ2位だそうです。映画「イル・ポスティーノ」より。3Lz+2Tですがロングエッジだったとのこと。なかなかジャンプはパワフルです。2Aはあぶないところでしたがしっかりリカバー。スピンはおもしろいポジションでした。3Fは転倒。おしいなー。スピンもバランス崩しました。SlStも最後のシットスピンも悪くないのですが、1つ悪いとすれば順番でした。それにしてもカナダはムキムキ系をそろえてきてうれしい限り。ロシェット一派や。46.33。
鈴木明子。「タンゴ・ジェラシー」。3Fは軸がめっちゃ傾いてしまいました。でもなんとか。3Lz+2Tでコンビネーションをリカバー。さすが情熱的な表現力がスピンから満載。やはり一級品ですねー。2Aは流れのあるいいジャンプ。スピンは回転が速いです。そしてSlStはさすがの出来。女子ではナンバーワンですよね。しっかりした技術とあふれる物語。最高でした。57.64。うーん伸びない。
カナダのアメリー・ラコステ。準備の時点でチョップの練習とかスクワットとかやってました。敵を倒す気満載です。ますますわにに似てきた。2Aは流れがありました。3Lo+3Loに挑みましたがツーフットで回転がどうだったか。でもナイスチャレンジ。3Fがダブルになってしまいました。あれ。レイバックはなかなかいいポジション。SlStは静かに敵と戦うイメージ。もっと大きな躍動感がほしいですね。最後のスピンも筋肉美を見せつけてフィニッシュ。カナダの筋肉系としてしっかりパワーをつけてきていますが、なかなか点が伸びませんでしたね。50.06。
オーストラリアのツェルツィー・リー。トロピカルな感じ。オーストラリアは今夏ですからね。もと器械体操の選手。3T+2Tは勢いがあっていいジャンプでしたよ。3Sもがんばってます。SlStもリズムをよくとらえていい振り付け。しなやかな動きはさすがですね。スピンもいいポジション。さまざまなポジションをしっかり決めていました。すごい南国気分を出してくれましたね。すげー。でも力もってそうです。48.72。なんでこんな順番で滑ってるんだろう。
アメリカのミライ・ナガス。最終滑走です。リスト「ため息」、映画「イーストウィックの魔女たち」より。最初の3Lz+2Tはルッツがツーフットだったか。軸がななめになりました。3Fは流れがあるジャンプ。そして滑りが速い!スパイラルとCiStをはさんでスピン。I字スピンの回転が速いです。いいイナバウアーから2Aもすばらしいです。最後はスピンを連発。いいレイバックポジションでフィニッシュ。スピンが今日はすばらしかったですねー。全部のスピンがよかった。59.78。
○SP終わっての順位(TMネットワーク的に):
1. 安藤ネットワーク(MAネットワーク)
2. 浅田ネットワーク(MAネットワーク)
3. フラットちゃんネットワーク(RFネットワーク)
4. ミライネットワーク(NMネットワーク)
5. 全米チャンプ&ファイナルチャンプ、アリッサ・シズニーネットワーク(ASネットワーク)
6. 鈴木ネットワーク(ASネットワーク)
1位は安藤。いきなり出てきた横綱相撲にびっくり。なんであそこで出ることになったのか。ともかく出来は完璧でした。実際世界選手権に照準を合わせていると思うので、その最終調整としてがんばってもらえればと思います。
2位は浅田。なんだかんだで2位です。ジャンプもよくなってるのはもちろんですが、しかも滑りがよくなってますよね?地道な佐藤夫妻の強化が徐々に実を結んできているんでしょう。FSもその調子で、徐々にちょっとずつ、最強の力を取り戻していってほしいものです。それでいいでしょう。
3位にフラットちゃんがきました。けがもきっとがんがん食ってがんがん寝るというルパン方式で治したんでしょう(想像)。すっかり以前の安定感を取り戻し、マダムスケーティング大爆発。FSもその調子で観客席を混乱させましょう。4位はミライ。上は狙えますからね。がんばってほしいものです。
全米チャンプ・アリッサ・シズニーは5位。ほんとに今日は転倒するかもという予感がしたんですよ。僕の左手が痛いのもそれを感じた僕のスタンド能力なのでしょうか(A.重いものをもったから)。何にしてもよかった1回で。この心がけさえあればあなたもシズニーを見守る会会員です。鈴木は6位。相変わらずの表現力にいつもながら胸が熱くなります。自分の演技をしてくれればいいのです。

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フィギュアスケート四大陸選手権2011(2):女子シングルSP への2件のフィードバック

  1. まうるー のコメント:

    マイクさん、左手は大丈夫ですか?お大事になさってくださいね。
    安藤さんはこのプログラムで、一段と表現に磨きがかかってますね。
    ポジションがとてもきれいで、優雅です!
    以前はパワフルでスポーティなプログラムが多かったように思うので
    すごく印象的でした。
    フラットちゃんの「エデンの東」ミッシェル・クワンも使っていた曲で
    当時すごく感動したのを覚えていますが、負けないくらい素敵でした〜

  2. マイク松 のコメント:

    まうるーさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
    ご心配ありがとうございます。重いものをもつと大変ですね。
    安藤は技術に表現の融合が高度に進んでいますよね。まだまだ進むと思います。
    フラットちゃんはクワンの路線はちょっときついかもしれませんが、それでも説得力はクワンレベルですものねー。

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